
NHKの「ガッテン」で話題になった、子供でも食べやすい、苦くないピーマンのレシピをご紹介します。
人気ピーマン農家の原秀吉さんが考案した「農家直伝!ピーマンの丸ごとホイル焼き」。
ピーマンをアルミホイルで包み、魚焼きグリルかオーブントースターで丸焼きにしたら完成です。
ピーマンの苦味を消すポイントは、丸ごと調理すること。
このお料理は、苦味がかなり抑えられるので、ピーマン嫌いでも食べやすいと思います。
甘みがあってジューシーで、とても美味しいですよ。
また記事の最後には、ピーマンを丸ごと食べるおすすめ料理5品もご紹介します。
こちらも、苦味が無くて食べやすいです。
あわせてぜひご覧ください。
(一部情報元:NHK「ガッテン!」2018年10月10日放映)
ピーマン丸ごとホイル焼きの作り方

「農家直伝!ピーマンの丸ごとホイル焼き」のレシピです。
このレシピで焼いたピーマンは、ヘタやタネも一緒に美味しく食べられます。
全工程は、後ほど写真をもとに説明します。
ピーマン | 4個 |
かつお節 | 適量 |
醤油 | 適量 |
- ピーマンをアルミホイルで包む。(下の写真参照。)
- 1を魚焼きグリル(両面)の奥に入れ、強火で6〜7分焼いたらできあがり。
(オーブントースターを使う場合は、250度で12分加熱し、そのまま3分置いて余熱で火を通す。) - 2を皿に盛り、かつお節と醤油をかけて、熱いうちにいただく。
写真をもとにレシピを説明します。

【工程1】
最初に、アルミホイルを30センチくらいの長さに切り、その上に丸ごとのピーマン(4個)を置きます。

次に、アルミホイルを再び30センチくらいの長さに切り、ピーマンの上にかぶせ、4辺を折り曲げてしっかり閉じます。

【工程2】
続いて、アルミホイルを魚焼きグリルの奥に入れ、強火で6〜7分焼きます。
魚焼きグリルは、両面焼き用を使います。
片面焼きのグリルしかない場合は、オーブントースターで作るのがおすすめだそうです。
オーブントースターを使う場合は、250度で12分加熱し、そのまま3分置いて余熱で火を通します。
温度設定ができない場合は、15分ほど焼き、その後に5分ほど置いて余熱で火を通すと良いようです。

焼き時間は、ピーマンの大きさなどによっても若干変わりますので、様子を見て加減してください。
普通サイズのピーマン4個を魚焼きグリル(両面)で焼くのであれば、レシピ通りの6〜7分くらいで、焦げ目が少し付いたほど良い焼き加減になると思います。

【工程3】
最後にピーマンを皿に盛り、かつお節と醤油(各適量)をかけたら完成。
熱いうちにいただきます。
このピーマンはアツアツでいただくと、甘みがあってとても美味しいです。
ピーマンのヘタやタネは、一緒に食べても違和感はありません。
このレシピだったら、ピーマンがいくらでも食べられそうです。
ピーマンが嫌いな子供でも、きっと食べやすいと思います。
是非試してみてください。
冷めると苦味が戻るようなので、できたてをすぐに食べるのがおすすめです。
ピーマンの苦味を消す方法

ところで、今回ご紹介した「ピーマンの丸ごとホイル焼き」は、「ピーマンが苦手な子供でも食べやすい苦味が出にくいレシピ」として、テレビで話題になりました。
ピーマンの苦味を消すポイントは、丸ごと調理することです。
では、なぜ丸ごと調理すると、ピーマンの苦味が抑えられるのでしょうか?
ピーマンの苦味に詳しいお茶の水女子大学教授の森光康次郎さんによると、ピーマンに含まれる大量の水分が、苦味を感じにくくしているのではないかということです。
(詳しいことは、専門家でも分からないそうです。)
ピーマンを切って調理すると、ピーマンの細胞の中にある水分が流れ出てしまいますが、今回ご紹介したレシピのようにピーマンを丸ごと調理すると、水分の流出がなくなります。
「ピーマンの丸ごとホイル焼き」は、口に入れた瞬間に、まるで小籠包でも食べているかのように、ピーマンの汁がジュワッとたくさん溢れ出てくるのが特徴です。
このピーマンから出る汁が、ピーマンの苦味やエグミを感じにくくしているのではないかということです。
ちなみに、森光さんによると、人がピーマンによって苦味を感じる仕組みは次の通りです。
ピーマンを口に入れた時に、まず舌がエグミを感じ、続いて鼻が独特の青臭い香りを感じる。
このエグミと青臭さが同時に脳に伝えられると、脳が苦いと認識する。
ピーマンの苦味は、エグミと青臭さが合わさることで感じる味らしいです。
面白いですね。
ピーマン丸ごと料理のおすすめレシピ5品
最後に、丸ごとのピーマンを使ったおすすめ料理を、あと5品ご紹介します。
どれも苦味が無くて食べやすいです。
ピーマン丸ごとオイルソテー

1品めは、オリーブオイルを使ったシンプルなソテーのレシピです。
味付けは、塩こしょうのみ。
食感はとろっと柔らかく、噛むと、ピーマンの深い甘みが口の中に広がります。
ピーマンの味と食感を堪能するのにぴったりな一品です。
ピーマンの丸ごと醤油炒め

2品めは、丸ごとのピーマンをフライパンで炒めたお料理です。
味付けにはごま油と醤油とみりんを使い、ほんのり甘塩っぱく仕上げます。
ピーマンの自体の苦味も消えて甘みが出るので、ペロッと美味しく食べられます。
丸ごと冷凍ピーマンのおひたし

3品めは、冷凍したピーマンを使ったおひたしのレシピです。
ピーマンを丸ごと、もしくは細切りにして冷凍。
あとは、ピーマンを解凍して、水分を絞るだけで作れます。
ピーマンが生のままでも柔らかくなるうえに、ピーマン特有の苦味も薄まるので、食べやすさがアップ。
調味料で味をととのえれば、美味しいおひたしの出来上がりです。
ピーマンは冷凍すると1ヶ月日持ちするので、使い道に困ったら、冷凍保存しつつこのレシピを試してみてください。
ピーマンの丸ごと煮

4品めは、丸ごとのピーマンと手羽元を使った煮物です。
ヘタまでしんなり柔らかくなり、また、タネやワタの苦味もまったくなくなります。
子供でも食べやすい、まろやかな味わいの美味しい煮物です。
丸ごとピーマンドルマ

「ピーマンドルマ」
最後にご紹介するのは、ピーマンを丸ごと使ったトルコ料理。
「ピーマンドルマ」のレシピです。
ピーマンの中に詰めるのは、たっぷりのひき肉やお米。
鍋を使って煮るのが特徴です。
先に紹介した4品よりも少し時間がかかりますが、食べ応えがあって美味しいです。
パーティー料理としてもおすすめです。
スパイスをほとんど使わないので、日本人でも食べやすいですよ。
以上、ピーマンの丸ごと料理のレシピをお伝えしました。
ピーマンを切らずに丸ごと調理すると、苦味が抑えられて、グッと食べやすくなるので、ぜひお試しください。