
パンを上手に保存する方法をご紹介します。
食パン・クロワッサン・ベーグル・フランスパン・フォカッチャなど、パン類全般が対象です。
パンのフワモチ感を長持ちさせるためには、パンを冷凍するのが最適です。
今回は、プロが推奨するパンの冷凍方法を2つご紹介します。
1つ目の方法は、アルミホイルでパンを包む方法。
2つ目の方法は、ラップでパンを包んでビニール袋に入れる方法です。
どちらの方法も同じくらいパンのフワモチ感をキープできますが、私が試したところ、アルミホイルで包む方法の方がややしっとり感が高かったのでおすすめです。
(一部情報元:日本テレビ「あのニュースで得する人損する人」一流シェフの得ワザ 2018年1月25日、TBSテレビ「ジョブチューン」超一流職人スペシャル 2015年1月24日、TBSテレビ「教えてもらう前と後」2019年2月5日放映)
アルミホイルを使った冷凍方法

最初にご紹介するのは、アルミホイルを使ったパンの冷凍方法です。
こちらは、イタリアンの人気店「セントベーネ」のオーナーシェフ、加藤政行さんが推奨する方法です。
材料
食パン ※ | 1枚 |
- クロワッサン・ベーグル・フランスパンなど、他のパンでもOK。
手順
- 食パンをアルミホイルでぴったり包み、冷凍庫に入れて保存します。
パンのフワモチ感を1週間キープできます。
この冷凍方法のポイントは、アルミホイルをパンにしっかり密着させ、隙間がないようにパンの端までしっかり包むことです。
この方法について、加藤シェフは次のようにコメントしています。
フォカッチャで(この方法を)試してみたら効果テキメン。
以前はラップに包んで(パンを)冷凍してたけど、雲泥の差。
実際に私もこの方法を試したところ、ラップを使った方法よりもしっとり感がキープできると感じました。
アルミホイルで包む理由
この方法が効果的な理由は、アルミホイルの熱伝導の良さにあります。
パンを冷凍すると、パンが凍っていく過程でフワモチ食感のもとであるデンプンが壊れるため、パサパサになってしまいます。
デンプンはゆっくり冷やされる過程で壊れていくため、短時間で凍らせることができると、デンプンの破損が抑えられ、フワモチ感をキープしやすくなります。
そこで便利なのがアルミホイルです。
アルミホイルは、ラップや袋に比べて熱伝導が圧倒的に速く、パンを急速に冷やすことができます。
デンプンをあまり壊さずに済むので、解凍後もフワモチ感を維持できるというわけです。
「アルミホイルで包むだけでは乾燥してしまうのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、その心配はいりません。
アルミホイルでパンを包む際には、少し大きめにアルミホイルをカットして、隙間がないようにしっかりと密着させることが大切です。
この方法で保存したパンは、1週間程度は余裕で美味しく食べることができます。
ただし、この方法はアルミホイルだけで包むことに意味があります。
アルミの上からビニール袋をかぶせると、パンが冷えにくくなってしまい、保存効果が低下するため、避けてください。
アルミホイルで包んだら、そのまま冷凍庫へ。
保存期間は1週間程度が目安です。
ラップとビニール袋を使った冷凍方法

次にご紹介するのは、最もポピュラーなパンの冷凍方法です。
ラップとビニール袋を使います。
こちらは、群馬県北群馬郡にある「地球屋パン工房」で無添加パンを販売している、この道34年のベテランパン職人である廣瀬満雄さんがすすめる方法です。
材料
パン ※ | 適量 |
- クロワッサン・ベーグル・フランスパンなど、他のパンでもOK。
手順
- パンを1枚(1個)ずつラップでぴったり包み、フリーザーバッグに入れ、冷凍庫で保存します。
日持ちは2週間ほどです。
食パンは1枚ずつ、ベーグルやクロワッサンは1個ずつ、フランスパンはカットしてから冷凍します。
この方法でもパンのフワモチ感をかなりキープできます。
なお、パンを冷蔵するのは避けた方がいいです。
冷蔵すると、パンに含まれるデンプンが劣化しやすくなり、パサパサになってしまいます。
パンの解凍方法

最後に、パンの上手な解凍方法を解説します。
ベーグル・クロワッサン・フランスパンなど、厚みのあるパンは、あらかじめ自然解凍してから焼きます。
一方、食パンのような薄いパンは、解凍しないで焼きます。
材料
冷凍したパン(ベーグル・クロワッサン・フランスパン・食パンなど) | 1個(1切れ) |
手順
- ベーグル・クロワッサン・厚めに切ったフランスパンは、冷凍庫から取り出し、ラップをかぶせたままの状態で、常温に30分ほど置いて自然解凍します。
(冷凍庫から冷蔵庫に移して、一晩ほどかけて解凍しても良いです。) - 食パンや薄く切ったパンは、焼く直前に冷凍庫から取り出します。
- トースターを高(強)に設定して、しっかりと温め、3〜5分の短時間で少し焦げ目が付くまで焼きます。
ベーグル・クロワッサン・フランスパンといった厚みのあるパンは、完全に解凍してから焼きます。
そうすると、内部が冷たい状態のまま残ってしまうことなく、全体が均一に温まります。
一方、食パンのような薄いパンは、解凍しないで焼いた方がふんわりとした食感が戻りやすいです。
詳しくは、「冷凍食パンの上手な焼き方」で解説しています。
- 食パンを放置すると、時間の経過とともにパサパサになってしまいます。
そういう場合は、こちらの「食パンをふっくらと復活させる方法」を試してみてください。
ものにもよりますが、わりと美味しく食べられます。- 食パンをアルミホイルで包みます。
- 十分に予熱したオーブントースターで2分ほど焼きます。
アルミホイルの包み方は、パンの両面に均一に熱が入るようにして、耳の周りでしっかりと閉じるようにしてください。
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