そのまま保存はNG!味噌汁の冷凍と冷蔵。保存するなら味噌を溶かす前。

味噌汁の冷凍と保存方法


味噌汁は、できるだけ保存しない方がいいです。

というのは、時間の経過とともに、味噌の風味がどんどん失われてしまうからです。
作ってから時間が経った味噌汁は、正直、美味しくありません。

冷凍の場合は、冷蔵以上に劣化が顕著です。
味噌汁の具材は、冷凍によって食感が変化するものが多いため、味噌汁を冷凍保存すると、「風味の損失」と「食感の劣化」というダブルパンチをくらいます。

こうしたことから、味噌汁の保存は積極的にするものではなく、余ってしまった味噌汁を冷蔵庫に短期間入れる程度にとどめるのが無難です。
密閉して冷蔵保存すれば、1〜2日くらいは食べられます。

味噌汁を美味しく保存する方法

とは言え、味噌汁を作り置きして、手軽に食べたいというニーズもかなりあると思います。

そうした時に便利な方法が2つあります。

1つは、味噌を溶かす前の状態で冷蔵する方法。
もう1つは、味噌汁の素(味噌玉)を作って冷凍する方法です。

この記事では、味噌汁を冷蔵・冷凍しつつ、美味しく食べる方法を解説します。


味噌を溶かす前に冷蔵する

味噌を溶かす前の味噌汁

味噌汁を保存したいのなら、具材に火を通したあと、味噌を溶かす前の状態で、冷蔵するのがおすすめです。

味噌汁は、常温に放置しておくと傷みやすいので、冷蔵庫に入れます。

味噌汁の冷蔵方法
味噌汁の冷蔵庫での保存方法
味噌汁を冷蔵するにあたっては、好みの具材をだし汁で煮て、粗熱を取り、タッパーなどの保存容器に入れて密閉したうえで、冷蔵庫に入れます。

保存期間は、1〜2日程度。
次の日から2日目くらいが賞味期限です。

あまり日持ちしませんが、帰りが遅い家族のために作り置きしておくとか、翌朝のために前日に仕込んでおくとかといった場面では便利です。

食べる時には、温め直して味噌を溶かし入れれば、味噌の風味をしっかりと楽しめます。

薬味は食べる直前に加える

ちなみに、薬味についても、味噌と同様に食べる前に加えるのがおすすめです。

味噌汁の薬味の保存方法
薬味も風味がいのちなので、直前に刻んで加えると、味噌汁がより美味しくなります。

味噌汁の冷凍はイマイチ

味噌汁を冷凍したい方もいらっしゃるとは思いますが、当サイトでは、冷凍は基本的にはおすすめしません。

味噌汁を冷凍すると、時間の経過によって味噌の風味が損なわれるうえに、具材の食感も変化してしまうことが多いためです。

冷凍によって具材の食感が劣化する

たとえば、きのこ類であれば、冷凍しても生の状態の食感を比較的保ちやすいですけど、そのほかの野菜全般は、基本的には食感が柔らかく変化します。

また、大豆の加工製品を例にあげると、油揚げは、冷凍しても食感があまり変わりませんが、豆腐や厚揚げは、高野豆腐のようなボソッとした食感に変わってしまいます。

味噌汁の具の冷凍
こうした食感の変化は、具材だけを保存袋に入れて冷凍した場合でも同様です。

それでも、味噌汁は具材がおつゆにどっぷり浸った状態なので、汁気の少ないほかの料理とくらべれば、冷凍による歯応えの変化はまだ分かりにくいです。

ある程度妥協して飲むのはアリとは言えますが、冷凍する手間をわざわざかけてマズくするのなら、冷凍しない方がずっといいと思います。


冷凍なら味噌汁の素がおすすめ

冷凍・冷蔵保存におすすめの味噌汁の素

味噌汁は冷凍には向きませんが、「味噌汁の素(味噌玉)」の冷凍保存はおすすめです。

味噌に具材とだしの素を混ぜて味噌玉としてストックしておけば、お湯を注ぐだけで、味噌の風味を存分に楽しめます。
冷凍だけでなく、冷蔵保存ももちろん可能です。

上の写真の味噌玉の具材は、長ねぎと油揚げと乾燥わかめ。

長ねぎは、生で使った場合とくらべて食感が落ちてしまいますが、油揚げとわかめは冷凍による変化は少ないです。
また、味噌は、飲む直前に溶かすので、風味が損なわれません。

一人暮らしだから味噌汁は簡単に作りたいとか、味噌汁をその都度作るのは面倒という方には、こうした味噌玉がおすすめです。
詳しい作り方は、リンク先を参考にしてください。

味噌汁の素(味噌玉)の作り方

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