昆布を具材にした、旨味たっぷりの煮物レシピをご紹介します。
美味しく作るためのポイントは、乾燥させた刻み昆布(切り昆布)を使うことです。
生の昆布を使った場合、昆布に含まれる旨味成分は、煮汁にほとんど溶け出しません。
でも、乾燥昆布をつかうと、旨味成分の流出量が大幅にアップ。
昆布のだしがお料理全体によく絡み、味わい深く仕上がります。
また、あらかじめ刻んである細切り昆布を使うことで、戻し時間を短縮できるのも嬉しいところです。
なお、この煮物は、昆布の他にかつおだしも使い、油揚げと人参を具材にします。
昆布は、旨味成分のグルタミン酸がとても豊富。
かつおだしと合わせて煮ると、旨味成分のイノシン酸も加わって、旨味が格段に増しますよ。
材料
刻み昆布 | 15g |
人参 | 1/2本(100g) |
油揚げ | 1枚 |
砂糖 | 小さじ1/3 |
みりん | 大さじ1 |
酒 | 大さじ1/2 |
醤油 | 大さじ1 |
かつおだし | 250ml |
なお、「刻み昆布」は「切り昆布」と呼ばれることもありますが、どちらも昆布を細く刻んだもので、違いは特にありません。
細く切った状態で店頭に並んでいる昆布の乾物を使えばOKです。
作り方
まず、刻み昆布(15g)をボールに入れて、水(150ml程度)を加え、5〜10分ほど置いて戻します。
刻み昆布は、水で簡単に戻すことができます。
ただ、あまりたくさん水を使うと、そのぶん旨味が薄まるので、150ml程度を目安に少量の水で戻してみてください。
昆布の戻し汁が少量残りますが、今回の煮物レシピでは、昆布にかつおだしの旨味を合わせるため、戻し汁は使いません。
残った戻し汁にも旨味がたっぷり溶け出していますので、味噌汁や他の煮物などにぜひ使ってください。
次に、油揚げ(1枚)をキッチンペーパーで挟み、手で押さえて油を取って、短冊切りにします。
そして、人参(1/2本:100g)を5ミリ幅の細切りにします。
人参は、皮ごと使ってもいいですし、皮を剥いて使ってもいいです。
いずれにしても、100g分を切ってみてください。
人参を皮ごと使うと、食感がほんの少しだけしっかり感じられる仕上がりになります。
続いて、小さめのフライパン(もしくは鍋)の底に人参を広げます。
その上に油揚げをのせて、刻み昆布をかぶせ、調味料Aを加えて火にかけます。
火が通りにくい人参を底に敷いて、味がしみにくい油揚げをその上にのせ、昆布をかぶせて煮ます。
沸騰したら火を少し弱め、7〜8分煮ます。
フタをしないで、人参・油揚げ・昆布と重ねた状態でそのまま煮ます。
汁気が少なくなったら軽く混ぜます。
これで完成です。
刻み昆布は、しこしことしていて、適度に柔らかな食感。
噛むと、しっかりとした旨味が口の中に広がります。
また、人参と油揚げにもだしの風味が十分に染み込んでおり、煮物全体が、優しくて深みのある味に仕上がります。
派手さはありませんが、逆にそれがこの煮物の魅力です。
どこかホッとするような、滋味深い一品ですよ。
日持ち:冷蔵保存で6日
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