甘夏(夏みかん)の保存方法と保存期間について解説します。
甘夏は、オレンジやみかんなどの他の柑橘類と比べると、常温保存でもわりと日持ちします。
甘夏を風通しの良い冷暗所に置いておくと、1〜2週間ほど保存可能です。
ただ、甘夏の旬は4〜6月頃なので、そうした季節には、たまに真夏のように蒸し暑くなることがあります。
そういう場合でも安心なのが、冷蔵庫で保存する方法です。
ビニール袋で包んだうえで冷蔵すれば、乾燥を抑えられますし、日持ちも3〜4週間ほどにアップします。
また、甘夏をより長期間保存したい場合は、冷凍するという手もあります。
皮をむいて冷凍しておくと、2ヶ月くらい保存できます。
ちなみに、甘夏は夏みかんの仲間なので、甘夏みかんも夏みかんも、基本的には保存の仕方は同じです。
また、買ってきた甘夏と、庭で収穫後の甘夏も、貯蔵方法は変わらないと考えてください。
詳しく解説します。
常温保存は風通し良く
甘夏を常温で保存する際には、直射日光の当たらない、気温のあまり上がらない場所(冷暗所)を選びます。
そして、ヘタを下にして、風通しの良いカゴなどに入れておきます。
そのように保存すると、1〜2週間は大丈夫です。
ただし、あまり長く置いておくと、だんだん乾燥してきて実がパサパサになってくるので、なるべく早めに食べ切ってください。
なお、大量の甘夏を箱買いした場合は、そのままにしておくと下の方から傷んでくるので、ダンボール箱から取り出してしまうのがおすすめです。
カゴやザルなどの通気性の良い入れものに移し替えたうえで、できるだけ積み重ねないで置くと、日持ちしやすくなります。
甘夏みかんに限らず、柑橘類は、時間の経過とともに表皮が乾燥しやすくなります。
皮をむいて普通に食べる分には、さほど問題ないかもしれませんが、外皮を使って「ジャム」や「ピール」などの保存食を作る予定であれば、あまり置かずに加工してしまう方がいいです。
冷蔵保存の日持ちは3〜4週間
甘夏は、すでにお伝えした通り常温で保存しやすい果物ですが、一方で、気温の上昇には注意が必要です。
気温がぐっと高くなると、その分、甘夏も傷みやすくなります。
ですから、甘夏を生のまま長く貯蔵したい場合は、冷蔵庫の野菜室に入れてしまうのが安心です。
冷蔵保存の際には、甘夏が乾燥しないようにビニール袋に入れて、口を縛ります。
保存期間は、3〜4週間くらい。
すぐに使わない場合は、3〜4日くらいのペースで、ビニール袋の中にこもった湿気を取り除くと、より傷みにくくなります。
ちなみに、皮をむいて果肉の状態にしてしまうと、タッパーに入れて冷蔵保存しても、あまり長持ちしません。
甘夏を冷蔵保存すると、長期保存できるうえに、生のまますぐに食べられて便利です。
ただ一方で、冷蔵庫の野菜室にスペースがまったくないという場合も多いと思います。
甘夏を丸ごと冷蔵庫に入れるとなると、かなりがさばりますよね。
そんな場合は、しばらくのあいだ常温で保存しておくか、あるいは、冷凍するか、保存食に加工してしまうといいです。
冷凍する時は果肉だけにする
甘夏を冷凍する際には、皮をむいて薄皮を取って、保存袋に入れて中の空気をしっかり抜きます。
そうすると、2ヶ月くらい長持ちします。
冷凍した甘夏は、凍ったまま、もしくは、常温に戻すなどして半解凍して食べることができます。
また、全解凍して、生とほぼ同じように食べることも可能です。
味も食感も、生のままとあまり変わりません。
お好みで、ソースやドレッシングなどに加工したり、肉の煮込み料理などの風味付けに使うのもいいです。
ちなみに、甘夏の外皮や薄皮も一応は冷凍できますが、元々あった苦味が冷凍することでより際立つので、あまりおすすめはしません。
「甘夏ピール」にしてしまえば、わざわざ冷凍しなくても、冷蔵で半年くらいは日持ちします。
以上、甘夏の保存方法についてお伝えしました。
甘夏を長持ちさせたい場合は、野菜室での保存を基本としたうえで、冷蔵庫の空き状況などに応じて、常温と冷凍も上手に使い分けてください。
また、もし料理がお好きなら、甘夏を保存食に加工するのも楽しいです。
皮だけを活用するなら、先に紹介した甘夏ピールがおすすめですし、皮と果肉を丸ごと使うなら、マーマレードにするのが一番です。
「甘夏マーマレード」の場合は、砂糖の量を甘夏の50%くらい使用すると、冷蔵保存で2ヶ月ほど貯蔵できます。
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