大根おろしの辛さや食感は、同じ大根を使ったとしても、やり方次第で変わってきます。
大根のどの部位を使うかが重要なのはもちろん、それだけではなくて、おろし器の種類やおろし方にも影響されます。
そこで、この記事では、大根おろしの味の違いを「部位」・「おろし方」・「おろす道具」の3点から解説します。
概要については、上の動画をご覧ください。
大根の部位によるおろしの辛味の違い
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最初は、大根の部位による違いから。
大根は場所によって辛味やかたさが異なります。
ですから、使う部位によって大根おろしの味も変わってきます。
一般的に、大根おろしに向いていると言われているのは、葉が生えている上の部位。
この部分は、かたくて、辛味が弱いのが特徴です。
一方で、下の方は、ピリッと辛いのが特徴です。
からい大根おろしがお好みなら、下の方を敢えて使うのもいいと思います。
真ん中の部分は、中間くらいの辛さで、食感が柔らかいのが特徴です。
もちろん、この部分を大根おろしに使うこともできます。
大根おろしを甘くする方法
辛くない大根おろしがお好みなら、上の部位を使うのが手っ取り早くて簡単です。
でも、「下の部位しか手元にないけど、辛味の少ない大根おろしを作りたい」という状況も十分あり得ます。
そういう場合には、次の3つの方法が考えられます。
大根おろしの辛味成分は、しばらく放置しておくと、自然に揮発します。
そのため、ある程度時間が経ってから食べることで、辛味を抑えられます。
ただし、風味や栄養までも失われてしまうので、この方法はあまりおすすめしません。
おろし方による辛さの違い
次に、おろし方による味の違いについて、お伝えします。
大根おろしは、同じおろし器を使っても、おろし方次第で辛さや食感が異なります。
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円を描くように優しくすりおろすと、辛味が比較的少なく、口当たりがソフトな大根おろしができます。
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一方で、大根をおろし器に力強く押し付けるように素早くすりおろすと、辛味がやや強く、食感も残りやすくなります。
おろし金による違い
続いては、おろし金による味の違いです。
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金属製の目の細かいおろし器を使うと、大根の細胞を傷つけやすいので、辛味が強く出ます。
また、水分も出やすいのが特徴です。
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一方、鬼おろしというおろし器を使うと、粗くおろせるので、大根の食感が楽しめます。
また、細胞が傷つきにくいので、辛味が出にくく、甘みのある大根おろしができます。
水分も出にくいのが特徴です。
おろし器 | 細かさ | 水分 | 味 |
---|---|---|---|
金属製 (目が細かいもの) |
最も細かい | 水っぽい | 最も辛い |
セラミック製 | やや細かい | やや水っぽい | 中間 |
竹製 (鬼おろし) |
粗い | 汁は殆ど出ない | 甘い |
栄養豊富な大根おろしの汁の活用法
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最後に、大根おろしの汁の活用法をお伝えします。
大根おろしの汁には、ビタミンCなどの栄養が豊富。
ですから、水切りした汁を捨ててしまうのはもったいないです。
例えば、味噌汁やスープなどの汁ものに加えてもいいですし、肉料理に使うという手もあります。
大根おろしの汁に肉を漬け込むと、大根に含まれる酵素の働きで、肉が柔らかくなります。
また、レモンやはちみつを混ぜて、そのまま飲むのもあり。
甘みと酸味を加えれば、美味しい栄養ドリンクになりますよ。
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