里芋の皮を剥いたり切ったりする時に、指がかゆくなることがあります。
かゆみの原因は、里芋のアクの成分の一つである、「シュウ酸カルシウム」。
シュウ酸カルシウムは、針状の尖った結晶で、指に突き刺さりやすいかたちをしています。
そして、この結晶が指に刺さった時の刺激が、かゆいと感じられるというわけです。
さて、このシュウ酸カルシウムですが、熱と酢に弱いという特徴があります。
ですから、指のかゆみを防いだり治したりするには、熱と酢を上手に使うのがポイントとなります。
かゆみの治し方
里芋で手が痒くなった時の治し方としては、手を酢につける方法がよく知られています。
手を酢につける
シュウ酸カルシウムはアルカリ性なので、酸性の酢を加えることで中和されて、かゆみが和らぐ可能性が高いです。
もし、酢がない場合は、レモン汁でも同じようなかゆみ止めの効果が得られます。
なお、かゆみが弱い場合はここまでする必要はなく、酢やレモン汁に浸けずにそのまま放置しても、時間の経過とともにおさまっていきます。
かゆみの防ぎ方
ところで、酢には、かゆみを治す効果だけでなく、かゆみを予防する効果もあります。
そのため、皮を剥く前に、あらかじめ水で薄めた酢(もしくはレモン汁)で手を濡らしておくと、かゆくなるのをある程度防ぐことが可能です。
また、かゆみの予防対策は、酢以外にもいろいろあります。
里芋で手がかゆくなってしまうと、すぐに治すのは難しいので、里芋のかゆみに弱い方は、あらかじめ次のようなことを注意しておくのがおすすめです。
加熱する
シュウ酸カルシウムには、熱に弱いという性質があります。
茹で時間は、皮をむいた中くらいのサイズで15分ほど。
レンジだったら、里芋100g(2個程度)あたり、600Wで2分です。
茹でたりレンチンしたりしてから皮を剥く方法は、「里芋の皮むき」で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
十分に乾燥させる
先ほどお伝えした「酢で手を濡らす」という対処法とはまったく逆のことを言うことになりますが、里芋が水に濡れることでもシュウ酸カルシウムが手に付きやすくなるので、皮をむく前に十分に乾燥させておくことも効果があります。
冷凍する
さらに、里芋をあらかじめ凍らせると、シュウ酸カルシウムの結晶の尖った針が折れるため、かゆみを感じにくくなります。
詳しくは「里芋の冷凍保存方法」をご覧ください。
短時間で処理する
最後に、一番基本的なことですが、里芋を触る時間をなるべく短くすることも大切です。
以上、里芋のかゆみの治し方と予防法についてお伝えしました。
どれも気軽に実践できるものばかりなので、ぜひお試しください。
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