納豆は発酵食品なので、賞味期限切れになっても、しばらくは普通に食べられます。
基本的には、パックに印字された賞味期限までに使い切る方が美味しくいただけますし、メーカーもそのようにすすめています。
でも、期限が過ぎたからといって、途端に腐って食べられなくなるわけではありません。
1日2日くらいの期限切れなら、正直、どうってことありません。
では、納豆はいつまで食べられるのでしょうか?
実は、結構長いこと食べられます。
私が試したところでは、賞味期限切れ後、4ヶ月くらいは食べられました。
しかも、4ヶ月後に腐敗したわけではなく、見た目的にもう限界かなと思って処分しました。
(ただし、安全性を100%保証できるわけではないので、マネはしないでください。)
この記事では、賞味期限切れの納豆がどのように変化するのか、写真とテキストで解説します。
賞味期限切れ1週間
こちらは、賞味期限切れ1週間後の納豆です。
見た目は、賞味期限内のものとあまり変わりませんが、色がやや濃い茶色になって表面が少しとろっと変化しています。
お味の方は、風味が若干落ちていて、また、臭いもやや強くなっているように感じます。
でも、そうした変化は、意識しないと分からない程度です。
なお、納豆は、発酵が進むと、少しずつ柔らかくなっていきます。
納豆を冷蔵する場合は、チルド室に入れるのが理想的です。
冷蔵庫の中でも一番温度が低いチルド室で保存すると、納豆の発酵が進みにくいので、品質がわりと長期的に安定します。
この実験でも、チルド室で保存しています。
また、納豆は冷凍もできます。
納豆に含まれる納豆菌は冷凍しても死なないので、冷凍中でもじわじわと発酵が進みますが、冷蔵とくらべれば、冷凍の方が長期に渡って品質が安定します。
より詳しく:納豆の保存の方法
賞味期限切れ2週間〜1ヶ月
こちらは、賞味期限切れ2週間後の納豆です。
2週間後くらいから、見た目にはっきりとした違いがあらわれてきました。
納豆の表面には、小さな白い粒。
一見するとカビかと思うかもしれませんが、これはアミノ酸の結晶で、人体に悪影響のある物質ではありません。
また、見た目もけっこう変わる分、味や食感もかなり変化します。
発酵がかなり進むうえに、長期の冷蔵によってフチの方から納豆が乾燥してくることも重なって、旨味が凝縮して食感もしっかりしてきます。
さらに、このくらいまで経つと、納豆らしい香りはかなり乏しくなります。
たとえると、干し納豆のような味と食感に近づいていく感じです。
このような変化が、賞味期限切れから1ヶ月後くらいまで際立ってきます。
賞味期限切れ3ヶ月
こちらは、賞味期限切れ3ヶ月の納豆です。
乾燥がさらに加速して、納豆の粒が小さくなり、色が黒っぽくなってきました。
そして、白い粒(アミノ酸の結晶)もかなり増えています。
また、納豆らしい香りがなくなっただけでなく、今度は、アンモニアのような臭いがきつくなってきました。
ただ、食べられないことはありません。
食感はしっかり硬めで乾燥納豆のようですが、水分が飛んでアミノ酸の結晶がでてきたこともあり、旨味は強く感じられます。
賞味期限切れ4ヶ月
こちらは、賞味期限切れ4ヶ月の納豆です。
色がかなり黒っぽくなり、粒がしわしわで、水分が抜けてカピカピに乾燥しています。
正直、もう食べたいとは思えない見た目です。
恐る恐る食べてみると、食感はかなりしっかりしていて繊維質。
ただ、よく味わうと、旨味がぎゅっと凝縮していて、賞味期限内の納豆にはない良さも感じられます。
問題なく食べられはしましたが、見た目的にはまったく食欲をそそらない感じになってしまったので、この段階で廃棄しました。
以上、納豆を長期保存した場合の変化についてお伝えしました。
見た目だけでなく、旨みや食感やニオイなどが徐々に変化していく様子は、なかなか興味深いものがありました。
ただ、この記事は、賞味期限切れの納豆を食べることをおすすめするものではありません。
「私が試したところ4ヶ月めまでは食べられましたよ」という体験談として読んでいただければと思います。
納豆らしい風味や粘り気を堪能するのなら、基本はやはり賞味期限内。
それ以上の保存は自己責任でお願いします。