いよかんの栄養。薄皮も栄養豊富!おすすめの食べ方と調理法も紹介。

伊予柑の栄養

いよかんの栄養についてお伝えします。
いよかんに含まれる栄養成分の効果と、おすすめの食べ方についてです。

伊予柑の産地と収穫時期

伊予柑の産地

いよかんは漢字で「伊予柑」と書きますが、その名が示すとおり、かつて「伊予国」(いよのくに)と呼ばれていた愛媛県が主な産地です。

旬の時期は、1月から3月頃。
冬の寒い季節に食べ頃になります。

伊予柑の選び方

いよかんは、ポンカンやネーブルなどと比べるとやや控えめな甘さ。
ほど良い酸味があり、甘酸っぱい味を楽しめます。
また、はっさくのような苦味はほとんど感じません。

お店で買う際には、ずっしりとした重さがあり、皮にハリとツヤがあるものを選ぶと、美味しいものに当たる可能性が高いです。

伊予柑の栄養と効果効能

続いて、いよかんに含まれる栄養についてお伝えします。

いよかんのカロリーは100gあたり46kcal。
温州みかんと同程度となっています。

ビタミンC

いよかんは他の柑橘類と同様に、ビタミンCが豊富です。
日本食品標準成分表をもとに計算すると、標準サイズ(250g)のいよかんを1個食べると52.5mgのビタミンCを摂取することができます。

ビタミンCの1日あたりの必要摂取量は、成人男性で90mg、成人女性で75mgと言われていますから、いよかんを1個食べることでその半分以上を満たせることになります。

ビタミンCには抗酸化作用があり、免疫力の向上に役立つほか、老化の抑制やガン予防などの効果も期待でます。

ビタミンP

いよかんには、ヘスペリジンなどのビタミンPも豊富です。
ヘスペリジンはポリフェノールの一種で、ビタミンCの吸収を助けたり、血流を良くしたりする働きがあります。

伊予柑の皮の栄養
このヘスペリジンは、いよかんの白い筋や薄皮に多く含まれており、含有量を他の柑橘類と比較すると、いよかんはミカンの約20倍となっています。

ペクチン

ペクチンは、水溶性の食物繊維です。
便秘の解消に役立つので、ダイエットや美容にもつながります。

ペクチンも筋や薄皮に多く含まれています。

クエン酸

クエン酸は、柑橘類の酸っぱさのもとになっている成分です。
この成分には、疲労を回復する効果があると言われています。

伊予柑の食べ方

最後に、栄養の面からおすすめな、いよかんの食べ方をご紹介します。

薄皮を剥かずに食べる

いよかんの薄皮はわりと食感がしっかりとしているため、取り除いて食べることが多いと思います。

ただ、栄養を第一に考えるのであれば、薄皮や白い筋を取らずにそのまま食べるのがおすすめです。

伊予柑の栄養を逃さない食べ方
外皮を剥いて、袋状の薄皮を取らずに食べると、ヘスペリジンやペクチンなどの成分をムダなく摂ることができます。

ジャムなどに加工して食べる

そうは言っても薄皮ごとだと食べにくいという場合は、ジャムなどに加工すると食べやすさが格段にアップします。

長時間の加熱によってビタミンCが失われるというデメリットはあるものの、薄皮だけでなく外皮まで美味しく食べられます。

また、外皮を食べたいのであれば、いよかんピールに加工するという手もあります。

いよかんの外皮を細く切って甘く煮詰めれば、自家製ピールの完成です。
そのまま囓ってもいいですし、お菓子作りの具材としても役立ちますよ。

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