菜の花(なばな)の美味しい茹で方や茹で時間など、下ごしらえの方法を詳しく解説します。
材料
菜の花 | 1束(200g程度) |
湯 | 1.5リットル |
塩 | 小さじ1と1/2 |
茹で方と茹で時間
菜の花は部位によって火の通りやすさが異なるため、2段階に分けて時間差で茹でるのがおすすめです。
右の写真の赤枠内の部分です。
ここを先に茹でて軽く火を通し、その後に、その上の「茎が枝分かれして細くなっている部分と葉」を湯にひたして、全体を茹でます。
茹で時間は、ごく普通の菜の花の場合は、茎の太い部分を40秒、全体を40秒が目安です。
このタイプの菜の花は、茎の下の方まで比較的柔らかいのが特徴です。
一方で、菜の花には、葉っぱが大きく成長した丈が長いタイプもあります。
丈が長く成長しているものは茎の部分が硬いので、茎の太い部分を1分、全体を40秒を目安に茹でます。
なお、こうした市販の菜の花は質が比較的安定していますが、畑などで採ってきた菜の花は、種類や収穫時期、花茎の伸び具合によって、茎の柔らかさが変わってきます。
ですから、そのような市販品以外の菜の花をつかう場合は、上でご紹介した茹で時間を参考にして、少し茹でてみて様子を見るのがおすすめです。
茹で方・下ごしらえを解説
ここからは、菜の花の下ごしらえのやり方と茹で方を写真とともに解説します。
- ① 茎の断面の汚れている部分を、包丁で少し切り落とします。
- ② 菜の花をボールに入れ、水に浸してゆすり洗いします。
そして、流水に当ててきれいに洗い、水気を切ります。
汚れている場合の洗い方
菜の花は、葉の付け根やつぼみあたりに泥や汚れがたまりやすいです。
汚れがひどい場合は、ため水に浸して汚れを浮き上がらせてから、流水に当ててきれいに洗うとすっきりします。
以上の下処理を終えた菜の花は、すぐに炒めものなどのお料理に使えます。
菜の花をおひたしや和え物などにする場合は、さっと茹でてから使うと、アク抜きもできて食べやすくなります。
- ③ 鍋に湯(1.5リットル程度)を沸かし、塩(小さじ1と1/2)を加えます。
湯は少したっぷりめに沸かす
なお、菜の花1束(200g程度)を茹でるのなら、湯は1.5リットルくらい用意すると、短時間で美味しく茹でられます。
それくらいの湯の量があれば、菜の花全体が浸かりやすくなりますし、菜の花を浸けても湯の温度が下がりにくくなるためです。
必要な湯の量は菜の花の量に応じて変わりますが、いずれにしろ、湯は少したっぷりめに使うのがおすすめです。
塩茹でする
塩を適度に加えて茹でると、アクが取れやすく、菜の花特有の苦味がほど良く和らぎます。
また、仕上がりの緑色もきれいに出ます。
- ④ 菜の花の下半分(茎の太い部分)を湯に浸し、40秒ほど茹でます。
丈が長いタイプの菜の花を使う場合は、1分ほど茹でてください。
茹でる際に手がやけどしそうだと思う方は、小分けにしてトングなどで葉をつかんで茹でてもいいです。
丈の長さで茹で時間を調整
先ほどお伝えした通り、菜の花は、丈の長さを目安にして「下半分(茎の太い部分)」の茹で時間を変えるのがおすすめです。
普通タイプの菜の花は、丈が短くてわりと柔らかいので、茎の太さにばらつきがあっても、40秒ほど茹でてください。
厳密に言えば太さによる多少の食感の違いはありますが、そうは言っても、ほうれん草や小松菜の茎の太さに多少のばらつきがあるのと同程度です。
あまり神経質にならずに、ざっくりと一緒に茹でるのがおすすめです。
一方で、丈の長い菜の花は、1分ほど茹でてください。
丈が長いタイプは、普通タイプよりも茎が硬いので、少し長めに茹でます。
なお、茎の太さに関しては普通タイプと同じかそれよりも細いものもありますが、同じ太さでも硬さがあるため、長めの茹で時間にします。
- ⑤ 菜の花全体を湯に浸して、湯から出ている部分を菜箸などで交互におさえながら、あと40秒ほど茹でます。
ここでの茹で時間は、どのような菜の花でも、40秒が目安です。
- ⑥ 茹で上がったら、菜の花を鍋から取り出して、たっぷりの冷水に浸します。
すぐに冷水に浸すと、熱がすぐに取れるので緑色の鮮やかさをキープすることができます。
また、アクもさらに和らぎます。
- ⑦ 冷水から取り出して、菜の花の茎をそろえて、水気を軽く絞ります。
あとは、好みの長さに切れば、おひたしや和え物などにすぐに使えます。
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