トマトリゾットのレシピです。
生トマトのフレッシュさと白米のとろみが合わさり、ひと口ごとにクリーミーな美味しさが広がります。
にんにくと玉ねぎの香ばしさ、粉チーズの濃厚なコク、バジルの爽やかな香りが重なり、シンプルなのに奥深い味わいに。
本場イタリアのトマトリゾットをベースに、日本の家庭でも作りやすいよう工夫しているので、気軽に本格的な一皿が楽しめます。
材料
白米 | 150g |
完熟トマト | 2個(300g) |
玉ねぎ | 1/2個(100g) |
にんにく | 2片(12g) |
オリーブオイル | 大さじ1 |
ブイヨンまたはコンソメ ※ | 600ml |
粉チーズ(パルミジャーノ) | 20g |
バジルの葉 | 適量 |
- 固形または顆粒のものを、袋の表示通りに湯に溶かして使用します。
トマトリゾットのレシピ・作り方
トマトを湯むきする
- ① トマトの湯むきをします。
トマト(2個:300g)のヘタを包丁でくり抜きます。
鍋にトマトが浸かるくらいの熱湯を沸かし、10秒ほどトマトをくぐらせて、すぐに冷水に取ります。
切り口から、めくれた皮を手でむきます。
トマト・玉ねぎ・にんにくを切る

- ② 湯むきしたトマトは2〜3センチ角に切ります。
玉ねぎ(1/2個:100g)とにんにく(2片:12g)はみじん切りにします。
ブイヨンを用意する
- ③ ブイヨンまたはコンソメを作っておきます。
鍋に湯(600ml)を沸かし、市販の固形タイプか顆粒タイプを溶かして、温めます。
商品パッケージに記載の分量を使ってください。
目安は、ブイヨン固形なら2個(または顆粒小さじ2)、コンソメ固形なら2個(または顆粒小さじ4)です。
にんにく・玉ねぎを炒める
- ④ 鍋にオリーブオイル(大さじ1)を入れて熱し、にんにくを入れて弱火で香りが立つまで炒めます。
- ⑤ 玉ねぎを加え、しんなりして少し色付くまで中火で3分ほど炒めます。
米を炒める

- ⑥ 白米(150g)を洗わずに加え、ヘラで混ぜながら米の表面が透き通るまで、弱めの中火で2分ほど炒めます。
焦げそうになったら火力を弱めてください。
トマトを加える

- ⑦ トマトを加え、全体を混ぜ合わせます。
ブイヨンを加えて煮る
- ⑧ 熱々のブイヨンを120ml(1/5量)くらい加え、たまに混ぜながら弱めの中火で3分ほど煮ます。
3分経ち水分が減ってきたら、再び同量のブイヨンを加えます。
これを繰り返し、12分ほどでブイヨンをすべて入れ終えます。
ブイヨンを加え終えたら、さらに6分ほど加熱して、トータルで18分煮ます。
水分が少なくなり、米の中心にわずかに芯が残る程度で火を止めます。
なお、水分の蒸発量は鍋によっても異なるので、トータル18分を目安に、様子を見ながら加熱してください。
トマトリゾットの完成!

- ⑨ 火を止めた鍋に粉チーズ(20g)を加え、軽く混ぜて余熱でとろけさせます。
味をみて、必要なら塩ひとつまみを加えて味をととのえてください。 - ⑩ 器に盛り、バジルを飾ります。
風味をしっかり出したい場合は3〜4枚を手でちぎって加えます。
お好みで追い粉チーズを振ったり、オリーブオイルやバターを加えても良く合います。
お米はとろっとした口当たりで、噛むとぷちっと心地よい食感。
爽やかなトマトの風味と重なり、口いっぱいに豊かな味わいが広がります。
仕上げのチーズがコクを深め、バジルが爽やかに香りを添え、シンプルながら満足感のある一皿に仕上がります。
特別な日にも普段の食卓にもよく合う本格トマトリゾットです。
よくある質問(FAQ)
トマトを湯むきして使うのはなぜですか?
皮を取り除くことで、リゾットを食べたときに口に残らず、なめらかな口当たりになります。
さらに果肉が煮込み中に崩れやすくなり、旨味や甘みが全体に広がりやすくなる効果もあります。
なお、トマトの湯むきのやり方は、冒頭の動画かリンク先で詳しく解説しています。
リゾットで白米を洗わずに使うのはなぜですか?
白米を洗わずに加えると、米の表面に残ったでんぷんが煮込みの過程で溶け出します。
これによってブイヨンやトマトの水分と混ざり合い、自然なとろみがつき、リゾット特有のクリーミーな食感が生まれます。
一方で米を研ぐ(洗う)と、でんぷんが流れてしまい、とろみが出にくくさらっとした仕上がりになります。
そのためリゾットでは洗わずに使うのが基本です。
「洗わない方が旨味が入りやすい」とも言われますが、18分ほど煮込むため、浸透の時間は十分にあります。
仕上がりを左右するのは、旨味よりもむしろ「でんぷん由来のとろみ」です。
なぜリゾットはブイヨンを継ぎ足しながら煮るのですか?
リゾットはブイヨンを一度に加えず、少しずつ継ぎ足して煮ることで米同士がこすれ合い、表面のでんぷんが溶け出しやすくなります。
これによって水分が自然にとろみを帯び、リゾット特有のクリーミーな食感が生まれます。
本来は、鍋の水分が減って米が見えてきたタイミングでブイヨンを加えるのが理想です。
水分で「じゃぶじゃぶ」にせず、少しずつ吸わせることで、より本格的な仕上がりになります。
ただし見極めが難しいため、今回のレシピでは「3分ごとに一定量を加える」方法を紹介しています。
初心者でも安心して作れるやり方です。
リゾットを作るときはどんな鍋を使えばよいですか?
2人分程度のリゾットなら、直径20〜24センチ・高さ7〜9センチほどの鍋がおすすめです。
大きすぎる鍋や28センチ以上のフライパンでは水分が蒸発しやすく、ブイヨンの量や加えるタイミングの調整が難しくなります。
逆に小さすぎたり深すぎる鍋では混ぜにくく、米に均一に火が通りにくくなります。
そのため、中くらいの深さの両手鍋やソテーパンが扱いやすく、混ぜやすさと水分管理のバランスが取りやすいので、初心者でも失敗しにくい調理器具といえます。
トマトの代わりにトマト缶を使うことはできますか?
トマト缶を使ってもリゾットは作れますが、風味や食感の面では生の完熟トマトを使うのがおすすめです。
トマト缶は酸味が強く、仕上がりがやや単調になりがちです。
気になる場合は、砂糖をひとつまみ加えると味がまとまりやすくなります。
一方、生のトマトは加熱することで甘みや旨味が引き立ち、よりフレッシュで奥行きのある味わいに仕上がります。
旬の完熟トマトが手に入るのであれば、ぜひ生トマトで作ってみてください。
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