冷凍した鮭の解凍方法と、解凍後の焼き方を解説します。
鮭の切り身の解凍方法は、塩鮭でも生鮭でも、また、サーモンと表記されているものでも、まったく同じです。
時間に余裕がある場合は、冷蔵庫に移して解凍するのがおすすめです。
また、急ぐ場合は、流水に当てると短時間で戻ります。
レンジの解凍モードを使うという手もありますが、使い方によっては解凍中に鮭に少し火が入ってしまうことがあるので、注意が必要です。
なお、冷凍鮭を焼く際には、凍ったまま火にかけるのはおすすめできません。
というのは、グリルであれフライパンであれ、冷凍鮭を解凍なしで焼くと、加熱ムラがとてもできやすいためです。
鮭の表面のみに火が入りすぎてそこだけがパサパサになり、逆に、中心部分は生焼けになってしまう可能性があります。
そのため、冷凍鮭は、ちゃんと解凍してから調理する方が美味しく仕上がります。
鮭の解凍方法
さて、鮭の解凍方法は大きく次の4つです。
- 冷蔵庫で解凍
- 流水に当てて解凍
- 常温で解凍
- レンジで解凍
一番のおすすめは冷蔵庫で自然解凍
冷凍鮭の解凍の仕方で最もおすすめなのは、冷蔵庫に移して自然解凍する方法です。
鮭を解凍するうえで大切なのは、解凍中に傷まないようにしながら、低温でじわじわと溶かすことです。
冷蔵庫での解凍時間は、6時間〜半日ほどかかりますが、常温解凍とくらべて雑菌の繁殖が抑えられるので安心です。
少し急ぐ場合は流水解凍・常温解凍
冷凍鮭をすぐに解凍したい場合は、流水にあてながら解凍するといいです。
やり方は、凍った鮭を保存袋に入れたままボールに入れ、水道水を流しながら溶かします。
解凍にかかる時間は、鮭のサイズにもよりますが、20〜30分ほど。
時間が少しかかりますし、そのうえ水道代もかかりますが、この後に紹介するレンジでの解凍とくらべると、鮭から水分が出にくく、失敗しにくい方法と言えます。
解凍時間は、こちらも20〜30分ほど。
あまり長時間置きすぎると鮭が傷みやすくなるので、解凍し終えたらすみやかに加熱調理してください。
レンジは早いが失敗しやすい
20分も待ってられない、今すぐに解凍したいという場合は、電子レンジの解凍機能を利用します。
ただ、電子レンジは、使い方によっては鮭に誤って火が入ってしまうことがあるので、注意が必要です。
鮭を焼くのであれ煮るのであれ、解凍の段階で火が入るのはNG。
そのあとにどう加熱調理しても、料理の味がいまひとつになってしまいます。
また、短時間で一気に解凍すると、ドリップ(水分)が出やすく、料理によっては仕上がりがぱさつくこともあります。
汁物や煮物などの水気のあるお料理ならやや分かりにくいかもしれませんが、焼いたり炒めたりする場合は、短時間での解凍はあまりおすすめしません。
「全解凍」しかない機種の場合も、一回で済ませようとするのではなく、解凍具合をたしかめながら、段階的に解凍してみてください。
包丁で切れるくらいのかたさに戻るまで解凍したうえで、あとは調理中に常温に少し置くことで柔らかくすると、より美味しく仕上がります。
解凍した鮭の焼き方
続いて、解凍した鮭の切り身の焼き方について解説します。
解凍した鮭を料理に使う場合に、まず最初にした方が良いのは、キッチンペーパーで水気をしっかり拭き取ることです。
鮭を解凍すると、どのような解凍方法であれ、多少の水分(ドリップ)が出ます。
この水分には鮭の臭みが含まれているので、付着したまま調理すると、料理に臭いが残ってしまいます。
そのため、鮭を解凍したら、まずは水気をきっちり取ってください。
解凍した鮭をシンプルに焼くのなら、塩鮭の場合はそのまま、生鮭の場合は塩を振って、グリルかフライパンで焼くのがおすすめです。
- グリル
- フライパン
グリルとフライパンを比較すると、味の面ではグリルの方がより美味しいです。
グリルだと高温かつ短時間でさっと焼くことができるので、こんがりと香ばしくなるうえに、鮭の脂もほど良く落ちて、皮目はパリッと、中はしっとりジューシーに仕上がります。
一方で、フライパンで焼くメリットは、後片付けの簡単さです。
クッキングシートを敷いておけば、フライパンを洗う必要すらありません。
焼き方は、グリルだったら、あらかじめグリルを温めたうえで、強火で両面を6〜10分ほど焼けばOKです。
フライパンだったら、クッキングシートがあればそれを敷いて、中火で両面を6〜8分焼きます。
以上、冷凍鮭の解凍方法と、解凍後の焼き方についてお伝えしました。
冷凍した鮭は冷蔵庫に移すだけで簡単に解凍できますし、そのうえ、シンプルに焼くだけで美味しく仕上がりますよ!
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