
久しぶりに酒粕から酵母を起こして、パンを焼きました。
仕込みからずっと寒い日が続いたので、パン種が元気になるまでに時間がかかりました。
3月23日に仕込んで、パン種として使えるようになったのは10日後。
でも時間をかけた分、味わいの深いパンが出来ました。
ほのかに酒粕の香りがして、程よく酸味もあります。発酵パンの魅力たっぷりです。
パン種を身近な食材で起こしてみると、身近にいる微生物の生態も何となく観察出来るので、とても面白いです。
今日は、酒粕酵母パンのレシピをご紹介します。
酒粕酵母パン

酒粕酵母パンが出来上がる過程をまとめました。
なお仕込んだのは3月23日。焼き上がるまでの12日間は、だいたい3月下旬の平均的な気温でした。
気温に応じて、できあがりまでの時間や味には違いが出ます。
熱湯消毒したビンに酒粕45g・全粒粉45g・水150ccを入れてよく混ぜ、軽くフタをする。パン種が完成するまで、1日に1回スプーンでかき混ぜる。
8日目 3月30日 7時
プチプチッと気泡が現れ始めた。酵母の活動が盛んになってきた証拠。酵母のエサとして、小麦粉大さじ1を加えてよく混ぜる。
10日目 4月1日 7時10分
前々日と同様に、小麦粉大さじ1を足してよく混ぜる。
11日目 4月2日 19時40分
気泡がたくさん出来て、表面が盛り上がっている。パン種完成。
ここからいよいよパンづくり。
パン種全量235g・全粒粉150g・強力粉200g・塩小さじ1と1/4・水少々をボールに入れ、よくこねてパン生地をつくる。
できあがったパン生地は、その2.5倍くらいの大きさのタッパーに入れ、フタをしてしばらく置く。(もしくはボールに入れて、ラップを被せる。)
12日目 4月3日 7時40分
パン生地が2倍くらいに膨らんだら、成形して天板にのせる。軽くラップを被せる。再度2倍くらいに膨らむまで、しばらく置く。
12日目 4月3日 10時
210度に温めたオーブンで10分、温度を下げて180度で20分焼いたらできあがり。
ほのかに酒粕の香りが漂う、味わい深いパンが焼けました。