冷凍は茹でてから!絹さや(さやえんどう)の保存方法。冷蔵は乾燥に注意

絹さや(さやえんどう)の冷凍と保存


絹さや(さやえんどう)を上手に冷凍・冷蔵保存する方法を解説します。

絹さやは、常温で保存すると傷みやすいため、入手したらすみやかに冷蔵庫に入れるのが基本です。
冷蔵での賞味期限は、1週間ほどです。

冷凍するなら茹でてから

もし、絹さやを長期保存・大量保存したい場合は、冷凍保存することもできます。
冷凍した場合の保存期間は、1ヶ月ほどが目安です。

生を冷凍するとエグミが出やすい

ただし、生のまま冷凍するのはおすすめしません。
加熱していない生のままの絹さやを冷凍すると、解凍後にエグミや苦味が際立つようになり、味が大きく劣化します。
そのうえ、食感もふにゃっと柔らかくなるので、正直イマイチです。

一方で、茹でるなどして加熱調理してから冷凍した場合は、味の変化は比較的感じにくく、さやえんどう特有の甘みも残りやすいです。
とは言え、食感の方は、生のまま冷凍した場合と同じように柔らかくなってしまうため、サラダや和え物など、食感をいかしたお料理には使えないと考えてください。


絹さやの冷蔵保存

絹さや(さやえんどう)を2〜3日冷蔵庫で保存
2〜3日冷蔵
絹さや(さやえんどう)を1週間冷蔵庫で保存
1週間冷蔵

絹さやの冷蔵保存期間:1週間

まず最初に、絹さやの冷蔵保存について解説します。

絹さやは、乾燥にとても弱く、常温保存には向かない食材です。
そのため、手元に絹さやがあるのなら、まずは、すみやかに冷蔵保存してください。

絹さやは、冷蔵保存すると1週間ほど日持ちします。
ただ、絹さやにかぎらず野菜全般に言えることですが、美味しく食べるためにはなるべく早めに使い切る方がいいです。

2〜3日の冷蔵ならパックごと

絹さやを2〜3日中に食べ切る予定であれば、スーパーで買ったパックのまま、冷蔵庫の野菜室に入れて保存します。
パックでしっかり密閉されていれば、数日だったらまったく問題ありません。

1週間の冷蔵なら水で濡らす

一方で、すぐに使う予定がなく、ぎりぎり1週間くらいは保存しておきたいという場合は、ひと手間かけてから保存するのがおすすめです。

絹さやを保存袋で密閉して冷蔵庫で保存
絹さやをさっと水で濡らして、キッチンペーパーなどで包み、ビニール袋や保存袋で密閉して、冷蔵庫の野菜室に入れます。

長時間冷蔵すると乾燥してみずみずしさが失われやすいので、キッチンペーパーにほど良く水分を含ませておくと鮮度が保てます。

ヘタや筋は取らない

なお、絹さやは、ヘタや筋を取るなどの下処理をしてから使うのが一般的ですが、冷蔵保存する際には、それらの部分を取らずにそのままの状態にした方が長持ちします。

茹でた絹さやの冷蔵

茹でるなどして加熱調理した絹さやは、ラップで包むなどして密閉してから、冷蔵庫に入れます。
日持ちは、生の状態よりも短く、3〜4日程度と考えてください。

絹さやの冷凍保存

絹さや(さやえんどう)を生のまま冷凍
生のまま冷凍
×
絹さや(さやえんどう)を茹でてから冷凍
茹でて冷凍

絹さやの冷凍保存期間:1ヶ月

続いては、絹さやの冷凍保存についてです。

絹さやを長期保存したい場合や大量保存したい場合は、冷凍することも一応可能です。

生の冷凍をすすめない理由

ただし、すでにお伝えした通り、絹さやは、生のまま冷凍しない方がいいです。
生のまま冷凍した絹さやは、味も食感もあまり良くありません。

絹さやを冷凍すると、細胞が壊れて、エグミや苦味のもとになる成分が出やすくなり、その分、甘みも感じにくくなります。
また、細胞の中にできた氷のかたまりが解凍することで溶けて、ふにゃっとした柔らかい食感になり、少し筋っぽく感じられることもあります。

とは言いつつも、絹さやを生のまま冷凍した冷凍食品が、一般のスーパーや業務用のスーパーで売られているのも事実です。
私はそうした商品は使いませんが、味や食感の感じ方には個人差もありますので、あまり期待せずに試してみるのはアリだと思います。

絹さやを生のまま冷凍する場合は、あらかじめきれいに洗って、キッチンペーパーなどで水気をしっかり拭き取って、保存袋の中に入れます。
保存期間は1ヶ月。
使う際には、解凍せずに、凍ったまま加熱調理してください。



絹さやを冷凍するのなら、あらかじめ茹でるなどして加熱してからがおすすめです。
茹でてから冷凍しても、食感は同じくらい柔らかいですけど、味に関しては、エグミや苦味がかなり感じにくくなります。

茹でて冷凍する方法

絹さやを茹でてから冷凍する手順は、次のとおりです。

① ヘタと筋を取り除く

まず、絹さやのヘタと筋を取り除きます。

絹さや(さやえんどう)のヘタと筋を取る
絹さやを冷凍・解凍してからこれらの部分を取るのはとても面倒なので、あらかじめきれいに取り除いておきます。

冷凍することでヘタと筋も柔らかく変化しますが、それでもやはり違和感はありますので、取っておくことをおすすめします。

② 塩茹でする

次に、絹さやをさっと塩茹でします。

絹さや(さやえんどう)をさっと茹でる
湯1リットルに対して塩小さじ1を加え、40秒ほど茹でます。

絹さやの茹で時間は通常は1分ほどですが、冷凍する場合は柔らかくなりやすいので、少し短めに茹でるのがおすすめです。

③ 水気を切る

茹でた絹さや(さやえんどう)の水気を切る
茹で上がったら、ザルに上げてしばらく置いたり、キッチンペーパーで拭き取るなどして、水気をしっかり取ります。

④ 保存袋に入れて冷凍する

そして、小分けにしてラップで包んだうえで保存袋に入れるか、そのまま保存袋に詰めるなどして冷凍庫に入れてください。

絹さや(さやえんどう)を保存袋に入れて冷凍する
このとき、なるべく重ならないようにして冷凍すると、すぐに解凍できるので便利です。

冷凍絹さやの解凍方法と使い方

なお、凍った絹さやを使う際には、冷蔵庫や常温に移すなどして自然解凍するか、レンジの解凍モードで解凍します。

解凍後の絹さやは歯ごたえがほとんどないので、食感をいかしたサラダや和え物などには不向きです。
くたっと柔らかくなっても構わないようなお料理、たとえば、スープや煮込み料理などに活用すると、そうした弱点をカバーできます。

絹さやを冷凍したレシピ(絹さやの卵とじ)
また、冷凍絹さやの柔らかい食感をあえていかして、「絹さやの卵とじ」を作るのもアリかもしれません。
作り方はリンク先を参考にしてください。

あるいは、食感の劣化をより分かりにくくするために、いっそのことペースト状に加工して、パン生地に練り込んだり、ポタージュスープを作っても良いと思います。


以上、絹さやの冷凍・冷蔵保存方法についてお伝えしました。

絹さやは、買ってきたらすみやかに冷蔵庫に入れて、できるだけ新鮮なうちに食べ切るのが一番美味しいです。
とは言え、それでもあえて長期保存したいという場合は、茹でてから冷凍すると、すこしマシになります。

絹さやには、これと言った定番の保存食レシピがないので、日持ちさせたい期間に応じて、冷蔵と冷凍を上手に使い分けるといいですよ。

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