上新粉と製菓用米粉。
それぞれの粉を使って、同じレシピで米粉パンをつくり、その出来栄えを比較してみました。
上新粉は、どこのスーパーにもある比較的入手しやすい米粉です。
一方の製菓用米粉は、上新粉よりも細かく粉砕された微粒子米粉で、扱うお店はまだ少ないのが現状です。
製パンに適しているのは製菓用米粉の方だとされているようですが、上新粉でも、ある程度納得できるようなパンがつくれるのだとしたら、もっと気軽に米粉パンをつくれて良いなと思います。
2種類の米粉パンの比較
この米粉パンのレシピは、以前、別記事で紹介したものです。
米粉100%にすると、かなり重たいパンになってしまうので、小麦のグルテンをパウダー状にした商品「グルテン粉(上)」を加えて軽さを出しました。
材料
上新粉または製菓用米粉 | 200g |
グルテン粉 | 50g |
塩 | 小さじ5/8 |
ブラウンシュガー | 大さじ1 |
ドライイースト | 小さじ2/3 |
ぬるま湯 | 適量 |
レシピ・作り方
- すべての材料をボールに入れ、耳たぶくらいの柔らかさの滑らかな生地になるまでこねる。
- 生地をボールに入れたままラップをかぶせ、オーブンの発酵機能(35~40度くらい)で約40分発酵させる。
- 天板の上にクッキングシートを敷き、生地の形を整えてのせる。
ラップをかぶせて、オーブンの発酵機能(35~40度くらい)で約20分発酵させる。 - 天板をオーブンから取り出し、オーブンを180度に温める。
ラップを外し、天板をオーブンに入れて、35分焼く。
パンの形成&発酵はかなりテキトーですが、同じような条件で比較した場合、上新粉と製菓用米粉、それぞれでつくったパンは次のようになりました。
こちらが上新粉を使ったパン。
こちらが上新粉の代わりに製菓用米粉を使ったパンです。
撮影した条件が違うので若干分かりにくいのですが、見た目はほとんど変わりません。
ですが、実際は、上新粉の方はかなりどっしりとした生地になりました。
一歩間違えれば団子になりそうです。
米粉パンをつくる場合には、やはり、専用の粉を使うべきです。
入手しづらいのが欠点ですが、製菓用米粉でつくることをおすすめします。
ちなみに、今回のレシピは、ふっくらとしたパンをつくるために、製菓用米粉にグルテン粉を加えましたが、「シトギミックス」という米粉パン用ミックス粉を使うと、あらかじめグルテン粉が配合されているため、これだけでふっくらとした米粉パンがつくれますよ。