
そばがきの作り方と、おすすめの食べ方をご紹介します。
そばがきとは、そば粉を熱湯で練って餅状にした食べ物のこと。
そば料理の原型とも言えるシンプルなお料理で、鎌倉時代以前から食されてきました。
見た目はとても地味ですが、現在でも根強い人気があります。

そばがきは、食べ方もシンプル。
箸で少しずつちぎりながら、蕎麦つゆや醤油をかける食べ方がメジャーです。
ほかには、そばがきにきな粉を付けてきな粉餅にしたり、あるいは、あんこをかけておしるこ(ぜんざい)にする食べ方もあります。
さて、この記事でご紹介するのは、次の2つです。
1つめは、そばがきの基本の作り方3パターンです。
・熱湯をかける
・電子レンジでチンする
・鍋でつくる
おすすめは、鍋を使う方法です。
他の2つよりも少し手間はかかりますが、いちばん美味しく仕上がります。
2つめは、そばがきのおすすめの食べ方です。
ご紹介するのは、そばがきをごま油でさっと焼いた「焼きそばがき」。
料理家の栗原心平さんが考案したレシピです。
そばがきは、焼いて食べるととても美味しいです。
そばがきは美味しくないと思っている方にも、ぜひ試していただきたいレシピです。
ゴマ油を引いて軽く焼くだけで、風味と食感が格段にアップしますよ。
そばがきの作り方
それでは、そばがきの基本の作り方3パターンをご紹介します。
熱湯をかけるだけ

まずは、最も簡単なそばがきの作り方。
「椀がき」と呼ばれる、熱湯をかけて練る方法です。
そば粉 | 50g |
熱湯 | 60〜80ml |
めんつゆ&ねぎ・きな粉&黒蜜など | 適量 |
- そば粉を器に入れ、熱湯を少しずつ注ぎながら、箸を使って勢い良くしっかり混ぜる。
全体が均一に混ざったらできあがり。 - お好みでめんつゆをかけてネギやワサビをのせたり、きな粉と黒蜜をかけたり、お汁粉にしていただく。
写真をもとにレシピを説明します。

【工程1】
まず、そば粉(50g)を器に入れます。

そして、熱湯(70〜80ml)を少しずつ注ぎながら、箸を使って勢い良くしっかり混ぜます。

全体が均一に混ざったら完成です。

空気を含んでいるためか、食感はとても柔らかいです。
ふわふわトロっとした口当たりです。
歯ごたえはあまりありませんが、手軽です。
この食感が好きだと言う人も結構います。
この写真は、きな粉と黒蜜をかけていますが、お好みでお汁粉にしてもいいですし、めんつゆを好みの濃度に薄めてかけ、ねぎやわさびをトッピングして食べても美味しいです。
レンジで作る方法

次にご紹介するのは、レンジでチンしてそばがきを作る方法です。
そば粉 | 50g |
水 | 150ml |
そばつゆ&ねぎ・きな粉&黒蜜など | 適量 |
- そば粉と水を耐熱容器に入れ、よく混ぜる。
- 1にラップをして、電子レンジ(600w)で1分30秒くらい加熱したらできあがり。
- お好みでめんつゆをかけてネギやワサビをのせたり、きな粉と黒蜜をかけたり、お汁粉にしていただく。

【工程1】
まず、そば粉(50g)と水(150ml)を耐熱容器に入れ、よく混ぜます。

【工程2】
そしてラップをして、電子レンジ(600w)で1分30秒くらい加熱したら完成です。
加熱時間は機種などによって若干異なるので、様子を見て加減してください。

チンしたら全体をよく混ぜてください。

この写真では、めんつゆとねぎとわさびを合わせています。
先に紹介した「椀がき」と同様に、お好みで、きな粉と黒蜜をかけたり、お汁粉にいれたりしても美味しいです。
レンジで作ったそばがきは、「椀がき」よりもやや弾力があります。
ただ、次にご紹介する鍋を使ったそばがきの方が、より弾力があってもっちりしています。
鍋で作る方法オススメ!

続いてご紹介するのは、そば粉と水を鍋に入れ、練る方法。
「鍋がき」のレシピです。
この方法は、2人分以上を一度に作る時にも便利です。
そば粉 | 100g |
水 | 250ml |
そばつゆ&ねぎ・きな粉&黒蜜など | 適量 |
- そば粉と水を鍋に入れ、ヘラでよく混ぜる。
- 1を弱めの中火にかけ、もっちりとまとまるまでヘラで練ったらできあがり。
- お好みでめんつゆをかけてネギやワサビをのせたり、きな粉と黒蜜をかけたり、お汁粉にしていただく。
写真をもとにレシピを説明します。

【工程1】
まず、そば粉(100g)と水(250ml)を鍋に入れ、ヘラでよく混ぜます。

【工程2】
そして鍋を弱火〜中火にかけ、ヘラで練ります。
全体がまとまってもっちりとしたら完成です。

この写真では、小豆の缶詰を温めてかけています。
お好みで、めんつゆ&ねぎ&わさびという組み合わせや、きな粉&黒蜜も美味しいです。
今回ご紹介した3つの中で、最も食感が良いのはこのそばがきです。
もっちりとした弾力があり、とても美味しいです。
初めてそばがきを作る方は、まずはこの方法で作ることをおすすめします。
続いて、そばがきを使った美味しい料理をご紹介します。
焼きそばがきのレシピオススメ!

最後にご紹介するのは、料理家の栗原心平さんが考案した「焼きそばがき」のレシピです。
このそばがきは、おつまみにぴったりなお料理としてテレビで話題になりました。
風味と食感がとてもいいです。
(一部情報元:テレビ東京「男子ごはん」2018年11月25日放映)
そば粉 | 100g |
水 | 250ml |
ごま油 | 大さじ1 |
万能ねぎ | 適量 |
みょうが | 適量 |
めんつゆ | 適量 |
かんずり | 適量 |
- そば粉と水をよく混ぜる。
- フライパンに1を入れ、中火にかけ、混ぜながら加熱する。
ひとかたまりになってきたら、取り出して冷ます。
手に水をつけ、直径5センチくらいの平たい円形にする。 - フライパンにごま油を熱し、2を並べ、両面をこんがりと焼く。
- 小口切りにした万能ねぎ・みじん切りにしたみょうが・めんつゆ・かんずりを混ぜ、3につけながら食べる。
写真をもとにレシピを説明します。

【工程1】
まず、そば粉(100g)と水(250ml)をよく混ぜます。

【工程2】
次に、フライパンにそば粉を溶いたものを流し入れ、中火にかけ、混ぜながら加熱します。

生地がひとかたまりになってきたら、取り出して冷まします。

しばらく置いて、手でさわれるくらいになるまで、粗熱を取ります。

続いて、手に水をつけ、直径5センチくらいの平たい円形にします。
生地は柔らかく、手にくっつきやすいのですが、手に水を少ししっかりめに付けると、形が整えやすいです。

【工程3】
次に、フライパンにごま油(大さじ1)を熱し、円形にした生地を並べ、両面をこんがりと焼いたら完成です。

【工程4】
焼きそばがきを皿に盛り、小口切りにした万能ねぎ(適量)・みじん切りにしたみょうが(適量)・めんつゆ(適量)・かんずり(適量)を混ぜ、付けながらいただきます。
ちなみにかんずりとは、唐辛子や柚子を発酵させて作った調味料です。
柚子胡椒で代用しても美味しいです。
このお料理は、味と食感にメリハリがあるので、普通のそばがきは素朴過ぎて美味しくないという方にもおすすめです。
外側がカリッとしていて中はモッチリ。
ゴマ油のコクと香ばしい風味が加わることで、そばがきの食べごたえがググッとアップしますよ。