いちごをたっぷり使った春らしいクッキーのレシピをご紹介します。
洋菓子研究家の小林かなえさんが考案した「いちごの生クッキー」です。
生のいちごのみずみずしさと甘酸っぱさを存分にいかした、季節限定のとても美味しいクッキーです。
作り方はとても簡単。いちごを角切りにして、生地と混ぜ合わせて焼くだけです。
焼く時間も含めて30分くらいで作れます。
(一部情報元:NHK「きょうの料理」2018年3月14日放映)
いちごの生クッキーの作り方
「いちごの生クッキー」のレシピです。
全工程は、後ほど写真をもとに説明します。
いちご | 小10個(80g) |
無塩バター(※) | 50g |
グラニュー糖 | 20g |
塩 | ひとつまみ |
薄力粉 | 50g |
ベーキングパウダー | 1g(小さじ1/3) |
※常温に戻したものを使用。
- いちごはヘタを取り、1個を8等分して5ミリくらいの角切りにする。
- バターをボールに入れ、ヘラで練ってクリーム状にし、グラニュー糖と塩を混ぜる。
- 2に薄力粉とベーキングパウダーを合わせたものを半量ふるい入れ、ヘラで底からすくい上げるように混ぜる。
均一に混ざったら残りの半量もふるい入れ、少し粉っぽさが残る程度にさっくりと混ぜる。
いちごを加え、潰さないように全体を混ぜ合わせる。 - 天板にオーブンシートを敷き、3をスプーン2本ですくい、直径3センチの球状になるように並べる。
180度に温めたオーブンで、きつね色になるまで15分焼いたらできあがり。
網の上にのせて粗熱を取る。常温で3日間保存できる。
写真をもとにレシピを説明します。
いちごの生クッキーの作り方
【工程1・2】
まずいちご(小10個:80g)のヘタを取り、1個を8等分して5ミリくらいの角切りにします。(写真左)
ちなみに「5ミリくらいの角切り」とは、実際の大きさで言うと5ミリ〜1センチくらいの角切りのことで、小さめのいちご(10個で80gくらいになるくらいの小さいいちご)1個を8等分した大きさになります。
小林さんによると、いちごはこれくらいの大きさに切り揃えるのがベストだそうです。
次に常温に戻しておいた無塩バター(50g)をボールに入れ、ヘラで練ってクリーム状にします。
そしてグラニュー糖(20g)と塩(ひとつまみ)を混ぜます。(写真右)
いちごは5ミリくらいの大きさに切り揃えます。
あまり大き過ぎると生地と混ざりにくく、また逆に小さ過ぎると水分が出て生地がベチャッとするので、いちごは5ミリくらいの大きさに切ります。
またバターは、あらかじめ常温に戻して柔らかく練ると、生地と混ざりやすくなります。
この段階でオーブンを180度に温め始めるといいですよ。
【工程3】
続いて薄力粉(50g)とベーキングパウダー(1g:小さじ1/3)を合わせたものを、半量だけふるい入れます。
そしてヘラで底からすくい上げるようにして、均一になるまで混ぜます。
きれいに混ざったら、残りの粉をすべてふるい入れます。
そしてさっくりと混ぜ、粉っぽさが少し残る程度で止めます。
生地は、少し粉っぽさが残る程度で混ぜるのをやめます。
粉を完全に混ぜると、ベタベタしていちごと絡みにくくなりますが、粉っぽさを少し残すと、いちごを潰すことなくきれいに混ぜることができます。
続いていちごを加え、潰さないように気を付けながら全体を混ぜ合わせます。
いちごはかなりたっぷり入りますが、混ぜているうちに、いちごの水分で生地がまとまります。
【工程4】
次に天板にオーブンシートを敷き、生地をスプーン2本ですくって、直径3センチの球状になるように並べます。
分量通りに作ると、合計15個のクッキーが出来ます。(上の写真は一部のみ撮影しています。)
この時、いちごがなるべく上に来るようにすると、赤い色が見えて可愛い仕上がりになるそうです。
焼き上がりは少し広がるので、生地を置く間隔は少し余裕を持たせます。
そして180度に温めたオーブンで、きつね色になるまで15分焼いたら完成です。(上の写真)
焼きあがったら網の上にのせ、粗熱を取ります。
焼き立てはとても柔らかくて崩れやすいので、優しく扱うといいです。
このクッキーは、常温で3日間保存出来るそうです。
甘酸っぱいいちごの美味しさが際立った春らしいクッキーが出来ます。
このクッキーは、時間の経過とともに変化する食感もとても魅力的です。
生地がもともとゆるめな上に、いちごを生のまま使うので、焼き立ては驚くほど柔らかくてジューシー。
生クッキーは、ごく普通のクッキーよりも水分や油脂分を多めにして柔らかく仕上げるのが特徴ですが、この生クッキーは、いちごの水分が加わるので、ソフトな口当たりがより際立ちます。
またしばらく置いて完全に冷ますと、生地の表面のサクサク感といちごのねっとりとした食感のコントラストが出て、焼き立てとは全く違った美味しさが楽しめます。
そして翌日になるとまた変わり、全体がより馴染みつつもしっとりとした感じに戻り、いちごのプチケーキのような感覚でいただけます。
いちご好きに超おすすめのスイーツですよ。
ところで、いちごが残って使い道に困ることがあったら、冷凍していちごジャムを作るのがおすすめです。
リンク先では、ジャムの達人が考案したいちごジャムのレシピを紹介しています。いちごを冷凍すると、美味しいジャムがたったの3分で作れます。合わせて是非ご覧ください。