しその実(穂紫蘇)の保存方法と保存食!おすすめは冷凍。乾燥もOK。

しその実(穂紫蘇)の保存方法


しその実(穂紫蘇)の上手な保存法をご紹介します。

しその実(穂紫蘇)とは

しその実(穂紫蘇)とは、しその花が落ちたあと、実が未熟なうちに、穂先だけを収穫したものことです。

収穫の季節は、だいたい9月〜10月中旬。

しその実は、ご飯に混ぜても美味しいですし、料理の風味付けとしても便利です。

また、しその実は、β―カロテンという栄養素が豊富なためアンチエイジングや免疫力を高める効能があるそうで、他にも花粉症の改善効果が期待できると言われています。

ちなみに、「花ほじそ(花穂紫蘇)」と呼ばれるものもあり、こちらは、花が3割ほど開きかけたもののことを指します。
「花ほじそ」は、お刺身などの料理の彩りとして使われることが多いです。

長期保存だったら冷凍
さて、今回は、「花ほじそ」ではなく「しその実(穂紫蘇)」の保存についてです。

しその実を冷蔵保存する場合は、根本を乾燥させないのがポイント。
キッチンペーパーなどで根元を湿らせて冷蔵します。
ただ、それでも、冷蔵の場合の日持ちは2〜3日ほどです。

しその実(穂紫蘇)の冷凍保存
しその実を手軽に長持ちさせたいのなら、実を茎から外して、冷凍保存するのがおすすめです。
冷凍しておけば、2ヶ月くらい美味しく食べられますよ。
保存食&天日干しもアリ

また、しその実を天日で乾燥させたり、塩漬けや醤油漬けなどの保存食にしておくという手もあります。

しその実(穂紫蘇)の保存食
しその実は、天気の良い日だったら1日でカラカラに乾燥します。

また、塩漬けや醤油漬けも漬け込むだけなので簡単です。


記事の後半では、天日干しの方法や、塩漬け&醤油漬けのおすすめレシピもご紹介します。


しその実(穂紫蘇)の冷蔵保存

しその実(穂紫蘇)の冷蔵保存

しその実の冷蔵保存期間:2〜3日

しその実をすぐに料理に使う場合は、とりあえず冷蔵保存しておくのもアリです。

しその実(穂紫蘇)の根元を濡らして冷蔵保存
冷蔵する場合は、とにかく、乾燥させないことがポイントです。

水洗いしたうえで、しその実の根元を濡らしたキッチンペーパーなどで包み、密閉して冷蔵庫に入れます。


ただ、水気をキープしても、冷蔵ではあまり長持ちしません。
日持ちはせいぜい2〜3日。

生のしその実は、なるべく早く塩漬けなどの保存食に加工してしまうのがおすすめ。
保存食のレシピは、後ほどご紹介します。
調理する時間が無い場合は、冷凍してしまうといいです。


しその実(穂紫蘇)の冷凍保存

しその実(穂紫蘇)の冷凍保存

しその実の冷凍保存期間:2ヶ月

しその実を長期保存するのなら、冷凍がおすすめです。

冷凍前の下準備は、きれいに洗って水気を切るだけでもOKですが、アク抜きしたうえで冷凍すると、より美味しく仕上がります。

しその実のアク抜きの方法は2パターン。
「さっと茹でる方法」と「水に一日浸ける方法」です。

どちらのやり方でもアク抜き自体は問題なくできます。
ただ、「水に一日浸ける方法」の方が、しその実の風味がやや残りやすいように思います。

しその実のアクの取り方(茹でる方法)
さっと茹でる
しその実のアクの取り方(水に浸ける方法)
水に一日浸ける

冷凍の手順

  1. 【アクの抜き方】しその実をきれいに洗い、たっぷりの水に浸し、ラップをして冷蔵庫に丸1日入れる。(もしくは、湯を沸かし、塩(少々)を加え、30秒ほどさっと茹でる。)
  2. しその実の水気をキッチンペーパーなどでしっかり取り、保存袋に入れ、中の空気をしっかり抜いて冷凍庫に入れる。

冷凍したしその実の解凍

冷凍したしその実を料理に使う場合は、冷蔵庫に移して自然解凍してもいいですし、凍ったまま調理してもOKです。

次に、しその実を天日干しする方法と、保存食のレシピをご紹介します。


しその実(穂紫蘇)の乾燥

しその実(穂紫蘇)の乾燥

乾燥したしその実の保存期間:常温で2ヶ月

しその実は、乾燥させて保存することもできます。

乾燥させた場合の日持ちの目安は常温で2ヶ月ほど。
ただし、食感が変わってしまうので、使いやすさは冷凍に劣ります。

ドライしその実(穂紫蘇)
ご飯に混ぜるなどの用途には適しませんが、料理の風味付けとして使うのなら、乾燥もアリです。

乾燥の手順

  1. 【アクの抜き方】しその実をきれいに洗い、たっぷりの水に浸し、ラップをして冷蔵庫に丸1日入れる。(もしくは、湯を沸かし、塩(少々)を加え、30秒ほどさっと茹でる。)
  2. しその実の水気をキッチンペーパーなどでしっかり取り、ザルの上に広げ、天日で丸1日干す。

乾燥させる場合も、あらかじめアク抜きをします。
「水に一日浸ける方法」でアク抜きした方が、風味良く仕上がるのでおすすめです。

レンジよりも天日干しの方がおすすめ

ちなみに、天日干しではなく、電子レンジを使ってしその実を乾燥させる方法もあります。

しその実(穂紫蘇)を電子レンジで乾燥
レンジを使う場合は、耐熱皿の上にキッチンペーパーをのせ、しその実(10g)を広げ、600Wで3分ほど加熱。

ただ、天日干しの方が風味が良いように思います。


しその実(穂紫蘇)の保存食

最後に、しその実の保存食のレシピをご紹介します。

しその実を保存するのなら、ぜひ、これからご紹介する保存食を作ってみてください。
冷凍したり乾燥させたりするよりも、しその実の風味が残りやすいので、美味しく食べられます。

しその実(穂紫蘇)の醤油漬け

しその実の保存食で一番おすすめなのは、「しその実(穂紫蘇)の醤油漬け」です。

作り方はとても簡単。
しその実のアク抜きをして、醤油に漬け込むだけで完成です。

味付けは醤油だけなので、あとでいくらでもアレンジが効きます。

しその実(穂紫蘇)の醤油漬けとご飯
しその実の醤油漬けは、ご飯との相性がぴったり。

豆腐や豚しゃぶのタレ代わりにしてもいいですし、オリーブオイルなどを加えて和風ドレッシングを作るのもアリです。

しその実の醤油漬け保存期間:冷蔵で1ヶ月、冷凍で2ヶ月

10分
しその実醤油
しその実(穂紫蘇)の塩漬け

しその実は、シンプルに「しその実(穂紫蘇)の塩漬け」にするのもいいです。

10%くらいの塩気でも、冷蔵保存で1ヶ月ほど日持ちします。

しその実(穂紫蘇)の塩漬けとおにぎり
塩漬けだったら、ご飯に混ぜて、お弁当のおにぎりにするのもおすすめ。

他にも、和え物やサラダに加えたり、肉や魚の料理の風味付けに使うのもいいですよ。

しその実の塩漬け保存期間:冷蔵で1ヶ月、冷凍で2ヶ月

10分
しその実

しその実(穂紫蘇)の佃煮

最後にご紹介するのは「しその実(穂紫蘇)の佃煮」です。

リンク先で紹介しているのは、しその実の風味をいかした、甘さ控えめの佃煮。
優しいコクがあり、ご飯との相性も抜群です。

しその実の佃煮保存期間:冷蔵で1ヶ月、冷凍で2ヶ月

7分
しその実醤油みりん

これらの他にも、アク抜きしたしその実を味噌漬けにしたり、オリーブオイル漬けにしたりすることもできます。

以上、しその実の保存食や保存方法をお伝えしました。

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