
しじみの美味しい食べ方といえば、やっぱり味噌汁。
しじみの旨味たっぷりのお味噌汁は格別ですよね。
さて今回は、しじみの味噌汁をさらに美味しくする方法をご紹介します。
ポイントは次の2つです。
しじみの「砂抜き」と「冷凍保存」。
しじみは塩水で砂抜きをすることで、食べやすくなり、旨味も増します。
そして、冷凍保存することで、栄養がアップするうえに、さらに美味しくなります。
ですから、しみじを買ったら、まず砂抜きをして、新鮮なうちに冷凍してしまうのがおすすめです。
しじみの砂抜き(下処理)

まずは、シジミの砂抜き(砂出し)の方法をご紹介します。
スーパーで買ってきたシジミを塩水に浸けておくだけなので、とても簡単です。
材料
シジミ | 好みの量 |
1%の塩水 ※ | ひたひたくらい |
※ 塩分濃度1%の塩水は、水600mlに対して塩小さじ1(6g)を溶かして作る。
手順
- シジミをきれいに洗い、1%の塩水に浸して、30分〜3時間ほど冷暗所に置く。
- 時間がある場合は、塩水から取り出して湿らせたキッチンペーパーをかぶせて、3時間ほど冷暗所に置くと、さらに旨味が増す。
水に溶かす塩の量は、注記を参考にしてください。
冷暗所というのは、暗くて涼しい場所のことです。
物音がしない静かなところに置くと、シジミの動きが活発になります。

また、夏の暑い季節には、冷蔵庫に入れる方がいいです。
- シジミの砂抜きは3時間がおすすめ
シジミを塩水に浸す時間は、30分〜3時間と少し幅があります。
忙しくて時短で済ませたい場合は、やむを得ず30分。
でも時間が許すなら、3時間置くのがおすすめです。
シジミ博士こと、学習院女子大学の品川明さんによると、シジミを1%の塩水に3時間浸けると、シジミの体内にある旨み成分を中に閉じ込めることができるので、より美味しく感じられるようになるそうです。
面倒な場合は一晩置きっぱなしにするのもアリですが、最低でも30分、できれば3時間は置いた方がいいです。
ちなみに、真水(水道水)で砂抜きした場合と1%の塩水で砂抜きした場合では、できあがりの味にかなりの違いが出ます。
塩水に漬けた方が断然シジミの旨みが強く感じられますから、お伝えした通りに砂抜きをしてみてください。
- 砂抜き後に3時間放置するとさらに旨味アップ
また、品川さんによると、シジミは塩水から取り出したあとに3時間ほど放置するだけで、美味しさがアップするそうです。
シジミには水から取り出されるとエネルギーを産み出そうとする習性があり、それに伴って旨み成分であるコハク酸を出すからだとか。
ただし、シジミの乾燥を防ぐため、放置する際には湿らせたキッチンペーパーなどを被せておくのがおすすめです。
(品川さんのお話情報元:テレビ朝日「グッド!モーニング」2014年9月23日放映)
しじみの冷凍保存

次に、シジミの冷凍保存方法をご紹介します。
水ごと冷凍するのがポイントです。
手順
- 砂抜きしたシジミを保存容器に入れ、かぶるくらいの水を注ぎ、フタをして冷凍庫に入れる。3ヶ月ほど日持ちする。
ちなみに、シジミを砂抜きしないで冷凍するのはNGです。
シジミの砂抜きは、シジミが生きていないとできないので、砂抜きしてから冷凍してください。

- シジミを冷凍すると栄養&旨味アップ
シジミは、あらかじめ冷凍しておくと、栄養価も旨味もアップします。
シジミに多く含まれるオルニチンは、二日酔いや疲労回復の軽減にも効果が期待できる成分。
シジミを冷凍すると、このオルニチンが8倍にも増加すると言われています。
また、シジミを冷凍すると、細胞が壊れやすくなるため、ダシ汁が出やすくなるというメリットもあります。
シジミの味噌汁がますます美味しくなりますよ。
冷凍しじみの賞味期限
シジミは冷蔵では2〜3日しか日持ちしませんが、水に浸して冷凍すると、3ヶ月ほど保存が効きます。
ちなみに、一般的な水を使わない方法で冷凍すると、シジミは2〜3週間ほどしか持ちません。
シジミを買ったら、まずは砂抜きして、水に浸けて冷凍しておくのがおすすめです。
最後に、冷凍しじみを使った味噌汁の作り方をご紹介します。
冷凍しじみの味噌汁の作り方

冷凍しじみを使った味噌汁のレシピです。
材料
冷凍シジミ | 150g程度 |
解凍した水 | 300ml |
味噌 | 大さじ1と1/2 |
※味噌の量は、冷凍シジミの水分300mlに対して大さじ1と1/2が目安。
作り方
- 冷凍シジミを凍ったまま鍋に入れ、火にかけて解凍する。
- シジミの口が開いたら、味噌を溶かして火を止める。
お好みでネギなどをトッピングしたらできあがり。

【工程1】
まず、冷凍シジミを凍ったまま鍋に入れ、火にかけて溶かします。
ここで、お好みで水を足してもOKです。

【工程2】
シジミの口が開いたら、味噌を溶かして火を止めます。
味噌の量は、シジミの量にもよりますが、水分300mlに対して、大さじ1と1/2程度が目安です。

お好みで、ネギなどの具をトッピングしたら完成です。
シジミを砂抜きしたうえであらかじめ冷凍しておくと、旨味がギュッと詰まった、ワンランク上のシジミの味噌汁ができますよ。