しいたけの飾り切りの切り方を詳しく解説します。
お伝えするのは2種類の飾り切り。
「花切り」と「亀」です。
- 花切り
- 亀
「花切り」は、しいたけの飾り切りの代名詞とも言えるほど人気のある切り方です。
見た目が華やかなので、おせちのお煮しめなど、お祝いの料理によく使われます。
また、普段使いでは、鍋物や天ぷらなどでもお馴染みです。
一方の「亀」は、ちょっと変わった飾り切りをしたいという時におすすめです。
どちらの切り方も、コツさえ分かればとても簡単。
しいたけを飾り切りすることで、味染みや火の通りも良くなるので、ぜひお試しください。
花切り
最初に、王道の「花切り」のやり方を解説します。
「花切り」という名前が付いている理由は、ご覧いただけばすぐに分かります。
花の形に切るので、花切り。
とても人気のあるしいたけの切り方です。
椎茸の軸を切り落とす
- ① 椎茸の軸を根元から切り落とし、傘の部分だけを用意します。
傘に切れ目を入れる
- ② 椎茸の傘の上面に、中心で交差するように3本の切れ目を均等に入れます。
この切れ目が、あとで花びらの形に切り込みを入れる際の目安線になります。
V字の切り込みを入れる
- ③ 1本目の切れ目を基準にして、その両脇にV字型の切り込みを入れます。
包丁の刃を目安線に向かって少し傾け、目安線の始まりから終わりに向かって、滑らかな湾曲を描くように切り込みを入れるのがポイントです。
- ④ 切り込みでできた小さな断片を丁寧に取り除きます。
この時点で、上から見ると椎茸が木の葉のような形に切れているはずです。
残りの切れ目も同様に処理する
- ⑤ 残りの2本の切れ目についても、同じようにV字型の切り込みを入れ、断片を取り除きます。
- ⑥ 花の模様ができあがったら、椎茸の花切りの完成です。
花切りは、模様の目安になる切れ目を入れずにやろうとすると、バランスを取るのが難しくなりますが、あらかじめ切れ目を入れておくことで、作業がグッと楽になります。
ぜひ試してみてください!
花切りを使った料理:すき焼き
亀
次にご紹介するのは、しいたけを亀の甲羅のような模様に切る方法です。
亀の甲の模様は実際は6角形なのですが、そこまで忠実に再現しようとすると、かなり手間がかかります。
そのため、ここではひし形に切り分けて、手軽に亀らしく仕上げます。
椎茸に切れ目を入れる
- ① 椎茸の軸を根元から切り落とし、傘の部分だけを用意します。
傘の上面の中心部分に1本の切れ目を入れ、その両サイドに平行な切れ目を1本ずつ追加します。
椎茸のサイズはものによってまちまちです。
見栄えがするように、ケースバイケースで切れ目の本数を微調整してみてください。
溝を作る
- ② 切れ目のすぐ脇に包丁を斜めに入れ、切れ目と交わるように1本の溝を作ります。
同じ方法で、残り2本の切れ目にも斜めに包丁を入れ、計3本の溝を作ります。
交差する切れ目を追加する
- ③ 先に入れた3本の切れ目と斜めに交差するように、新たに3本の切れ目を追加します。
それぞれの切れ目の脇にも、同じように斜めに包丁を入れ、計3本の溝を作ります。
- ④ 亀の甲羅のような模様ができたら完成です。
しいたけは丸っこい形状をしているので、それを甲羅に見立てることで、可愛らしい感じの「亀」に仕上がります。
以上、しいたけの飾り切り「花切り」と「亀」のやり方をご紹介しました。
飾り切りをすることで、見た目が華やかになるだけでなく、味染みや火の通りも良くなります。
少しのひと手間で、料理が一段と美味しく仕上がりますので、ぜひお試しください!
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