梨の変色を防止する方法をご紹介します。
梨は、切ったり皮を剥いたりしてしばらく置いておくと、少し茶色っぽく変色します。
冒頭の写真をご覧ください。
左側は、切ってから2日ほど放置した梨。
右側は、切りたての梨です。
正直なところ、梨の変色の仕方は、桃やりんごなどとくらべると、ずっと少ないです。
塩水や砂糖水に10分ほど浸すだけでOKです。
ちなみに、変色を防ぐためにはレモン汁も効果があると言われていますが、当サイトがいろいろな濃度で試してみたところ、逆に色が濃くなりやすかったので、あまりおすすめしません。
それでは、分量などを詳しくお伝えします。
梨の変色を防止する方法
梨を切ると、芯のあたりと皮の近くの部分から変色してきます。
ですから、芯の部分を取り除き、また皮を剥いておくと、時間が経っても見た目が保ちやすくなります。
ものによってはそれだけでOKな場合もありますが、さらに万全を期すなら、塩水や砂糖水に浸しておくのがおすすめです。
梨の飾り切りのバリエーションは、リンク先を参考にしてください。
カットした梨が時間経過とともに茶色く変色してしまう原因は、化学反応です。
梨に含まれるポリフェノールと酸化酵素が、それぞれ空気に触れることでお互いに反応し、色の変化をもたらします。
それでは、なぜ、塩水や砂糖水に浸けると変色を抑えられるのか。
塩水が効果的な理由は、食塩の成分が酸化酵素の働きを抑えてくれるためです。
砂糖水の場合は理由が違います。
砂糖水はある程度の粘度があるので、梨の表面がコーティングされて、空気に触れにくくなるためです。
これは、皮をむいたばかりの梨。
4パターンの梨の変色を比較してみました。
こちらは、1日放置したあとの梨。
左から、次のような順番で並んでいます。
- 色止めをしていない梨
- 塩水にひたした梨
- 砂糖水にひたした梨
- レモン水にひたした梨
結果は、塩水と砂糖水が色がもっともきれいで、同じくらい変色を防げることが分かりました。
写真だと伝わりづらいですけど、まったく色止めしていない梨は、少し変色しています。
塩水と砂糖水だったら、まったく色止めしていない梨よりも、切り立ての色が保てます。
一方、レモン水の場合は、濃度を変えても逆に変色しやすいので、あまりおすすめしません。
続いて、塩水や砂糖水を作る時のおすすめの分量をご紹介します。
塩や砂糖の分量
塩と砂糖は、水1カップ(200ml)に対して、次の分量を目安にしてください。
だいたい5〜10分程度浸ければOKです。
塩と砂糖の分量は少しずつ違います。
色止めしやすいうえに、味に支障がない、おすすめの分量を紹介します。
塩 | 小さじ1/5 |
水 | 200ml |
砂糖 | 大さじ1 |
水 | 200ml |
- 塩か砂糖を水に混ぜ、梨を10分ほど浸す。
水から取り出した後にラップで包んでおくと、空気を遮断できるので、さらに変色防止効果が高まります。
ただ、なるべく早めに食べ切ってください。
塩水や砂糖水を使った色止めは、少なくとも、5〜6時間は効果が持続します。
その間に、まったく変色しないというわけではありませんし、梨の品種や個体差などの違いもあるとは思いますが、色止めして損はありません。
朝仕込んで、お弁当の時間だったら十分効果がありますので、是非お試しください。
このお料理についてのご感想などをお寄せください。
サイト運営の参考にさせていただきます。
頂いたコメントには、2〜3日以内にメールアドレス宛に回答いたします。(詳細)
メールアドレスの入力ミスにご注意ください。
なお、頂いたコメント及びその後のメール等でのやり取りは、この欄でご紹介させていただく場合がございます。