干すメリット大!白菜の干し方。乾燥させて旨味を凝縮&保存性アップ

白菜の干し方(白菜を干す方法)


白菜の干し方と、干し白菜の便利な使い方をご紹介します。

白菜を干すと、余分な水分が飛んで旨味や甘みが凝縮するので、料理の美味しさが格段にアップします。
数時間干すだけでも効果がありますし、1〜2日ほど天日干しして、さらに乾燥させてもOKです。

また、昼夜を問わず4〜5日ほど置いて、カラカラに乾燥させるという手もあります。
この状態になるまで乾燥させると、常温でも半年ほど日持ちするようになります。
余った白菜をこのようにしてストックしておけば、スープなどに手軽に使えるので、とても便利です。

白菜の干し方3パターン

白菜を干す時間や干し方は、使い道によってさまざまです。
そこで、この記事では、白菜を干し方を3パターンに分けて解説します。

  • 白菜漬け・ぬか漬け・白菜キムチなど、漬物を作る際によく使われる、昔ながらのやり方。
  • 普段の料理に使いやすいように、ほど良く乾燥させるやり方
  • 水分をしっかりと飛ばして、保存性をアップさせるやり方。

白菜はとても水分が多いため、干すことは、味と保存性の両方の面でメリットがありますよ。


漬物用の白菜の干し方

漬物に使う白菜を天日干しする

まず最初は、漬け物を作る際の、白菜の干し方についてです。

漬物類に使う場合には、葉を芯に繫げた状態のまま1/4株くらいのサイズに切り分けて、数時間から1日ほど天日干しするのが定番の干し方です。

天日干しと屋内干しの違い

白菜を屋外に広げて日光に直接当てて干すことを「天日干し」と言います。
天日干しした白菜は、屋内干しした白菜とくらべて、短時間で効率よく水分が飛びますし、そのうえ、甘みも出やすいように私は思います。

とは言え、忙しい現代人には「天日干し」は少しハードルが高いかもしれません。
そんな場合は、室内の窓際の日の当たるところに広げたり、窓際にも置けない場合は、単に室内に放置するだけでも、白菜の水分は抜けます。

室内干しだったら、夜になっても、また雨が降っても、干しっぱなしでOKです。
ただし、室内に干す場合は、天日干しよりも少し時間をかけて乾燥させてください。

干しすぎにも注意

干した白菜のちょうどいい使い時は、上の写真のように、葉1枚1枚の隙間が少し空いてきたくらいのタイミングです。
漬物の場合は、あまり干し過ぎると水が上がりにくくなって、逆に失敗してしまうので、ほどほどに水分を飛ばす程度にとどめるのがおすすめです。

干し白菜の漬物はメチャ旨

なお、干し白菜を使った漬物と、白菜を干さずにそのまま使った漬物を食べくらべると、その差は歴然です。
干し白菜の漬物は味が濃くてとても美味しく仕上がるので、面倒でも干す手間をかける価値はあります。

干した白菜の漬け物
干し白菜を使った超おすすめの漬物の作り方については、「白菜漬け」のレシピをぜひ参考にしてください。

普段の料理用の白菜の干し方

洗って水気を取った白菜を乾燥させる

続いて、白菜を日頃の料理に使う際の干し方についてお伝えします。

この場合は、漬物用とは違って、葉1枚1枚を切り離します。
そして、数時間〜2日くらいを目安に、葉がカラカラにならない程度に干すのがおすすめです。

葉を適度に乾燥させる

白菜は葉の部分から乾燥していきますが、白菜を普段の料理に使う場合は、葉がカピカピに乾燥する前に干し終えるのがポイントです。

白菜は全体を完全に乾燥させて使うのも便利なのですが(後述)、たとえば、葉と芯を一緒に炒めものにしたりする場合は、葉だけがカラカラだと、白菜全体の質がアンバランスで使いにくいです。

干し時間の目安は、天日干しなら、数時間〜丸1日くらいが限度。
屋内干しなら、数時間〜丸2日くらいで様子をみてください。

白菜は、干せば干すほど旨味が凝縮しますが、2〜3時間ほど軽く干すだけでも味の濃さは違います。



2日干した白菜

こちらは、屋内の窓際に丸2日置いた白菜です。

干し方は、写真のように盆ザルの上に広げてもいいですし、洗濯用のピンチハンガーに挟んで吊るして干してもいいです。

切ってから1日干した白菜
また、切ってから干すと、短時間で効率よく乾燥させることができます。

なお、こうして干した白菜は、生の白菜の代わりとして、様々なお料理に使えます。
ただ、凝縮させた旨味を最大限にいかすのなら、炒めものなどの、水をなるべく使わない料理にするのがおすすめです。

干し白菜のごま油炒め
たとえば、「干し白菜のごま油炒め」にすると美味しくいただけます。

カラカラに乾燥させると常温保存OK

カラカラになった干し白菜

最後に、白菜をカラカラに乾燥させる方法について解説します。

完全に水分を飛ばした干し白菜は、たとえると、乾燥わかめに使い勝手がよく似ています。
水や湯に浸すと数分で柔らかく戻りますし、味噌汁やスープなどの汁物の具材にとても便利です。

この干し白菜の特徴は次の3点です。

  • ほんのりとした旨味が戻し汁に溶け出す。
  • 控えめに干した場合とくらべて、食感がしっかり感じられる。
  • 常温で半年ほど保存がきく。

そぎ切りにして盆ザルに並べた白菜

白菜を十分に乾燥させるには、葉1枚をそのまま干すのではなく、そぎ切りにするなどカットしてから干す方がずっと効率がいいです。



2日干したカット白菜

こちらは、室内の陽の当たる窓際で丸2日干したカット白菜です。
まだ少し水分が残っています。


完全に水分が飛んだ乾燥白菜

丸4日〜5日くらい干すと、完全に水分が飛んでカピカピの状態になります。

白菜丸ごと1枚をカピカピに乾燥させたもの
ちなみに、白菜1枚を切らずに干した場合は、完全に乾燥させるのに必要な日数が、大幅に延びます。
室内の窓際において、だいたい丸2〜3週間くらいはかかります。

干し白菜を切る
干し白菜を刻む
干し白菜の戻し方
干し白菜を戻す

カラカラに乾燥させた干し白菜は、味噌汁やスープや鍋などの具材として便利に使えます。
あらかじめ適当に刻んだうえで汁に浸すと、食べやすく仕上がります。

干し白菜の味噌汁」の作り方は、リンク先を参考にしてください。

干し白菜の保存方法

また、白菜をこの状態まで乾燥させることで、日持ちも大幅にアップします。
タッパーやガラス瓶などの密閉容器に入れると、常温で半年ほど保存可能です。



以上、白菜の干し方についてお伝えしました。

白菜を漬け物に使うなら、葉を芯に繋げたまま、数時間から1日ほど天日干し。
普段の料理に使うのなら、葉1枚1枚を切り離し、数時間〜2日くらい干します。
白菜を完全に乾燥させるなら、カットしたうえで、丸4日〜5日くらい乾燥させます。

白菜の用途に応じて、それぞれの干し方を使い分けるといいですよ。

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