カポナータのレシピ|野菜だけでここまで旨い!甘酸っぱくてコク深い一皿

カポナータ
動画
チャンネル登録をお願いします!⇒

カポナータは、ナスを主役にしたイタリア・シチリア地方の定番野菜料理です。
オリーブオイルで炒めた野菜に、ワインビネガーと砂糖を加えて甘酸っぱく仕上げるのが特徴で、素材の旨みをいかしながら、メリハリのある豊かな味わいが楽しめます。

このレシピでは、生のトマトではなくトマト缶を使い、野菜の水分をしっかり飛ばして、旨味と甘みをぎゅっと凝縮させます。
ナスだけでなく、玉ネギ・パプリカ・セロリなど数種類の野菜を組み合わせることで、奥行きのある味わいに仕上げます。


材料

4人分:調理時間40分
ナス 300g(3〜4本)
玉ネギ 200g(1個)
赤パプリカ 120g(1個)
セロリ 80g(1本)
カットトマト缶 200g
オリーブ輪切り(黒または緑) 10〜12粒(好みで)
ケッパー(塩抜き済) 大さじ1(好みで)
小さじ1/4 × 4
オリーブオイル 大さじ2 × 2
白ワインビネガー 大さじ2
砂糖 小さじ2
黒こしょう 少々

カポナータのレシピ・作り方

ナスを塩揉みする

1.5センチ角のナスを塩で揉む
塩揉みしたナスの水気をキッチンペーパーで拭き取る
  1. ① ナス(正味300g:3〜4本)は1.5センチ角に切ります。
    塩(小さじ1/4)を揉み込み、10分ほど置いたあと、水気をふき取ります。
ナスに塩をふって水分を抜くと、炒めたときにベチャつかず、香ばしく仕上がります。
旨味もぎゅっと凝縮され、さらに油の吸いすぎも防げるため、味のバランスが良くなります。


玉ネギ・パプリカ・セロリを切る

玉ネギ・パプリカ・セロリを1センチ角に切る

  1. ② 玉ネギ(正味200g:1個)とパプリカ(正味120g:1個)は1センチ角に切ります。
    セロリ(正味80g:1本)は筋を取り除いたうえで1センチ角に切ります。
イタリアのカポナータは、フランスのラタトゥイユと比べて、ナスが主役で、シンプルな材料で作られることが多い料理です。
ですが今回のように、玉ネギやパプリカ、セロリなどを組み合わせることで、風味や食感に変化が生まれ、より豊かでバランスの取れた仕上がりになります。
ナスを中心に、数種類の野菜を加えることで、味に奥行きが出て、いっそう美味しく仕上がります。

ナスを炒めて、取り出す

1.5センチ角のナスをフライパンで炒める

  1. ③ フライパンにオリーブオイル(大さじ2)を熱し、ナスを加え、よく混ぜて油を全体に絡めます。
    中火で5分ほどこんがりと炒めて、取り出します。
ナスは別で炒めて焼き色をつけておくと、香ばしさが出るうえに、食感も残って煮崩れしにくくなります。


玉ネギ・パプリカ・セロリを炒める

玉ネギ・パプリカ・セロリをフライパンに加えて炒める

  1. ④ 同じフライパンに残りのオリーブオイル(大さじ2)を入れ、玉ネギ・パプリカ・セロリを加えます。
    中火で3分ほど炒め、玉ネギがしんなりして軽く焦げ目がつくまで火を通します。

トマト缶などを加えて炒める

トマト缶・ケッパー・オリーブ・塩を加えてカポナータの具材を炒める

  1. ⑤ トマト缶(200g)・ケッパーとオリーブ(好みで)・塩(小さじ1/4)を加え、水分を飛ばしながら5〜6分炒めます。
カポナータを美味しく仕上げる最大のコツは、野菜などの水分をしっかりと飛ばして、旨味や甘みをぎゅっと凝縮させることにあります。

カポナータは生のトマトで作るレシピもありますが、トマト缶を使うと酸味とコクのバランスがよく、生のトマトよりも濃厚な味わいに仕上がります。
味にメリハリが出て、仕上がりも安定するため、おすすめです。

また、オリーブやケッパーは好みで加える形にしていますが、これらを加えることで風味がより豊かになり、本場イタリア・シチリア風の仕上がりに近づきます。


カポナータの完成!

完成したカポナータ

  1. ⑥ ナスを戻し入れ、白ワインビネガー(大さじ2)・砂糖(小さじ2)・塩(小さじ1/4)を加えます。
    全体がなじむまで3〜4分炒めます。
  2. ⑦ 味をみて、仕上げに塩(小さじ1/4程度)と黒こしょう(少々)を加えて味を整えます。
  3. ⑧ 容器に移して粗熱を取り、冷蔵庫で1時間以上冷やします。
    できたては酸味がやや強く感じられることもありますが、冷やしてなじませることで、落ち着いた味わいになります。

野菜だけで作ったとは思えないほどの、コクと深みが感じられる一皿です。
副菜としてはもちろん、パンにのせたり、パスタと合わせたりとアレンジも自在。
ひと口ごとに野菜の美味しさが広がるカポナータ。
ぜひ一度、試してみてください。


よくある質問(FAQ)

カポナータとラタトゥイユの違いは何ですか?

カポナータは「揚げ焼きしたナス」を主役に、ワインビネガーと砂糖で甘酸っぱく仕上げるイタリア料理です。
一方、ラタトゥイユは、素材の水分を活かして煮込み、塩味をベースにハーブで風味をつける南フランスの野菜料理で、使う野菜の種類も豊富です。
味付けや調理法、使う野菜の組み合わせなど、それぞれに個性があり、仕上がりの雰囲気も大きく異なります。

カポナータは冷蔵庫でどのくらい日持ちしますか?

冷蔵保存で3〜4日ほど日持ちします。
作りたてよりも、1日おいて味がなじんだ頃がいちばんの食べ頃です。

カポナータのアレンジ方法にはどんなものがありますか?

カポナータはシンプルな野菜炒め煮ですが、アレンジも楽しめる料理です。
特におすすめなのが、シチリア風のアレンジ。
松の実やレーズンを加えることで、香ばしさと自然な甘みがプラスされ、味に奥行きが生まれます。
ワインビネガーの酸味とのバランスも良くなり、おもてなしにもぴったりです。
そのほかにも、ツナやひよこ豆を加える、パンにのせてブルスケッタ風にする、ショートパスタと和えて主菜風に仕上げるなど、さまざまな楽しみ方があります。

カポナータは温かいまま食べてもいいの?

はい、温かいままでも美味しく食べられます。
本場イタリアでも、できたてを温かいまま提供することがあります。
ただし、冷やすことで味が落ち着き、酸味や甘みの角が取れて、より深みのある味わいになります。

ケッパーの塩抜き(酢抜き)はどうすればいいですか?

使う分だけ(例:大さじ1)を取り出し、ボウルか茶こしに入れて、2〜3分ほど水にさらします。
その後、水気を切って、キッチンペーパーで軽く押さえればOKです。
酢の風味を少し残したい場合は、水に1分ほどだけさらす程度でも構いません。
全体で5分ほどあれば、簡単に下処理できます。

コメント

このお料理についてのご感想などをお寄せください。
サイト運営の参考にさせていただきます。
頂いたコメントには、2〜3日以内にメールアドレス宛に回答いたします。(詳細
メールアドレスの入力ミスにご注意ください。
なお、頂いたコメント及びその後のメール等でのやり取りは、この欄でご紹介させていただく場合がございます。

関連レシピ