枝豆の上手な保存方法と保存期間について解説します。
枝豆は、新鮮なうちに早めに調理して食べるのが一番美味しいです。
そのため、できれば冷蔵保存までにとどめて、食べ切ってしまうのがおすすめです。
冷蔵庫で保存した生枝豆は、2〜3日ほど日持ちします。
なお、常温保存に関しては、傷みやすいのでNGです。
枝豆を長期保存したいのなら、冷凍するという手もあります。
ただ、枝豆の冷凍保存は、使いどころが難しいです。
枝豆は、冷凍と解凍による劣化が野菜の中ではわりと少ない方ですが、それでも、味や食感がある程度損なわれてしまいます。
こうした変化は、「加熱した枝豆」を冷凍した場合よりも、「生の枝豆」を冷凍した場合の方が、より顕著にあらわれます。
ですから、枝豆をどうしても冷凍したいのなら、加熱してから冷凍する方がいいです。
市販の冷凍枝豆と言えばスーパーやコンビニの人気商品ですが、完熟した枝豆を選定したうえで、それを茹でてからメーカーの技術を駆使して急速冷凍しているので、味の面でも食感の面でもよくできています。
冷凍枝豆が欲しいのなら、こうした冷凍食品を活用するのもいいですよ。
冷凍すると味や食感が落ちる
まず最初に、枝豆の冷凍についてお伝えします。
枝豆の冷凍方法には2パターンあります。
1つめは、生のまま冷凍。
2つめは、茹でるなどして火を通してから冷凍です。
この2つのうち、冷凍による劣化が大きいのは、生のまま冷凍した場合です。
生を冷凍すると甘みが弱くなる
枝豆を生のまま冷凍すると、枝豆のエグミや苦味が出やすくなり、その分、甘みを感じにくくなります。
また、食感が柔らかくなりやすいです。
食べられないほどのエグみや苦みではありませんが、生枝豆を茹でたものとくらべると、味や食感にはかなりの違いがあります。
枝豆を美味しく食べたいのなら、生のまま冷凍するのはおすすめしません。
茹でて冷凍すると甘みが損なわれにくい
一方で、茹でるなど加熱してから冷凍した枝豆は、味が劣化しにくいです。
枝豆らしい甘みがちゃんと感じられます。
ただし、生のまま冷凍した場合とくらべると、食感が柔らかく変化しやすいので、この点は注意が必要です。
こうした変化を抑えるために、かために茹でてから冷凍するといいです。
枝豆の冷凍方法
枝豆を加熱する方法には「茹でる」「蒸し焼き」「レンジ」などがありますが、この中で、枝豆に一番塩気が染みやすく、冷凍しても比較的美味しいのは、「茹でる」です。
そのため、ここでは、枝豆を茹でてから冷凍する手順をご紹介します。
- 1. さやの片端を切る
- 2. かために塩茹で
- 3. 水気を取る
- 4. 保存袋に入れる
- 枝豆(1袋くらい)をボールに入れ、塩(小さじ1)と水(小さじ1)を加えます。
手で枝豆同士をこすり合わせて、枝豆の表面に生えたうぶ毛や汚れを落とします。
そして、ボールに水をためて、こすり洗いして、何回か水を替えながら汚れを洗い流します。
きれいになったらザルに上げ、さやの片端をキッチンバサミで切り落とします。 - 鍋に湯(750ml)を沸かし、塩(大さじ2)を加え、枝豆を投入。
まめに混ぜながら、3分ほど茹でます。
茹で時間は3分、通常よりも少しかために茹でるのがコツです。 - 茹で上がったらザルに広げ、粗熱を取ります。
そして、しばらく放置して水気をしっかり切るか、あるいは、布巾やキッチンペーパーなどで水分を拭き取ります。 - 枝豆を保存袋に入れ、袋の中の空気を抜いて、冷凍庫に入れます。
冷凍庫に入れる際には、できれば、金属製のバットなどにのせると、そのまま冷凍庫に入れた場合よりも少し早めに冷凍できるので、劣化をやや抑えることができます。
枝豆の茹で方は、リンク先の別記事で詳しく解説していますので、合わせて参考にしてください。
枝豆の通常の茹で時間は5分くらいですが、冷凍する場合は、3分くらいに抑えるといいです。
冷凍枝豆の賞味期限
なお、枝豆を冷凍した場合の日持ちは、1ヶ月程度が目安です。
冷凍枝豆の解凍方法
- 自然解凍
- レンジで解凍
冷凍枝豆を解凍する際には、常温や冷蔵庫に移して自然解凍するか、レンジの解凍モードを使うのがおすすめです。
これは、自宅で冷凍した枝豆に限らず、市販の冷凍枝豆を解凍する場合も同じです。
常温に移して自然解凍する場合は、夏場なら、15分くらいで解凍できます。
加熱して解凍はすすめない
一方で、冷凍枝豆を茹でて解凍したり、あるいは、レンジで普通に加熱して解凍するのは、あまりおすすめしません。
というのは、凍った枝豆を加熱すると、枝豆の食感が必要以上に柔らかくなってしまうためです。
枝豆を潰したりペースト状にしたりして料理に使うのであれば加熱しても構いませんが、そのまま茹で枝豆として食べるのなら、自然解凍するかレンジの解凍モードを使う方が、食感が残りやすいです。
枝豆の冷蔵保存
続いて、枝豆の冷蔵保存について解説します。
枝豆は、常温保存には向かない食材です。
そのため、入手したら速やかに冷蔵庫の野菜室に入れます。
枝豆は、乾燥や湿気にとても弱いので、冷蔵保存する際には、新聞紙やキッチンペーパーなどの紙類で包んでから、ビニール袋などの保存袋に入れて口を閉じます。
このように枝豆を冷蔵保存すると、2〜3日くらいは大丈夫です。
とは言え、枝豆はわりと傷みやすい食材ですし、新鮮なうちに加熱する方が美味しく食べられるので、できるだけ早めに調理してしまうのがおすすめです。
枝付きはそのまま冷蔵
ちなみに、枝豆を枝付きの状態で入手した場合は、枝が付いたまま冷蔵保存します。
なお、枝豆は、新鮮なものかどうか、ある程度見た目で判断することができます。
新鮮な枝豆は、鮮やかな緑色をしており、豆がふっくらとしていて、なおかつ、さやの表面にびっしりとうぶ毛が生えています。
購入の際の参考にしてください。
生枝豆も冷凍枝豆も使えるレシピ
枝豆の冷凍と冷蔵についてお伝えしてきましたが、味を最優先に考えるなら、枝豆は、あまり長く保存しないで、ジャンジャン料理に使って食べてしまうのが一番です。
そこで、最後に、枝豆をたっぷり使える美味しいお料理のレシピをご紹介します。
なお、どのお料理も、生の枝豆はもちろんのこと、冷凍した枝豆でも作れます。
加熱した枝豆をさやごと使い、ペペロンチーノソースを絡めると、風味が大幅にアップしてとても美味しくいただけます。
おつまみにもぴったりのレシピです。
枝豆の風味が濃く感じられる、ポタージュスープのレシピです。
ポタージュは、枝豆をミキサーにかけてしまうので、冷凍して食感がやや柔らかくなった枝豆でも十分美味しく作れます。
枝豆でサラダを作るのなら、クリームチーズと合わせるのがおすすめです。
クリームチーズの爽やかな酸味とコクが加わることで、枝豆の甘みが引き立ち、とても美味しくいただけます。
枝豆をパスタの具材にするのなら、しらすと合わせてペペロンチーノ風に仕上げると、とても美味しいです。
ふんわり柔らかな食感のしらすをプラスして、更ににんにくを使ったコク旨なソースを絡めると、全体の味が一つにまとまり、枝豆の風味が良い具合に引き立ちます。
旨み染み入る!枝豆とウインナー炒め
枝豆を使ったスパイシーなおつまみのレシピです。
2種類の特製スパイスでいただく枝豆で、ビールのお供にぴったりです。
「一味スパイス」と「カレースパイス」をぱらっと振りかけると、枝豆の美味しさが引き立ちます。
以上、枝豆の保存方法と、枝豆を使った簡単料理についてお伝えしました。
枝豆を保存する場合は、冷蔵が基本。
2〜3日中に食べきれない場合は、茹でてから冷凍すると味の劣化が抑えられます。
ぜひ参考にしてください。
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