かいわれ大根の栄養についてお伝えします。
かいわれに含まれる栄養成分の効果と、おすすめの食べ方についてです。
かいわれの栄養と効果効能
もやしやブロッコリースプラウトなどと同じく、発芽野菜(スプラウト)の一種です。
かいわれは、新芽を美味しく食べるために品種改良されています。
そのため、食べずに土に植えたとしても、一般的な大根のように育つわけではありません。
かいわれ大根は、通常の大根と同じく、口に入れると少し辛みがあるのが特徴です。
この辛みの正体は、イソチオシアネートという成分。
この成分には、殺菌作用や抗酸化作用があると言われています。
また、かいわれ大根には、ビタミンAやビタミンKなどの他、マグネシウムなどのミネラルも豊富に含まれています。
これらの成分には、次のような健康効果が期待できます。
- ビタミンA(βカロテン)
皮膚や粘膜の保護、目の健康の促進、活性酸素の除去などに役立つ。 - ビタミンK
血液を正常に凝固させるのに必要な成分。
血管を健康に保つとともに、骨の形成を促す。 - マグネシウム
骨の形成に役立つほか、代謝を助ける機能を持つ。
大根との比較
特に、大根の葉と比較すると、栄養成分ごとの含有量は、大根の葉の方が多い傾向にあります。
たとえば、カリウムやカルシウム、カロテンやビタミンKなどは、大根の葉の部分に多く含まれています。
下の表は、「かいわれ大根」・「大根の葉」・「大根の根」の可食部100gあたりの栄養成分を比較したものです。
各成分の含有量がトップのものは背景色を変更しているので、参考にしてください。
ミネラルの比較
かいわれ | 葉 (生) |
根 (生) |
|
---|---|---|---|
ナトリウム | 5 | 48 | 19 |
カリウム | 99 | 400 | 230 |
カルシウム | 54 | 260 | 24 |
マグネシウム | 33 | 22 | 10 |
リン | 61 | 52 | 18 |
鉄 | 0.5 | 3.1 | 0.2 |
亜鉛 | 0.3 | 0.3 | 0.2 |
銅 | 0.03 | 0.04 | 0.02 |
マンガン | 0.35 | 0.27 | 0.04 |
数値の単位は全てmg
ビタミンの比較
かいわれ | 葉 (生) |
根 (生) |
|
---|---|---|---|
カロテン | 1,900 | 3,900 | 0 |
C | 47 | 53 | 12 |
E | 2.2 | 3.9 | 0 |
K | 200 | 270 | 微量 |
B1 | 0.08 | 0.09 | 0.02 |
B2 | 0.13 | 0.16 | 0.01 |
ナイアシン | 1.3 | 0.5 | 0.3 |
B6 | 0.23 | 0.18 | 0.04 |
葉酸 | 96 | 140 | 34 | パントテン酸 | 0.29 | 0.26 | 0.12 |
カロテン・ビタミンK・葉酸の数値の単位はμg
それ以外は全てmg
かいわれ大根の食べ方
上の表からも分かるとおり、かいわれ大根は、栄養の面で大根の葉にはやや劣ります。
ただ、かいわれ大根は、簡単に美味しく食べられるという点においては、大根の葉と比較にならないほど便利です。
パックから出して、サッと洗うだけで下ごしらえが終了。
あとは、サラダの具材にしてもいいですし、味噌汁に入れても美味しいです。
また、かいわれ大根を使ったレシピもいくつかご紹介しています。
下のリンク先もぜひご覧ください。