バナナの冷凍保存方法と、冷凍バナナを使ったお薦めレシピを4品ご紹介します。
バナナは、冷凍すると1ヶ月くらい日持ちします。
東大ママドクターの伊藤明子さんによると、バナナは冷凍すると、栄養面でも良いようです。
冷凍することで、バナナに含まれるポリフェノールが増えるという研究があるとのこと。
ポリフェノールは強い抗酸化力があり、脳や血管を老けさせない効果があります。
バナナを冷凍して解凍することで食感は失われますが、料理の具材として利用する分には問題なし。
バナナジュースなどのドリンク系はもちろん、煮込み料理などにも使えますよ。
(一部情報元:NHK「あさイチ」2018年5月1日、テレビ朝日「林修の今でしょ!講座」2018年7月3日、TBSテレビ「マツコの知らない世界」2019年7月23日)
バナナの冷凍方法
冷凍保存期間:1ヶ月
冷凍
バナナを冷凍する場合は、あらかじめバナナを完熟させておくと美味しくいただけます。
冷凍する手順としては、まず皮をむきます。
皮をむかずに冷凍することもできますが、あらかじめむいておいた方が、使う時にラクです。
そして、適当な大きさに切り、小分けにしてラップでぴったり包んだうえで、保存袋に入れます。(上の写真)
ここで、バナナにレモン汁(適量)を振りかけておくと、茶色く変色しにくくなるのでおすすめです。
また、丸ごとではなく小さく切った方が、冷凍&解凍が早いので便利です。
目的に応じてバナナを潰したり、ペースト状にして冷凍するのもいいですよ。
解凍
バナナの解凍は、常温にしばらく置くか、もしくは冷蔵庫に移すなどして、自然解凍します。
時間がない場合は、レンジで軽くチンすることもできます。
ただ、解凍したバナナは、そのまま食べると食感が無くて美味しくありません。
ですから、凍ったままスムージーにしたり、半解凍くらいでカップケーキの生地に練り込んだり、カレーなどの煮込み料理の風味付けに使うことをおすすめします。
次に冷凍バナナを使ったおすすめレシピ4品をご紹介します。
冷凍バナナのおすすめレシピ
冷凍バナナを使ったお薦めレシピ4品をご紹介します。
4品ともプロが考案したドリンクのレシピです。
激うまバナナジュース
まず最初にご紹介するのは、冷凍バナナを使ったバナナジュースのおすすめレシピ。
NHKの「あさイチ」で話題になった、バナナ専門店の梅田厚子さんが考案した「激うま!バナナジュース」です。
梅田さんは、群馬県でバナナ専門店を営んで50年のスペシャリストです。
冷凍バナナ(完熟) | 70g |
生のバナナ | 30g |
牛乳 | 130cc |
- 材料すべてをミキサーにかけたらできあがり。
このバナナジュースを美味しく作るポイントは3つあります。
1つめは、冷凍バナナと生バナナを「激うま」になる黄金比で使うこと。
7:3の割合で使用します。
冷凍バナナに生のバナナの風味を加えると、バナナジュースがぐっと美味しくなるそうです。
2つめは、冷凍バナナは十分に完熟したものを使うこと。
甘みとコクがピークになったバナナを使うと「激うま」に仕上がるそうです。
材料をミキサーにかければ出来上がり。
すっきりとした甘さの風味豊かなバナナジュースの完成です。
冷凍バナナに生のバナナを加えると、味に深みが出て、美味しさがアップしますよ。
専門店のバナナジュース
続いては、TBSテレビの「マツコの知らない世界」で話題になった、バナナジュース専門店のレシピです。
考案したのは、東京・八丁堀の「sonna banana(そんなバナナ)」の店主、野田枝里さん。
冷凍バナナと牛乳だけで作るシンプルなバナナジュースです。
バナナを前日の夜から冷凍庫で凍らせると、翌朝、新鮮で美味しいバナナジュースが飲めます。
バナナ | 3本 |
牛乳(※) | 200ml |
※ 牛乳は、あっさりめの味のものがおすすめ。
- 前日の夜に、バナナの皮を剥き、適度な長さに切ったうえで、冷凍庫に入れる。
- 翌朝、材料全てをミキサーにかけたら出来上がり。
野田さんによると、できるだけ砂糖は入れない方がいいそうです。
バナナジュースは、バナナの甘みだけで十分美味しくいただけるとのことです。
また、自分好みのバナナジュースを作るには、バナナの産地や標高ごとの味の違いも把握しておくといいそうです。
日本に輸入されるバナナのほとんどがキャベンディッシュという品種ですが、同じ品種でも、育った環境によって味が異なるためです。
産地や標高によって、次のような違いがあるそうです。
昼夜の寒暖差が激しいため、甘みがギュッと詰まっている。
寒暖差があまりないので、あっさりとした味。
朝にさっぱり飲みたい方におすすめ。
台風の影響がないため安定して高品質。
昼夜の寒暖差が激しいため、甘くなる。
濃厚な甘みと強いバナナ感が特徴。
ちなみに、タレントのマツコデラックスさんは、3つの中で「フィリピン産の低地栽培」が一番好みだと仰っていましたよ。
産地の違うバナナを買ってきて、食べ比べ、飲み比べしてみるのも楽しそうですね。
最後に、冷凍バナナで作る、美容と健康に良いスムージーを2品ご紹介します。
バナナの美肌スムージー
美肌効果が期待できるスムージーです。
詳しい作り方はリンク先をご覧ください。
このスムージーは、生のバナナでも冷凍バナナでも作れます。
バナナ以外の材料は、トマトと牛乳だけ。
整腸効果が期待できるバナナに加え、トマトに含まれるリコピンには抗酸化作用があるので、牛乳と合わせて摂ることで吸収率が高まるそうです。
管理栄養士の高木祐香さんのレシピ
スーパーフルーツトマトバナナ牛乳ミントの葉
究極の美腸バナナドリンク
このヨーグルトベースのドリンクは、整腸作用が大変優れているので、痩せる・若返る・健康になる効果が期待できるそうです。
材料は、ヨーグルト・豆乳・バナナ・抹茶・はちみつ。
すべて腸に良い食材です。
このドリンクも、生のバナナでも冷凍バナナでも作れます。
ちなみに、レシピ考案者の辨野さんは、このヨーグルトドリンクで腸の働きを高めた結果、10キロもの減量に成功した経験があるそうです。
ダイエットをしている方にもおすすめです。
農学博士の辨野義己さんのレシピ
プレーンヨーグルト豆乳バナナ抹茶・はちみつ
ドライバナナの作り方
ところで、バナナは乾燥して保存することもできます。
最後に東大ママドクターの伊藤明子さんが考案した「乾燥バナナチップ」の作り方をご紹介します。
伊藤さんによると、バナナを乾燥させると、バナナに豊富に含まれるカリウムが効率良く摂れるそうです。
水分が抜けてカリウムが凝縮するので、少量食べるだけでもたっぷり摂れるのだとか。
カリウムには血管を老けさせない効果があります。
バナナ | 適量 |
- バナナを5ミリ幅にスライスする。
- 干物を干す網に並べ、夏場なら2〜4日天日干ししたらできあがり。
ドライバナナは自宅でも意外と簡単に手作りすることができるようです。
ドライバナナは栄養が豊富なおやつですが、一方で、表面にまぶしてある砂糖が気になる方は多いと思います。
でも自宅で手作りすれば、バナナの自然な甘みをいかしたヘルシーなおやつができますよ。