そばパスタ(ピッツォッケリ)のレシピをご紹介します。
世界の蕎麦料理を調べていたら、ピッツォッケリという珍しいパスタに出会いました。
ピッツォッケリとは、イタリア北部の山岳地帯の名物パスタ。
蕎麦粉で作られており、ごく一般的なパスタと比べると、太くて短い形状をしているのが特徴です。
手元の資料によると、このパスタは、幅が5ミリ~1センチ、厚さは1.5ミリとかなり太めです。
一方で、長さは7~10センチほどしかありません。
大変興味深いので、資料に記された情報をもとに、ピッツォッケリを作ってみました。
イタリアで作られているピッツォッケリには、縮緬キャベツ・ジャガイモ・ニンニクバター・チーズなどの具材が使われるそうです。
私はそれをちょっとマネて、きゃべつとベーコンを加えて作ってみました。
材料
ジャガイモ | 中1個 |
キャベツ | 大きめの葉3枚(225g程度) |
ベーコン | 75g |
ニンニク | 2かけ |
発酵バター ※1 | 40g |
塩 | 小さじ1と1/4 |
コショウ | 少々 |
シュレッドチーズ | 55g |
パセリ | 8g |
蕎麦粉 | 160g |
中力粉 ※2 | 40g |
卵 | 1個 |
塩 | 小さじ1/2 |
水 | 30ml |
- 無塩バターでも良い。
- 薄力粉20gと強力粉20gを混ぜたものでも良い。
レシピ・作り方
- 【そばパスタの作り方】
蕎麦粉・中力粉・卵・塩(小さじ1/2)をボールに入れ、手でよく混ぜます。
水を少しずつ加えながら生地をまとめ、なめらかになるまでこねます。
(蕎麦粉に水分が浸透するのに時間がかかるので、一度にたくさんの水を加えないようにします。) - 打ち粉をした台の上に生地をのせ、厚さ2~3ミリ・長辺が40センチくらいの長方形にのばします。
生地の上の面にも打ち粉をして、長辺を4等分します。
生地を2枚ずつ重ね、端から幅1センチに切ってパスタを作ります。 - 【そばパスタの茹で方】
鍋にたっぷりの湯をわかし、パスタを5分ほど茹でて、ザルに上げて水気を切ります。 - 【具材を用意する】
ジャガイモを1センチのさいの目切りにして、キャベツとベーコンを食べやすい大きさに切ります。
ニンニクを薄切りにして、パセリをみじん切りにします。 - ジャガイモとキャベツを蒸し器(またはレンジ)で蒸します。
ジャガイモをレンチンする方法
キャベツをレンチンする方法 - 【そばパスタと具材を合わせる】
温めたフライパンにバターを落とし、うっすらと茶色く色づくまで火を入れます。
ニンニクを加えて香りを立たせ、ベーコンを加えて少し焦げ目が付くまで炒めます。
ジャガイモ・キャベツ・パセリ(2/3の分量)を加え、さっと炒目合わせ、塩(小さじ1と1/4)・コショウで味付けします。 - そばパスタとチーズを加え、炒め合わせます。チーズが溶けたら火を止めて、皿に盛ります。
残りのパセリを散らしたら完成です。
蕎麦粉と小麦粉は、二八蕎麦と同じ比率で使用しました。
普通のパスタとくらべると、ピッツォッケリは、かなり歯ごたえがあります。
そのため少々食べにくいかもしれませんが、私は、このような野性味溢れるパスタが好きです。
そういえば、以前、ピッツォッケリくらい太くて短いパスタを、日本の古い写真で見たことがあります。
それは、自宅で手打ちをするのが当たり前だった頃の日本の蕎麦。
生活の中の手仕事によって生み出された蕎麦の形状は、確かこれくらいおおらかな太さがありました。
遠い昔に手作りされていた日本の蕎麦も、けっこうな食べごたえがあったのかもしれません。
また作りたいです。