しその実(穂紫蘇)の塩漬けのレシピ!あく抜きの方法や食べ方も紹介。

しその実の塩漬け

レシピ動画

しその実(穂紫蘇)の塩漬け

しその実(穂紫蘇ほじそ)の塩漬けのレシピをご紹介します。

しその実は、塩漬けにすれば保存がききますし、風味も良いので、ご飯のお供として重宝します。

アク抜きの方法は2パターン

生のしその実は、そのままだと少しアクがあるため、アクを抜いてから塩漬けにします。

アク抜きの仕方は、大きく2パターン。
さっと茹でる方法と、水に一日浸ける方法があります。

しその実のアク抜き(茹でる)
さっと茹でる
しその実のアク抜き(水に浸ける)
水に一日浸ける

さっと茹でてから塩漬けにした場合は、鮮やかな緑色が出やすいです。
一方で、水に一日浸けてから塩漬けにした場合は、見た目はやや茶色っぽくなりますが、比較的風味良く仕上がります。

アク抜きの方法による違いは、後ほど詳しくお伝えします。

しその実の塩漬けの食べ方

出来上がったしその実の塩漬けは、ご飯にのせて食べてもいいですし、料理の風味付けとしても活用できます。

しその実の塩漬けのおにぎり
また、おにぎりにして、お弁当に詰めるのもおすすめです。

塩漬けにすると保存もきく

しその実の収穫時期は、9月中旬〜10月中旬ごろ。
生のままだとすぐにダメになってしまいますが、塩漬けにすればある程度日持ちします。

冷蔵保存なら1ヶ月ほど。
もちろん、冷凍保存もOKです。

ストックしておくと便利ですよ。

穂紫蘇の塩漬けの作り方

「しその実の塩漬け」のレシピです。

材料

調理時間10分/アク抜きの時間を除く
しその実 好みの量
しその実の10%
  • 保存性をより高めたい場合は15〜20%でもOK。

しその実の取り方

まず、しその実(好みの量)を茎から外します。

しその実の外し方
ちなみに、しその実は、穂先を指で軽く掴み、そのまま下ろすようにすると、簡単に取れます。

しその実の洗い方

次に、しその実をきれいに洗います。

何回か水を替えながら、濁らなくなるまで洗ってください。


しその実のあく抜き

続いて、しその実のアクを抜きます。

しその実のアク抜きの仕方には、大きく2パターンあります。
「さっと茹でる方法」と「水に一日浸ける方法」です。

しその実のあく抜きの方法の違い

上の写真は、それぞれの方法で作った塩漬け。
漬けてから1週間ほど経ったものです。

さっと茹でると色鮮やか

「さっと茹でる方法」(左)でアク抜きすると、仕上がりの見た目がとてもきれい。
緑色が鮮やかに出るのが特徴です。

水に浸けると風味が残りやすい

一方、「水に一日浸ける方法」(右)でアク抜きすると、見た目は茶色っぽくあまりきれいではありませんが、比較的、しその実らしい香りや味が残りやすいです。

風味を優先するのなら「水に一日浸ける方法」、見た目を優先するのなら「さっと茹でる方法」と使い分けると良いと思います。

ちなみにですが、しその実を醤油漬けにする場合は、「水に一日浸ける方法」をおすすめします。
そうした方が、見た目がきれいで、なおかつ風味も良く仕上がります。

それでは、アク抜きの手順を説明します。


さっと茹でてアク抜き

しその実のあく抜き(茹でる)

茹でる方法では、たっぷりの湯を沸かし、湯1リットルに対して塩(小さじ1)を加え、しその実を30秒ほどさっと茹でます。


水に浸してアク抜き

しその実のあく抜き(水に浸す)

一方、水に浸す場合は、しその実をたっぷりの水に入れ、ラップをかぶせ、冷蔵庫に丸1日置きます。


しその実を塩漬けにする

しその実の水気をキッチンペーパーで拭き取る

アク抜きが終わったら、しその実の水気をキッチンペーパーでしっかり取ります。

水気をきれいに取ったら、ここで、しその実の重量を計ってみてください。


しその実に塩をまぶす

そして、しその実の重量の10%程度の塩をまぶします。

塩の量はお好みで調整OK

塩の量はやや控えめになっています。
10%の塩をすると、冷蔵保存で1ヶ月くらい日持ちします。

15〜20%の塩をすると、さらに日持ちしやすくなります。

しその実の重量 塩の量(10%)
20g 2g(小さじ1/3)
50g 5g(小さじ1弱)

しその実の塩漬けの保存

最後に、保存袋に入れ、中の空気をしっかり抜きます。

2日後あたりから食べられます。

しその実の塩漬けの賞味期限

保存の際には、しその実をなるべく空気に触れさせないようにすると、日持ちしやすくなります。

しその実の塩漬けの保存期間は、空気をしっかり遮断したうえで、冷蔵保存で1ヶ月、冷凍保存で2ヶ月くらいと考えてください。


しその実(穂じそ)の塩漬け

このしその実の塩漬けは、塩気が控えめなのでとても食べやすいです。

しその風味もいい感じ。
噛むと、しその香りが口の中にフワッと広がりますよ。


しその実の塩漬けの食べ方

しその実の塩漬けの食べ方

しその実の塩漬けは、何と言ってもご飯との相性が抜群です。

おにぎりにしてお弁当に詰めてもいいですし、ご飯の上にパラッとかけるだけでも美味しいものです。

また、和え物やサラダに加えたり、肉や魚の料理の風味付けに使うのもおすすめ。
アイデア次第で使い方はいくらでも広がります。

ところで、当サイトでは、大葉(シソ)を使ったレシピを他にも紹介しています。

下の表は、保存食にもぴったりな大葉のレシピの一覧です。
大葉がたくさんあって使い道に困ったという時には、リンク先もぜひ参考にしてください。

コメント

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  • なべ様(2023年10月10日)

    丁寧で上手な説明でした。
    そのお陰でバッチリできましたよ。
    ありがとうございます。
    ちなみにアレンジして、水アク抜きと湯くぐりアク抜きとを半々にブレンドしてみました。
    2日後が楽しみです。

    • やまでら くみこ(2023年10月11日)

      オリジナルのアレンジを加えていただいたこと、興味深く読ませていただきました。
      しその実の塩漬けは、ご飯との相性が抜群なので、私が大好きな保存食の一つです。
      美味しく召し上がっていただけると幸いです。

  • 下川 ひとみ様(2023年9月17日)

    いつも事細かな説明、作り方でとても
    わかりやすいので直ぐに調理にとりかかれます。季節の手仕事にかかせないです。

    • やまでら くみこ(2023年9月19日)

      お褒めいただき、大変励みになります。
      季節の食材は、翌年には調理法を忘れてしまうことも多く、私もよく自分の記事を見返して作り方を確認しています。
      これからも季節の食材を使ったレシピを増やしていきたいと考えていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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