ラタトゥイユソースを魚と一緒にいただくレシピをご紹介します。
おうち料理研究家のみきママが考案した、「いわしのラタトゥイユ」です。
ラタトゥイユとは、野菜を煮込んで作るお料理で、フランスの郷土料理のひとつ。
今回ご紹介するレシピは、衣をつけて焼いたイワシに、ラタトゥイユソースとガーリックライスを添えたお料理です。
イワシの衣には、カツオ節を使います。
カツオ節をまぶしたイワシは、旨味が超たっぷりで、強烈なインパクトがあります。
イワシではなく、まったく別の、未知の食べ物に出会った気がしました。
とても面白いレシピですよ。
調理時間は25分。
1人前262円程度で作れます。
(一部情報元:TV「バイキング」坂上忍とみきママの超お手軽!マジックレシピ 2016年6月13日放映)
いわしのラタトゥイユの作り方
みきママの「いわしのラタトゥイユ」のレシピです。
このお料理には、ユニークな特徴が3つあります。
1つは、イワシの下味を梅干しで付け、カツオ節を衣にすること。
梅干しでイワシの臭みが取れ、またカツオ節で旨味と香ばしさが加わります。
2つめは、ラタトゥイユソースを電子レンジで作ること。
12分加熱するだけで、本格的なラタトゥイユソースが出来ます。
3つめは、ガーリックライスに砕いたアーモンドを加えること。
アーモンドの風味と食感が加わり、食べ応えが出ます。
なおレシピの全工程は、後ほど写真をもとに説明します。
イワシ | 2尾(240g) |
梅干し | 1個(15g) |
カツオ節 | 8g |
オリーブオイル | 大さじ1/2 |
ナス | 1/2本(40g) |
ニンジン | 1/2本(90g) |
玉ネギ | 1/2個(100g) |
キュウリ | 1本(100g) |
トマトの水煮 | 1/2缶(200g) |
トマトケチャップ | 大さじ1 |
白ワイン | 大さじ1 |
顆粒コンソメ | 大さじ1/2 |
おろしニンニク | 大さじ1/2 |
砂糖 | 小さじ2 |
ローリエ | 小1枚 |
梅干し | 1個(15g) |
温かいご飯 | どんぶり2杯分(600g) |
みじん切りパセリ | 大さじ2 |
おろしニンニク | 小さじ1 |
バター | 20g |
塩 | 小さじ1/4 |
アーモンド | 40粒(40g) |
ベビーリーフ | 1/2パック(20g) |
- ナス・ニンジン・玉ネギ・キュウリは1センチ角に切る。
梅干し(合計2個:30g)はタネを取って潰す。 - 【ラタトゥイユソースを作る】ニンジン・玉ネギを耐熱ボールに入れ、その上にトマトの水煮・トマトケチャップ・白ワイン・顆粒コンソメ・おろしニンニク・砂糖・ローリエ・梅肉(半量:1個分)をのせる。
さらにその上にナス・キュウリをのせ、ラップをして電子レンジ(600w)で6分加熱する。
いったん取り出してよく混ぜ、再びラップをして600wで6分加熱する。 - 【イワシの下処理をする】イワシの頭を包丁で切り落とし、内臓を取り出し、流水でよく洗う。
イワシを手開きにし、中骨を身から切り離し、尾のあたりで折る。腹骨を、包丁で削ぎ落とす。 - 【イワシを焼く】イワシの両面に残りの梅肉(半量:1個分)を塗り、表面全体にカツオ節をまぶす。
皮目を下にしてフライパンに並べ、オリーブオイルを回しかける。
フライパンを強火にかけ、パチパチ音がしてきたら(フライパンが温まったら)弱めの中火にして、片面を3分ほど焼く。ひっくり返して、もう片面を2分ほど焼く。 - 【ガーリックライスを作る】アーモンドを袋に入れ、その上から麺棒で軽く10回ほど叩き、粗めに砕く。
ガーリックライスの材料すべてを混ぜ合わせる。 - ガーリックライスを皿に盛り、その横にラタトゥイユソースをかける。焼いたイワシをその上にのせ、ベビーリーフを添えたらできあがり。
写真をもとに、レシピを説明します。
いわしのラタトゥイユを作ってみた
【工程1】
まず野菜を切ります。
ナス・ニンジン・玉ネギ・キュウリを1センチ角に切ります。
次に梅干し(合計2個:30g)のタネを取って潰します。
ちなみにみきママによると、梅干しをラップで包んでその上から手で潰すと、タネもきれいに取れ、まな板を汚さずに済みます。
【工程2】
次に、ラタトゥイユソースを作ります。
ニンジン・玉ネギを耐熱ボールに入れ、その上にトマトの水煮・トマトケチャップ・白ワイン・顆粒コンソメ・おろしニンニク・砂糖・ローリエ・梅肉(半量:1個分)をのせます。
そしてその上にナス・キュウリをのせ、ラップをして電子レンジ(600w)で6分加熱します。
6分経ったらいったん取り出し、スプーンでよく混ぜて、再びラップをして600wで6分加熱します。
合計12分加熱すると、ラタトゥイユソースが出来上がります。
このラタトゥイユソースは、隠し味に梅干しを使うところが一風変わっていますが、みきママによると、梅干しを加えると日本人の味覚に合ったラタトゥイユソースが出来るそうです。
【工程3・4】
次に、イワシの下処理をし、衣をつけてフライパンで焼きます。
イワシは手開きします。(手開きの方法は、こちらの記事を参考にしてください。写真つきで分かりやすく手順を紹介しました。)
そしてイワシの両面に梅肉(半量:1個分)を塗り、表面全体にカツオ節をまぶします。
続いて、イワシを焼きます。
衣をつけたイワシをフライパンに並べ、オリーブオイルを回しかけ、強火にかけます。
パチパチ音がしてきたら(フライパンが温まったら)弱めの中火にし、片面を3分ほど焼きます。
そしてひっくり返し、もう片面を2分ほど焼きます。
【工程5】
イワシを焼いてる間に、ガーリックライスを作ります。
まずアーモンドをポリ袋の中に入れ、上から麺棒で10回ほど叩いて、粗めに砕きます。
そしてアツアツのご飯に、みじん切りにしたパセリ・おろしニンニク・バター・塩・アーモンドを加え、よく混ぜます。
これでガーリックライスが出来ました。
ちなみにご飯の量は、2人分にしてはかなり多めです。
【工程6】
ガーリックライスを皿に盛り、その横にラタトゥイユソースをかけます。
そして焼いたイワシをその上にのせ、ベビーリーフを添えたらできあがり。
カツオ節をまぶしたイワシは、旨味が超たっぷりで、強烈なインパクトがあります。
イワシではなく、まったく別の、未知の食べ物に出会った気がして、目から鱗が落ちました。
料理の主役にふさわしい存在感です。
また、ガーリックライスに加えたアーモンドの風味と食感も、良い感じのアクセントになっています。
そしてラタトゥイユソースは、野菜の風味をいかした優しい味付けで、イワシやアーモンドの際立った味や食感を上手にまとめており、全体のバランスがすごく考えられていると思いました。
とても美味しいですよ。
イワシがあまり好きではない人でも、これだったらイワシっぽさがあまりないので、美味しく食べられると思います。