バジルオイルの作り方|香りを活かす本場イタリア風レシピ

バジルオイル
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バジルとオリーブオイルで作る、風味豊かな「バジルオイル」。
フレッシュな香りと鮮やかな緑色が楽しめる、手作りならではの一品です。
パスタやパン、チーズや魚料理などにひとさじ加えるだけで、味わいがぐっと引き立つ、万能なオイルソースです。
この記事では、バジルオイルの基本の作り方から、冷蔵・冷凍での保存方法や日持ちの目安まで、くわしく解説します。


材料

約100ml分:調理時間15分(+乾燥させる時間)
バジルの葉 20g(軽くひとつかみ)
オリーブオイル 100ml
小さじ1/6(お好みで)

バジルオイルのレシピ・作り方

ここでご紹介するのは、イタリアの定番「オーリオ・アル・バジリコ(olio al basilico)」をベースにした、シンプルで香り高いバジルオイルのレシピです。
葉のみを使うことで香りを澄ませ、湯通しで色鮮やかに仕上げるのがポイントです。

バジルの葉を洗う

バジルの葉を摘む
バジルの葉を洗う
  1. ① バジルは茎を除き、葉だけを使うことで香り良く仕上げます。
    やさしく洗います。
日本では、バジルを茎ごと使うレシピも見かけますが、えぐみや苦味を避けたい場合は「葉だけ」を使うのがおすすめです。
葉だけを使えば、香りが澄んだ、すっきりとした仕上がりになります。
イタリアの伝統的なバジルオイル、オーリオ・アル・バジリコでも、香りを濁さないよう「必ず葉のみを使う」と明記されており、余計な雑味を加えない工夫が徹底されています。
このスタイルは、高級レストランだけでなく、イタリアのリグーリア地方の家庭でも広く受け継がれています。


バジルの葉の水分を取り除く

バジルの葉の水気を拭き取る
バジルの葉を自然乾燥させる
  1. ② バジルの水気をよく拭き取り、完全に乾くまで自然乾燥させます。
このあとバジルは湯通し(ブランチング)しますが、それでもあえて、その前に自然乾燥させます。
ブランチング前に乾かしておくことで、湯の温度が下がりにくくなり、色止めの効果が安定します。
また、葉の表面の水分を減らしておくと、香りの飛びすぎや加熱ムラも防げます。

バジルの葉を湯通しして、冷水に取る

バジルの葉を沸騰した湯に浸して湯通しする
湯通ししたバジルの葉を冷水に取る
  1. ③ たっぷりの熱湯を沸かし、静かに泡が立つくらいに火を弱めます。
  2. ④ バジルの葉を少量に分けて加え、湯に沈めながら、5秒ほどさっと湯通し(ブランチング)して、すぐにたっぷりの氷水に取ります。
    これでバジルの色と香りをキープします。
    バジルの葉がしっかり厚めな場合は10秒まで茹で時間を伸ばします。
バジルオイルは、生の葉をそのまま使って作ることもありますが、ここではあえて「ブランチング」という下処理を行います。
生のまま使うと香りは強く残りますが、えぐみや苦味が出やすく、時間が経つと色がくすんで黒ずみやすくなります。
そこで、さっと湯通ししてから氷水に取ることで加熱を止め、鮮やかな緑色と雑味のない風味を保つことができます。
また、バジルの葉は一度にたくさん入れず、少量ずつ湯にくぐらせるのがコツ。
湯の温度が下がりにくくなり、より美しい仕上がりになります。


湯通ししたバジルの葉の水気を絞る

バジルの葉を両手で優しく握って水気を絞る
バジルの葉にキッチンペーパーを押し当てて水分を取り除く
  1. ⑤ バジルの葉を水から取り出し、手でやさしく握るようにして、潰さない程度の力でしっかりと絞ります。
  2. ⑥ その後、清潔なキッチンペーパーや布巾で包んで押し当て、水分をさらに吸い取ります。
バジルオイルは、水分が残っていると分離や劣化の原因になります。
そのため、この工程でしっかりと水気を取り除いておくことが大切です。

バジルの葉とオリーブオイルを撹拌する

バジルの葉とオリーブオイルと塩をミキサーに入れる
バジルの葉とオリーブオイルと塩をミキサーで撹拌する
  1. ⑦ バジル・オリーブオイル・塩をミキサー(またはハンドブレンダー)にかけて、なめらかになるまで撹拌します。

バジルオイルの完成!

バジルオイル

  1. ⑧ 清潔な容器に移し、冷蔵庫で保存します。
    半日以上置くと、味がなじんでより美味しくなります。
冷蔵保存でのおいしさの目安は4〜7日ほど。
可能であれば3日以内に使い切るのがベストです。
なお、オリーブオイルは冷蔵すると白く固まることがありますが、常温に少し置いておけば自然に元の液状に戻ります。

風味を長持ちさせたい場合は、小分けにして冷凍するのが理想的です。
製氷皿などで凍らせておけば、使いたい分だけ取り出せて便利です。
冷凍での保存期間は約1ヶ月が目安です。

このバジルオイルは、パン、パスタ、焼き野菜、魚料理、ピザ、カプレーゼなどにかけて使うのが特におすすめです。
また、ドレッシングに混ぜたり、マリネに使ったりとアレンジも自在です。
ひと瓶あると重宝するバジルオイル、ぜひ手作りしてみてください。


このバジルオイルの保存方法

バジルの香りをぎゅっと閉じ込めた自家製バジルオイル。
さっと湯通し(ブランチング)したバジルを使えば、色鮮やかで風味豊かに仕上がりますが、手作りだからこそ保存方法には少し注意が必要です。

特に、オイルと一緒にわずかな水分や空気が入り込むと、時間が経つにつれて風味が落ちやすくなります。
おいしい状態をキープするためにも、保存環境を整えておくことが大切です。

ここでは、安心してバジルオイルを楽しむためのポイントと、保存に向いた「乾燥バジルオイル」の作り方も合わせてご紹介します。

常温保存には向いていない

バジルオイルはオリーブオイルをベースにしているため、一見すると常温でも保存できそうに思えますが、実は手作りのバジルオイルは冷蔵保存が基本です。

湯通ししたバジルを使っていても、少量の水分や空気が混ざることで、時間が経つにつれて風味が落ちたり、状態が変化しやすくなります。
特に夏場などは、香りや色が変わりやすくなることも。

おいしさを保つためにも、涼しい冷蔵庫での保存が適しています。

冷蔵保存がおすすめ

作ったバジルオイルは、密閉容器に入れて冷蔵庫で保存してください。
冷蔵することで雑菌の繁殖を防ぎ、約4〜7日間はおいしく安全に使えます。

ただし、冷蔵するとオリーブオイルが白く濁ったり、固まったりすることがあります。
これは油の性質によるもので、品質が劣化したわけではありません。

使う30分ほど前に常温に戻せば、再びサラサラの状態に戻ります。
急いでいる場合は、容器ごとぬるま湯に軽くつけて湯煎しても問題ありません。

冷凍保存も可能

長期間保存したい場合は、小分けにして冷凍保存しておくと扱いやすくなります。
製氷皿などで凍らせてから袋に移しておけば、約1ヶ月は保存できます。
スープやパスタ、焼き野菜などに使いたい分だけ取り出せるので、忙しいときにも便利です。

よくある質問(FAQ)

オリーブオイルはどの種類を使うのがよいですか?

香りを楽しみたい場合は「エクストラバージンオリーブオイル」がよく使われます。
ただし、クセが強いものもあるため、苦味や辛味が気になる方は、まろやかなタイプを選ぶとよいでしょう。

湯通しせずに生のバジルで作ってもいいですか?

はい、作ることは可能です。
ただし、生のまま使うと色がくすみやすく、苦味や青臭さが出やすくなります。
湯通し(ブランチング)を行えば、色も香りも鮮やかで、雑味のない風味に仕上がります。

どのくらいの量で作るのがちょうどいいですか?

初めて作る場合は、まず100ml(本記事の分量)ほどで試してみるのがおすすめです。
フレッシュバジルは日持ちしにくいため、使い切れる量を少しずつ作ると無駄がありません。

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