
江戸時代創業の老舗味噌屋「昔みそ」の店主がすすめる、味噌の理想的な保存方法をご紹介します。
味噌の風味をなるべく損なわず、しかもすぐに使える便利な保存法です。
味噌は冷凍するのが一番です。
ちなみに、冷凍しても味噌は固まらないので、使い勝手はまったく変わりません。
(一部情報元:フジテレビ「バイキング」2015年9月29日放映、NHK「あさイチ」2019年1月7日放映)
味噌の冷凍保存法

老舗味噌屋がすすめる、味噌の冷凍保存の方法です。
味噌 | 適量 |
- 味噌の表面にラップをぴったり付け、容器のフチを輪ゴムで止める。
(上の写真を参考にしてください。) - 冷凍庫に入れる。(保存期間は1ヶ月くらい。)
味噌は、冷凍保存するのが最も理想的です。
低温&空気を抜くことがポイント
味噌の保存で大事なことは「低温に保つこと」と「空気を抜くこと」です。
ちなみに、冷蔵庫や常温での保存はおすすめできないそうです。
なぜなら、冷蔵や常温では、酵母菌による発酵が進んでしまい、味が落ちてしまうから。
冷凍庫に入れると、酵母が眠った状態になるため、味噌の風味を極力損なわずに、保存することが出来るそうです。
また味噌は、酸素に触れると、味噌に含まれる糖分と大豆のアミノ酸が反応して黒っぽくなる(メイラード反応)ので、ラップをぴったり付けて空気を遮断します。
味噌は冷凍しても固まらない
味噌は冷凍しても固まらないので、冷凍保存しても、使い勝手はまったく変わりません。
一般家庭の冷凍庫の温度は、およそ-18度。
味噌は、塩分濃度が高いので、-30度までは凍りません。
味噌の保存期間
味噌を冷凍すると、保存期間は1ヶ月くらいになります。
味噌の保存容器はいらない

ところで、味噌の保存容器と言えば、100均やニトリや無印などでとても安く買えます。
でも最初から容器に入った味噌を買えば、そのまま保存できるので、別途買う必要がありません。
ちなみに、袋に入った味噌を購入した場合は、開封せずにそのまま冷凍するのがおすすめです。
先に冷凍すれば、味噌が袋に付きにくくなるので、味噌を容器にラクに移せるというメリットがあります。
味噌に付属した白い紙と脱酸素剤は捨てる
最後に、味噌の表面を覆っている「白い紙」と「小さな袋(脱酸素剤)」について。
これらはどちらも捨てていいです。
「白い紙」と「小さな袋(脱酸素剤)」は、味噌を開けた瞬間に役割が終わります。
NHKの「あさイチ」によると、味噌に入っている「小さな袋(脱酸素剤)」には、味噌の酸化を防ぐ働きがあります。
味噌は、酸素に触れる(酸化する)と、色が黒くなり、風味が落ちてしまいます。
また、脱酸素剤の下に敷いてある「白い紙」は、ただ単に、脱酸素剤が味噌に埋まらないようにするためのものです。
こちらも、開封後は意味が無くなるので、捨ててしまって構いません。
味噌は冷凍が一番です。
冷蔵した場合と比べても、買いたての風味がずっと長く保てますよ。