なすの栄養についてお伝えします。
なすに含まれる栄養成分の効果と、おすすめの食べ方についてです。
茄子の栄養と効果効能
なすは、抗酸化作用のある成分を豊富に含む野菜です。
なすの成分の90%以上が水分であるため、なすには栄養がないと思われがちです。
たしかに、ビタミンやミネラルの含有量はあまり高くありません。
でもその一方で、なすには、ポリフェノールの一種である「ナスニン」や「クロロゲン酸」が多く含まれています。
ナスニンは青紫色の色素成分で、なすの皮に含まれています。
ナスニンには強い抗酸化作用があり、ガンや動脈硬化の予防効果、眼の健康維持などに役立つと言われています。
クロロゲン酸は、なすの実の部分に含まれている成分で、こちらも抗酸化作用があります。
生活習慣病の予防や老化の抑制などの効果が期待できます。
栄養面でおすすめの茄子の食べ方
続いて、栄養をムダにしないナスの食べ方をご紹介します。
皮ごと食べる
なすの皮にはナスニンが含まれているため、皮を食べずに捨ててしまうのは、非常にもったいないです。
当サイトでは、なすを皮ごと使うレシピを複数紹介しているので、参考にしてください。
アク抜きしない
また、なすにはアクが含まれていますが、このアクの成分は、実はクロロゲン酸です。
なすをアク抜きすることで、抗酸化作用のあるクロロゲン酸が大幅にダウン。
そのうえ、皮に含まれるナスニンは水溶性のため、こちらも、アク抜きすることで含有量がガクンと下がります。
こうしたことから、栄養を最優先で考えるなら、アク抜きはできるだけ避けるのがおすすめです。
ただ一方で、アク抜きをした方がいいケースもあります。
それは、なすを切ってからすぐに食べない場合や、なすを生で食べる場合などです。
切ったなすをしばらく放置すると茶色く変色していきますが、これはクロロゲン酸の働きによるもの。
この変色は、事前にアク抜きしておくことで、ある程度抑えられます。
また、アク抜きしていないなすを生で食べると、エグミが少し気になることがあります。
そのため、浅漬けを作る場合などは、アクを抜いた方が食べやすく仕上がります。
レンジで加熱してから炒める
なすの内部にはたくさんの空気が含まれているため、油を使って調理すると、スポンジのように油を吸い込みます。
油を含んだナスにはしっかりとしたコクがあり、それが美味しさの理由でもあるのですが、その一方で、ダイエット中の方にとっては、カロリーの多さが少し気になるかもしれません。
そういう場合におすすめなのが、なすを一度電子レンジで蒸してから、炒める方法です。
炒め料理のカロリーが気になる場合は、参考にしてください。