枝豆の賢い保存方法をご紹介します。
買った枝豆は、すぐに冷凍庫に入れるのがおすすめです。
医学博士の白澤卓二さんによると、枝豆を生のまま冷凍庫で保存すると、冷蔵した場合よりも、栄養がムダなく摂れるそうです。
また、枝豆を冷凍すると保存期間が1ヶ月ほどに伸びるので、日持ちの面でもメリットがあります。
この記事では、白澤さんの栄養のお話と合わせて、枝豆の理想的な保存の仕方と解凍方法、さらには枝豆を使ったおすすめレシピもお伝えします。
枝豆の冷凍
枝豆の冷凍方法には2パターンあります。
1つは生のまま冷凍。
2つめは茹でるなどして火を通してから冷凍。
どちらでもOKです。
ただ、買った枝豆をしばらく冷蔵しておくよりも、買ってすぐに生のまま冷凍してしまった方が栄養がムダなく摂れるようです。
冷凍の仕方2パターンを順にご紹介します。
生のまま冷凍&解凍
枝豆の冷凍日持ち:1ヶ月
枝豆を生のまま冷凍して、解凍する手順です。
- 【冷凍】
生の枝豆を保存袋に入れ、袋の中の空気を抜いて口を閉じる。(上の写真)
冷凍庫に入れる。 - 【解凍】
凍ったまま調理する。茹でる場合は、通常よりも1〜2分長く火を入れる。

冷凍枝豆を茹でる場合は、リンク先の説明よりも1〜2分長く茹でてください。
途中で味見をして食感を確認すると、より確実です。
枝豆を生のまま冷凍する理由
ところで、すでにお伝えした通り、枝豆は買ったらすぐに冷凍すると良いようです。
では、なぜ枝豆は、冷凍保存が良いのでしょうか?
医学博士の白澤卓二さんによると、枝豆には、肝臓の働きを助ける「オルニチン」という栄養素が豊富に含まれています。
でも、枝豆を冷蔵すると、せっかくのオルニチンがどんどん減ってしまうそうです。
実は、枝豆は、収穫後も生きていて呼吸をしています。
枝豆は冷蔵くらいの温度でも生き続けるため、代謝が進むにつれて、オルニチンがどんどん消費されてしまうのだそうです。
一方で、枝豆を冷凍すると、冬眠状態になります。
冬眠状態になると代謝がゼロに近くなるので、オルニチンの量は、買った時とほとんど変わらなくなるそうです。
枝豆を買ってしばらく使わない時は、とりあえず冷凍庫に入れた方がいいですよ。
ちなみに、オルニチンは、夏バテにも効く栄養素として知られています。
夏はビールを飲み過ぎて2日酔いになったり、疲労がたまったりしがちですが、オルニチンには、そうしたことで疲れた肝臓を回復する効果が期待できるためです。
(オルニチンの情報元:TBSテレビ「この差って何ですか?」2018年6月26日放映)
茹でてから冷凍&解凍
枝豆の冷凍日持ち:1ヶ月
次にご紹介するのは、枝豆を茹でるなどして火を通してから冷凍する方法です。
この保存方法は、茹でた枝豆が残った時に便利です。
- 枝豆を茹でるなどして火を通す。
- 【冷凍】
1の粗熱を取り、さやつきのまま保存袋に入れ、袋の中の空気を抜いて口を閉じる。(上の写真)
冷凍庫に入れる。 - 【解凍】
凍った枝豆を冷蔵庫に移し、一晩かけて自然解凍する。もしくは袋ごと流水に当てて解凍する。
枝豆の加熱方法には、いろいろなやり方があります。
メジャーなのは、「鍋で茹でる方法」。
簡単なのは、「レンジでチンする方法」。
枝豆の自然な甘みを引き出しやすいのは、「フライパンで蒸し焼きにする方法」です。
どれも調理時間は6分です。
詳しくは、それぞれのリンク先をご覧ください。
枝豆の冷蔵
枝豆の冷蔵日持ち:2日
続いてご紹介するのは、枝豆の冷蔵方法です。
- 枝豆に枝が付いている場合は枝を取り、新聞紙で包み、ビニール袋に入れる。(上の写真)
冷蔵室で保存する。
枝豆の冷蔵は、栄養面ではあまりおすすめしませんが、買ってから1日以内くらいに調理する場合は、便利だと思います。
枝豆のおすすめレシピ4品
最後に、枝豆のおすすめレシピを4品ご紹介します。
どれも、美味しいうえに調理が簡単です。

焼き枝豆
最初にご紹介するのは、美味しくて、栄養がムダなく摂れる枝豆のお料理です。
この蒸し焼きは、水を一切使わず、枝豆にもともと含まれる水分だけで火を通します。
枝豆の水分がしっかり抜けて、風味がぐっと引き立つので、とても美味しいです。
ビールやワインのおつまみにもぴったりな一品。
詳しい作り方は、リンク先をご覧ください。

枝豆の紹興酒漬け
枝豆をさっと茹でて、中華風の漬けだれに丸1日浸すだけで完成します。
紹興酒のコクのある甘みと花椒の清涼感が、枝豆と絶妙にマッチしてとても美味しいです。
こちらも、ビールや日本酒や焼酎のおつまみに、もってこいの一品です。

枝豆とウインナー炒め
枝豆を使ったスパイシーなおつまみのレシピです。
2種類の特製スパイスでいただく枝豆で、ビールのおつまみにぴったりです。
「一味スパイス」と「カレースパイス」をぱらっと振りかけると、枝豆の美味しさが引き立ちます。
ウインナーの旨味も加わって、ぐっと食べ応えが増しますよ。

枝豆とシラスのパスタ
枝豆としらすをたっぷり使った、超具だくさんのペペロンチーノ風パスタです。
風味豊かでとても美味しいです。
このパスタは、夏バテに効くお料理としてテレビで話題になりました。
枝豆としらすを組み合わせると、夏バテ解消の効果がよりアップするそうです。
以上、枝豆の保存方法と、枝豆を使った簡単料理をご紹介しました。
枝豆を冷凍ストックしておくと、日持ちがするうえに、栄養も損なわれにくいので、おすすめですよ。