人気たこ焼きチェーン店「築地 銀だこ」がすすめる、家庭でもできる、タコ焼きの上手な作り方をご紹介します。
ホットプレートのたこ焼き器さえあれば、スーパーで買える材料を使って、簡単に美味しいたこ焼きが作れます。
中身の具材は、天かす・長ねぎ・紅しょうがなど、基本的なものでOK。
粉は、市販のたこ焼き粉を使います。
とても人気のあるレシピなので、たこ焼きの基本レシピとして、ぜひ参考にしてください。
(一部情報元:TBSテレビ「ジョブチューン」大人気飲食チェーン店SP 2015年8月1日放映)
たこ焼きを上手に作るコツ
たこ焼きのプロ、銀だこ歴19年のトレーナー・小林秀樹さんによると、家庭で美味しいタコ焼きを作るコツは、次の4点です。
(レシピは後ほどご紹介します。)
- 【生地の混ぜ方】
卵と水を混ぜてから、小麦粉を加える。 - 【焼き方】
少し多めの油を引いて焼く。 - 【具を入れる順番】
タコ・天カス・長ネギ・紅ショウガの順に、生地の中に具材を入れる。 - 【トッピング】
ソース・青のり・かつお節の順にトッピングする。
この4点について簡単に説明します。
生地の混ぜ方
タコ焼きを上手に作る1つめのポイントは、生地の混ぜ方にあります。
多くの家庭でやりがちなのは、粉・卵・水をいっぺんに混ぜること。
でもそうすると、ダマが出来やすい上に、焼き上がりが粉っぽくなってしまいます。
生地を混ぜる際には、まず水と卵をよく混ぜ、それから粉を加えます。
なお、生地には、青のり・エビ粉・和風ダシも加え、濃厚な味に仕上げます。
焼き方
2つめのポイントは、タコ焼き器に少し多めの油を引くことです。
タコ焼き器のくぼみに、油が少したまるくらい使います。
油を余計に使うことで、タコ焼きがひっくり返しやすくなり、きれいな形に仕上がります。
具を加える順番
3つめのポイントは、具材を入れる順番。
温めたタコ焼き器に生地を少し流し入れたら、タコ・天カス・長ネギ・紅ショウガの順に投入します。
まずは、火の通りにくいタコを入れます。
次に、油を含んだ天カスを加えることで、タコが焼けやすくなります。
トッピングの仕方
4つめのポイントは、焼きあがったタコ焼きにトッピングする順番です。
ソース・青のり・かつお節の順にタコ焼きにのせます。
ソースは、焼きあがったタコ焼き1つ1つの上に、厚みをつけてのせるような感覚でかけます。
全面に万遍なくかけてしまうと、生地がヘニョヘニョになり、表面のカリカリっとした食感が無くなってしまいます。
ソースの次は、青のり。
温かいタコ焼きに青のりを直にのせることで、香りをたたせます。
また、青のりは、かつお節にソースが染み込みにくくする役割もあります。
かつお節がソースでベチャベチャになると、風味が失われてしまいます。
以上4点を踏まえてレシピをまとめると、次のようになります。
銀だこが教える、たこ焼きのレシピ
銀だこがすすめる、美味しいタコ焼きのレシピです。
レシピの全工程は、後ほど写真をもとに説明します。
材料
たこ焼き用のミックス粉 | 500g |
卵 | 1個 |
水 | 800cc(※1) |
青のり | 適量 |
エビ粉(※2) | 適量 |
和風ダシ(粉末) | 適量 |
タコ | 200g |
天カス | 適量 |
長ネギ | 適量 |
紅ショウガ | 適量 |
ソース | 適量 |
青のり | 適量 |
かつお節 | 適量 |
サラダ油 | 適量 |
- 情報元のテレビ番組では水の量が800ccとなっていましたが、一般的な水の量と比べると少なめです。たこ焼き粉の袋に記載されている分量を参考にして、量を調整するのがおすすめです。
- 干しエビを細かく砕いたもの。
- タコは一口大に切る。長ネギは薄い輪切りにする。
- 水に卵を加え、泡だて器でよく混ぜる。さらに青のり・エビ粉・和風ダシを加えて混ぜる。
最後にタコ焼き用の粉を少しずつ加え、その都度泡だて器で混ぜる。 - タコ焼き器に、少し多めのサラダ油を引く。くぼみに少し油がたまるくらいが目安。
タコ焼き器を200度に設定し、鉄板が十分熱くなるまで待つ。 - タコ焼き器に生地を流す。量の目安は、タコ焼き器のくぼみの半分以下。まずは生地だけをしっかり焼く。
しばらく焼いたら、それぞれのくぼみに、タコ・天カス・長ネギ・紅ショウガの順に具材を入れる。 - 具材にある程度火が通ったら、再び生地を流し入れる。量の目安は、具材全部が隠れてタコ焼き器の穴が見えなくなるくらい。鉄板から溢れるギリギリくらいの量を加える。
- しばらく焼いたら、タコ焼き器のまわりの余った生地も中に押し込むようにして、ひっくり返す。ちなみに割り箸を使うと作業がしやすい。
ひっくり返したら、5分ほど焼く。 - 出来上がったタコ焼きを皿にのせ、タコ焼き1つ1つにソースを厚みをつけてのせる。次に青のりをかけ、最後にかつお節を散らしたらできあがり。
写真をもとにレシピを説明します。
銀だこのたこ焼きの作り方
【工程1・2】
具材と生地を並べてみました。(写真はレシピの1/4の分量で作っています。)
たこ焼きの生地は、たこ焼き用のミックス粉・卵・水・青のり・エビ粉・和風だしを混ぜて作ります。
生地を混ぜる際には、まず水と卵をよく混ぜ、それから粉を加えるとダマになりません。
【工程3】
タコ焼きを焼いていきます。
まず、タコ焼き器に少し多めのサラダ油を引きます。
量は、くぼみに少し油がたまるくらいです。
そして、タコ焼き器を200度に設定し(温度設定が無いものはスイッチをONにする)、鉄板が十分熱くなるまで待ちます。
少し多めの油で焼くと、タコ焼きがひっくり返しやすくなり、きれいな形に仕上がります。
【工程4】
鉄板が熱くなったら、タコ焼き器に生地を流し入れます。
量の目安は、タコ焼き器のくぼみの半分以下。
まずは、生地だけをしっかり焼きます。
生地をしばらく焼いたら、くぼみの中にタコ・天カス・長ネギ・紅ショウガの順に具材を入れます。
具材は、まず最初に火の通りにくいタコを入れます。
そして、次に油を含んだ天カスを加えると、タコが焼けやすくなります。
【工程5】
具材にある程度火が通ったら、再び生地を流し入れます。
量の目安は、具材全部が隠れてタコ焼き器の穴が見えなくなるくらい。
鉄板から溢れるギリギリくらいの量を加えます。
【工程6】
しばらく焼いたら、タコ焼き器のまわりの余った生地も中に押し込むようにして、ひっくり返します。
この作業は、割り箸(箸)を使うとやりやすいです。
すべてひっくり返したら、そのまま5分ほど焼き、表面をカリッとさせます。
【工程7】
焼き上がったタコ焼きを皿にのせ、タコ焼き1つ1つにソースを厚みをつけてのせます。(写真はソースを薄づきにしています。)
次に、青のりをかけ、最後にかつお節を散らしたら完成です。
ソース・青のり・かつお節の順にトッピングすると、生地のカリッとした食感を保ちつつ、風味良く仕上げることが出来ます。
風味豊かで濃厚な味わいのタコ焼きが出来ます。
とても美味しいですよ。
ちなみに、タコの代わりに魚肉ソーセージ、ソースの代わりにケチャップをかけてアメリカンドッグ風にするのもおすすめだそうです。
また、冷めてしまったタコ焼きを温める場合は、電子レンジはNG。
べちゃっとしてしまいます。
電子レンジではなく、オーブンやオーブントースターなどで焼く方が、カリッと美味しく仕上がります。
このタコ焼きで、ちょっと変わったお弁当を作ってみました。
ところで、当サイトでは、タコ焼き器を使った「しゅうまい」(写真)や「アヒージョ」のレシピも紹介しています。
面倒な成形作業は、たこ焼き器の穴に詰めるだけでお終い。
皮とタネを穴に入れるだけで、きれいに形が揃います。
たこ焼き器をお持ちなら、ぜひ試していただきたいレシピです。
また、アヒージョは、シュウマイやタコ焼きよりも下準備がラクです。
ワインやビールのおつまみにぴったりですよ。