ケーキやお菓子を作るときに、生クリームを適した固さに美味しく泡立てるコツを解説します。
用意する食材は、生クリームのほかに、砂糖と氷水。
生クリームはどんな種類でも構いませんが、乳脂肪分が多いものを使った方が、より早く固まります。
また、道具は、ボール2個と泡立て器を使います。
ハンドミキサーなしでも、泡立て器だけで意外と簡単に泡立てられますよ。
生クリーム作りのコツ
生クリームを泡立てるにあたっては、「固まらない」や「分離する」などの失敗例が考えられます。
そうしたことを回避するコツは、大きく3つあります。
- ボールや泡立て器をキレイにしておく。
- 生クリームをしっかり冷やす。
- 泡立てすぎない。
詳しく解説します。
生クリームの作り方
ボールと泡立て器をチェック
生クリームを作る前に、使用するボールや泡立て器に水や油が付着していないか確認してみてください。
水分や油分が少しでも残っていると、生クリームがちゃんと泡立ちません。
道具のチェックが終わったら、大きめのボールに氷水を入れます。
そして、その上にひとまわり小さいボールを乗せて、その小さいボールの底を冷やします。
次に、生クリーム(1パック:200ml)と砂糖(20g)を入れます。
砂糖の量は、生クリームの1割ほどにするのがおすすめです。
その比率で混ぜ合わせると、素材の味をいかした、甘さ控えめのクリームが作れます。
砂糖の種類はお好みですが、グラニュー糖を使うと、上品な味の、真っ白い生クリームに仕上がります。
生クリームをしっかり冷やす
このとき、生クリームは、冷蔵庫から出したばかりの十分に冷えたものを使ってください。
常温でぬるくなった生クリームを使うと、固まりにくくなります。
また、氷水で間接的に生クリームを冷やしながら作業するのも、大事なポイントです。
生クリームと砂糖を入れたら、泡立て器をボールに叩きつけるように手早く動かし、生クリームを泡立てはじめます。
そして、とろみが付いてきたら、空気を含ませるように、泡立て器を少し大きく動かします。
6分立て
しばらく泡立てていると、生クリームにとろみが付きはじめます。
泡立て器を持ち上げた時に、生クリームがゆっくり流れ落ちるくらいの固さが「六分立て」です。
7分立て
生クリームがさらに固まると、泡立て器を持ち上げた時にクリームが細い線状に落ちるようになります。
この状態が「七分立て」です。
ショートケーキやロールケーキなどの生地の上に直接塗る場合は、これくらい柔らかい生クリームを使うと、スポンジとの馴染みがいいです。
ただ、クリームをたっぷり使いたい場合は、もうすこし固めに泡立てた方が、ケーキの形が崩れにくくなります。
8分立て
「八分立て」は、クリームの先が立っておじぎするくらいの固さです。
この固さは、ケーキにざっくりとトッピングしたり、果物に添えたりする時などにちょうど良いです。
- 果物に添える
- ケーキに添える
9分立て
こちらは、さらに固くなって、生クリームの先がピンと角が立つ状態です。
ここまで固くなると、泡だて器を持ち上げてもクリームが落ちてきません。
この「九分立て」の生クリームは、主に、生クリームを絞ってデコレーションする時に使われます。
先の「八分立て」でも絞れないことはありませんが、「九分立て」にすると、より繊細でメリハリのある形に絞ることが可能です。
また、生クリームをだれにくくするために、あえてこの固さに泡立てるのも有効です。
たとえば、当サイトでは、シュークリームといちごサンドの生クリームを「九分立て」で作っています。
混ぜすぎは分離の原因
九分立てまで泡立てたら、最後に注意しなければいけないのは、泡立てすぎです。
九分立てで十分に角が立ったら、それでおしまい。
必要以上に泡立てすぎると、生クリームが分離しはじめてボソボソした食感になってしまうので、注意してください。
以上、生クリームを好みの固さに泡立てるコツについて、お伝えしました。
ボールや泡立て器をキレイにしておき、生クリームをしっかり冷やしておいて、なおかつ、泡立てすぎない。
この3点を意識すると、思い通りに泡立たせることができますよ。
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