きぬかつぎ(衣かつぎ)のレシピを動画でご紹介します。
きぬかつぎとは、里芋の小芋を、皮付きのまま茹でたり蒸したりした料理のことです。
里芋の茶色い皮と、その間から見える真っ白い身の部分。
その見た目が、「衣被(きぬかつぎ)」という衣装を纏った平安時代の女性に似ていることが、この名前の由来と言われています。
食べ方はシンプルで、塩やごま塩を振ったり、味噌だれを付けたりするだけでOK。
素材の味を楽しむ昔ながらのお料理ですが、これが意外とクセになる美味しさです。
レンジより蒸し器がおすすめ
作り方については、茹でるよりも蒸す方がおすすめです。
蒸した里芋の方が、味が濃く感じられます。
なお、里芋は、レンジを使って蒸すこともできます。
ただ、ものによってはかたい部分もあり加熱時間が読みにくいため、レンジは意外と難しいです。
また、蒸し器でじっくり蒸した方が、里芋の自然な甘みが出やすいというメリットもあります。
きぬかつぎといえば石川早生
ちなみに、きぬかつぎによく使われる里芋といえば、8〜9月に旬をむかえる石川早生(石川子芋)がとても有名です。
別名「きぬかつぎ」と呼ばれるほど、きぬかつぎに適した里芋です。
ただ、普通の小芋を使っても美味しく作れるので、ムリして石川早生を使う必要はありません。
「蒸すだけ旨い!きぬかつぎ」のレシピです。
材料
里芋(小芋) | 好みの量 |
塩 | 適量 |
ごま塩 | 適量 |
八丁味噌※ | 大さじ2 |
砂糖 | 大さじ1と1/2 |
みりん | 大さじ2 |
※普通の味噌を使う場合は、砂糖を大さじ1に、みりんを大さじ2/3に変更する。
作り方
まず、里芋(小芋:好みの量)をタワシでこすりながら流水に当ててきれいに洗い、頭とお尻を包丁で少し切り落とします。
頭とお尻を少し切っておくと、あとで皮がむきやすいです。
参考:里芋の洗い方
次に、水を張った蒸し器に里芋を並べ、フタをして強火にかけます。
そして、沸騰して蒸気が上がってから、15〜20分を目安に、竹串がすっと通るまで蒸します。
里芋は、水から蒸すと、甘みが出やすくなります。
なお、写真はセイロを使って蒸していますが、金属製の蒸し器でも、鍋に蒸し板を敷いて使ってもOKです。
味噌だれはレンジで作る
味噌だれで、きぬかつぎを食べる場合は、里芋蒸している間に「田楽味噌」を作ります。
作り方は、まず、八丁味噌(大さじ2)・砂糖(大さじ1と1/2)・みりん(大さじ2)を耐熱容器(レンジで使える器)に入れ、よく混ぜます。
そして、ふんわりとラップをして、電子レンジ(600w)で1分加熱するだけです。
八丁味噌ではなく、普通の味噌を使う場合は、砂糖とみりんの量をやや少なめにするのがおすすめです。
砂糖を大さじ1にして、みりんを大さじ2/3にします。
また、西京味噌など甘みの強い白味噌を使う場合は、砂糖やみりんの量をさらに控えめにするといいです。
参考:田楽味噌の作り方
きぬかつぎの食べ方
里芋が蒸し上がったら、塩・ごま塩・味噌だれなどを、里芋の切り口の部分にのせて完成です。
きぬかつぎは、手で皮をむきながら食べます。
蒸したてなので結構熱いですけど、冷めないうちにパッと食べた方が美味しいです。
塩・ごま塩・味噌だれのどれで味付けするかはお好みですが、当サイトのイチオシは、シンプルに塩のみ。
里芋の自然な甘みと旨みが引き立って、パクパクと食べられます。
里芋の味を堪能するのにぴったりなお料理。
蒸すだけで作れるので、調理もとても簡単ですよ。
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