ごぼうを「ささがき」にする方法をご紹介します。
「ささがきごぼう」の作り方についてです。
「ささがき」とは、鉛筆を削るように包丁の刃先で薄く削ぐ切り方のこと。
切った形が笹の葉の形に似ているため、笹掻き(ささがき)と呼ばれるようになりました。
よく使われるお料理としては、きんぴらごぼうなどの炒め物、味噌汁、柳川鍋などがあります。
ちょっとしたコツを抑えれば包丁でも簡単。
ピーラーを使えば、初心者でも早いです。
「ささがき」を上手に切るコツは、ごぼうを持つ手を、まな板の上に固定することです。
そうすると、簡単に均一な薄さに切れます。
切り方
- ごぼうを左手で握り、左手の薬指をまな板に付ける。
- 右手で包丁を持ち、包丁の刃を寝かせてごぼうに当てる。
- 左手の親指と人差し指でごぼうを少しずつ回しながら、鉛筆の先を削るようにごぼうを削ぐ。(包丁の角度で、厚さを調整する。)
- ごぼうの表面に少し深めの切り込みを4本入れ、断面が十字になるようにする。(下の写真参照。)
- あとは「基本のささがき」と同じやり方で切る。
ごぼうが太い場合
ごぼうが太い場合は、あらかじめごぼうの表面に切り込みを4本くらい入れます。
断面から見た時に十字になるように、表面に少し深めの切れ目を入れてください。
このように切れ目を入れてから切ると、太いごぼうを使っても、細かいささがきができます。
説明が分かりにくい場合は、冒頭の動画をご覧ください。
皮むきはお好みで
ちなみに、ごぼうの皮をむいて使うか、むかずにそのまま使うかは、お好みです。
皮をむくとエグミや苦味が和らぎますが、一方で、風味も損なわれやすくなります。
皮をむく場合は、包丁の背などで軽くこそげたり、くしゃくしゃにしたアルミホイルでこすったりするといいです。
参考:ごぼうの皮むき(下処理)
ピーラーを使ったささがき
包丁の代わりにピーラーを使う場合も、まったく同じように削ぎます。
ごぼうが細い場合はそのまま、太い場合は切れ目を入れて、端から削っていきます。
ただ、ピーラーを使う場合は、包丁とは違って、刃を当てる角度によって厚さを調整することができません。
ちなみに、厚さを調整できないのは、スライサーでも同じです。
なお、ピーラーやスライサーを使ってもささがきが難しいという場合は、スーパーなどで売られている市販品を利用するという手もあります。
ささがきのアク抜き
ごぼうは、切ってから少し置くと、アクによって、赤茶色(もしくは薄赤い色)に変色します。
また、エグミが和らいで食べやすくなります。
ただ、あまり水にさらしすぎると、旨味も栄養も損なわれますので、長くても5分くらいにするのがおすすめ。
そして、なるべく早く調理してください。
なお、ごぼうの風味を存分にいかすのなら、アク抜きは必ずしも必要ではありません。
そのまま使うこともできます。
詳しくは「ごぼうのアク抜き(下処理)」をご覧ください。
ささがきの冷凍保存
ところで、ささがきにしたごぼうが残ってしまったら、保存容器に入れるなどして密閉して冷蔵保存すれば、2〜3日は使うことができます。
もしも長期保存したいのなら、冷凍保存が便利です。
水気をしっかり切って、保存袋に詰めて冷凍すると、1ヶ月ほど日持ちします。
ちなみに、生のまま冷凍すると、水気が出て筋っぽい食感になってしまってイマイチです。
詳しくは「ごぼうの保存方法」を参考にしてください。
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