赤しそジュース(しそシロップ)のおすすめの作り方をご紹介します。
そろそろ梅雨入りかなという時期になると、赤紫蘇が店頭にならび始めます。
わが家では、毎年この頃に、赤紫蘇を少し多めに買ってまず梅干しを仕込み、そしてその後に、残りの赤紫蘇でしそジュースを作るのが恒例になっています。
私はしそジュースが大好きなので、実は、メインの梅干し作りよりも、ついでに作るジュースの方が楽しみだったりします。
手作りしたしそジュースは、さっぱりとした味で、とても飲みやすいのが特徴。
家族にも大人気の飲み物です。
そのうえ、レシピも簡単で、初めての方でも失敗せずに作れます。
このしそジュースは、夏風邪を引いた時や食欲がない時でも美味しくいただけるので、水で割る前の原液を作り置きしておくとたいへん便利です。
また、赤紫蘇には強い抗酸化作用があり、疲労回復や食欲増進といった効果も期待できます。
材料
赤紫蘇の葉 | 200g |
砂糖 | 300g |
酢 ※ | 150ml |
水 | 1リットル |
- 米酢でもりんご酢でも穀物酢でも良い。
作り方
まず、赤紫蘇の太い茎を取り除きます。
そして、葉っぱの部分(写真右)を200g用意します。
ちなみに、赤紫蘇の葉200gは、スーパーで売られている1袋分くらいです。
次に、赤紫蘇の葉をボールに入れ、水をためて、何回か水を替えながら洗います。
赤紫蘇がきれいになったら、ザルに上げて、そのまましばらく置くなどして水気をしっかり切ります。
続いて、赤紫蘇と水(1リットル)を鍋に入れ、強火にかけます。
赤紫蘇は水に浸かりきらないくらいたくさん使いますが、加熱しているうちにかさが減るので安心してください。
菜箸などで赤紫蘇を返しながら加熱して、全体が完全に湯に浸るようにします。
沸騰したら、中火〜弱火に落とし、5分ほど茹でます。
赤紫蘇を茹でると、赤色の成分が湯に溶けて、葉の色が緑に変わります。
5分経ったら、鍋の中身をザルに上げます。
そして、ヘラやおたまを葉の上から押し当てて、水気をぎゅっと絞ります。
このように絞ると、葉に染み込んだ水分も取れるので、ムダがありません。
次に、赤紫蘇の茹で汁がまだ熱いうちに、砂糖(300g)を加えます。
そして、よく混ぜて砂糖を溶かします。
この段階では、茹で汁(赤紫蘇シロップ)の色はまだ少し黒っぽい地味な色をしています。
続いて、酢(150ml)を加えます。
酢の種類について
酢の種類は、私はいつも米酢を使っていますが、お好みでりんご酢や穀物酢でもいいです。
りんご酢を使うと、米酢よりも酸味が穏やかでまろやかな味に仕上がります。
一方で、穀物酢を使うと、米酢よりも酸味が強い仕上がりになります。
なお、しそジュースのレシピの中にはクエン酸を使うものもありますが、わざわざクエン酸を買わなくても、お酢だけで美味しく作れます。
最後によく混ぜたら、赤紫蘇シロップの完成です。
酢を混ぜると、赤黒かったシロップの色が、鮮やかな赤色に変わります。
紫蘇シロップとジュースの保存方法
この赤紫蘇シロップは、フタ付きの保存容器に移して冷蔵庫に入れておくと、1ヶ月ほど日持ちします。
水などで割ってジュースにした場合は、保存期間がガクッと短くなり、冷蔵で4〜5日ほどになります。
そのため、保存する際には、原液の濃縮タイプのままにしておくのがおすすめです。
赤紫蘇ジュースの作り方
しそジュースの飲み方は、とてもシンプルです。
シロップを原液のままグラスに入れて氷を浮かべ、氷を溶かしながら飲んでもいいですし、あるいは、水や炭酸水で割っても美味しいです。
割って飲む場合は、シロップと水(もしくは炭酸水)を1:1.5くらいの割合で希釈するのがおすすめです。
このジュースは、赤紫蘇の風味も酢の酸味も比較的控えめになっているので、しそジュースが初めての方でも飲みやすいと思います。
残った赤紫蘇の再利用
ところで、しそジュースを作った後の出がらしの赤紫蘇は、風味も栄養もまだ少し残っています。
ですから、捨てずに再利用するとムダがありません。
ゆかり
たとえば、残った赤紫蘇から「ゆかり」を作ることができます。
ジュースを絞った残りの赤紫蘇を使うので、ごく一般的なゆかりとくらべると、色が少しあせていて風味も弱くなりますが、ご飯にたっぷりふりかけると美味しくいただけます。
なお、ゆかりを作る際には、梅酢もしくは酢を使います。
写真右は、梅酢を使って作ったゆかり。
写真左は、梅酢の代わりに酢を使って作ったゆかりです。
梅酢の代わりに酢を使うと、赤紫蘇が乾燥しにくくなるうえに、色もゆかりらしい赤い色が出ず、風味もやや劣ります。
ですが、酢で作ったゆかりも、素朴な魅力があり、ご飯のお供としてよく合います。
材料
紫蘇ジュースの残りの赤紫蘇 | 100g |
塩 | 15g(紫蘇の15%) |
梅酢(もしくは酢) | 50ml |
作り方
- 「紫蘇ジュースの残りの赤紫蘇」の水気をしっかり絞り、100gほど用意する。塩を加え、赤黒い水分が出るまで手で揉む。水気を手で絞り、絞り汁を捨てる。
- 絞った赤紫蘇に梅酢(もしくは酢)を加え、よく馴染ませる。(この状態でビニール袋に入れて保存しても良い。日持ちは1週間ほど。)
- 盆ザルの上に赤紫蘇をなるべく重ならないように広げ、日向(太陽の当たる窓際でも屋外でも良い)に1〜3日ほどカラカラに乾燥するまで干す。(葉を広げて干すと1日ほどで乾く。)
- すり鉢やミルなどで粗めに砕いたらできあがり。
- ① 塩で揉む
- ② 水気を絞る
- ③ 梅酢を混ぜる
- ④ 干す
- ⑤ 砕く
- ⑥ 完成
梅酢には、白梅酢と赤梅酢の2種類があります。
2つの違いは、赤しそのエキスが入っているかどうか。
このレシピでは赤しそを別途加えるので、赤しそが入っていない白梅酢を使うのが基本ですが、赤梅酢でも問題なく作れます。
しそ味噌
また、出がらしの赤紫蘇は、しそ味噌やしその佃煮など、他のお料理にアレンジすることもできます。
- しそ味噌
- しそ佃煮
しそ味噌の作り方
出がらしの赤紫蘇をもとに「しそ味噌」を作るのなら、別記事「大葉味噌」のレシピを参考にしてください。
リンク先では生の大葉を使っていますが、「大葉(20枚)」の代わりに「残った赤紫蘇の水気をしっかり絞ったもの(20g)」を用意すれば、まったく同じように作れます。
フライパンに赤唐辛子(小口切り)とサラダ油を入れ、弱火で軽く炒めます。
そして、砂糖・みりん・味噌を加え、軽く煮立てて火を止めます。
あとは、粗みじん切りにした赤紫蘇を加え、全体をよく混ぜたら完成です。
しそ佃煮の作り方
「しそ佃煮」を作る場合は、赤紫蘇を粗みじん切りにして、砂糖・みりん・醤油などで甘辛く味付けすれば完成です。
以上、しそジュースの作り方と、出がらしの赤紫蘇を使ったレシピをご紹介しました。
しそジュースは、さっぱりとした味で、夏にぴったりの飲み物です。
ごくごくと美味しく飲めるので、冷蔵庫にストックしておくといいですよ。
ところで、しそジュースを作った際に生の赤紫蘇が余ったら、それらを使って「梅干し」や「しば漬け」や「ゆかり」もぜひ作ってみてください。
ジメジメしがちな梅雨時ですが、こうした保存食を作ると楽しく乗り切れます。
先ほどは送信ミス申し訳ございません。毎年夏こちらのレシピのお世話になっているのでお礼申し上げたくコメントさせていただきました。
蒸し暑い日も赤しそジュースがあると気持ちをさわやかに切り替えることができるので、とてもありがたいです。今年は2倍量で作りました(*^^*)
他にも気になるレシピがたくさんあるので、少しずつチャレンジさせていただきます!
赤しそジュースを作ってくださってありがとうございます。
嬉しいコメントをいただき、大変励みになります。
蒸し暑いこの時期に、赤しそジュースで気持ちをさわやかに切り替えられるというのは本当に良いですね!!
わが家では、ちょうど昨日、今年の梅干しを仕込んだばかりです。
梅干しが漬かる頃に、赤しそを梅干し用と合わせて少し多めに買って、しそジュースも作ろうと思っています。
私も赤しそのパワーで梅雨を元気に乗り切りたいと思います
初めまして、いつも色々なレシピを拝見して楽しませていただいております。
お伺いします、赤紫蘇ジュースを作るのに、煮て作るねは、わかりましたが、
生の赤紫蘇を砂糖に漬けてつくれますでしょうか?梅ジュースを作るように、
水分を一切加えずに、生の赤紫蘇と砂糖だけを使って赤紫蘇ジュースを作るのは、難しいと思います。
赤紫蘇には水分があまり多く含まれていないので、ジュースにはならず、赤紫蘇の砂糖漬けのようなものになると思います。