刻み昆布(乾燥切り昆布)の戻し方を解説します。
刻み昆布とは、乾燥させた昆布を細切りにしたもののことで、切り昆布と呼ばれることもあります。
刻み昆布の戻し率は3倍。
戻したあとは、重量が3倍に増えます。
刻み昆布は水で戻すのが基本ですが、時短で済ませたい場合は、茹でるという方法もあります。
また、料理によっては戻さずに使うこともでき、たとえば、松前漬けのような調味料に漬け込んで作るお料理であれば、乾燥したままの状態で使えます。
この記事では、基本の戻し方・時短になる戻し方・戻さずに使う方法をご紹介します。
基本の戻し方
刻み昆布は、水に浸して簡単に戻すことができます。
戻し時間は、5〜10分ほどです。
戻すときの水の量については、「たっぷり」という表現がよく使われます。
でも、実は、水があまり多すぎるのも良くありません。
水の量を増やしすぎると、刻み昆布に含まれる旨味がどんどん流れ出てしまうため、必要最小限で極力控えめにするのがおすすめです。
たとえば、15gの刻み昆布を戻すのなら、水の量は150mlくらいで十分です。
これくらいの量の水があれば、きざみ昆布が完全に浸かった状態になるので、問題なく戻ります。
刻み昆布はとても細いので、水に浸さなくても、濡らすだけである程度柔らかくなります。
昆布が柔らかく戻ったら、ザルに上げて水気を切ります。
この時、ボールに残った戻し汁も捨てずに料理に使うと、ムダがありません。
そのまま少し飲んでみれば分かりますが、昆布の戻し汁には、旨味や栄養がたっぷり溶け込んでいます。
続いて、時短の戻し方をご紹介します。
時短になる戻し方
刻み昆布は水を使っても十分早く戻りますが、お急ぎの場合は、茹でるとさらに時短になります。
茹で時間は、30秒ほど。
刻み昆布が浸るくらいの湯を沸かし、さっと30秒茹でれば、柔らかくなります。
また、この方法は、火を通さずに食べるのに抵抗がある場合にも役立ちます。
水で戻した刻み昆布は生のまま食べることができますが、雑菌などが心配であれば、加熱するとより安心です。
戻しついでに火を入れれば、サラダや和え物にすぐに使えます。
なお、茹でた場合も、茹で汁は有効活用するのがおすすめです。
先に紹介した戻し汁と同じく、旨味も栄養も豊富なので、捨ててしまうのはモッタイナイです。
戻さずに活用する
最後に、刻み昆布を戻す方法をもう1つ。
「戻す方法」ではなくて、「戻さずに使う方法」と言い換えてもいいかもしれません。
刻み昆布を使った料理と言えば、松前漬けがとても人気がありますが、松前漬けの場合は、戻して使うのではなく、調味料に漬け込んで戻すのが一般的です。
刻み昆布の旨味が調味料にそのまま溶け込むので、刻み昆布を最大限に活用するという意味でも優れた調理法です。
こうした調理法は、もちろん松前漬け限定のものではありません。
松前漬けに限らず、汁気がある料理全般において、刻み昆布は戻さずに使うことができます。
以上、刻み昆布の戻し方についてお伝えしました。
刻み昆布を戻すにあたっては、水で戻すのが基本。
急いで戻したい場合や、生食に抵抗がある場合は、茹でて戻すのもありです。
また、作る料理によっては、料理の汁気を活用して戻さずに使うと、味が薄まらず、より美味しく仕上がります。
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