トマトの保存方法をご紹介します。
冷凍・冷蔵・常温の3パターンの保存法。
それぞれに長所がありますが、トマトの旨味をしっかりと引き出したいなら、実は冷凍保存がおすすめです。
トマトを冷凍すると、トマトの細胞が壊れて、中に閉じ込められている旨味成分が外に出やすくなります。
食感は損なわれますが、パスタやカレーなどの具材として加熱調理してしまえば問題ありません。
日持ちの目安は1ヶ月くらいです。
反対に、トマトを冷蔵するメリットは、生のまま美味しくいただけること。
日持ちの目安は2週間くらいです。
一方で、トマトを常温に置いて熟させると、血管の老化を防ぐ効果のある「リコピン」が増加します。
ちなみに、ミニトマトを保存する場合はやり方が少し違いますので、「ミニトマトの上手な保存方法」という別記事をご覧ください。
トマトの保存方法
それでは、トマトの保存方法を写真付きで解説します。
トマトの冷凍
冷凍保存期間の目安:1ヶ月
まずは、トマトの冷凍保存から。
トマトを冷凍保存する方法は、2パターンあります。
1つは、上の写真のように、丸ごと保存袋に入れて冷凍する方法です。
ラップせずに、そのまま保存袋へ。
この冷凍方法は、手間いらずですし、解凍する際に皮がスルッと簡単にむけるというメリットがあります。
トマトの皮むきをラクにしたいなら、丸ごと冷凍保存がおすすめ。
冷凍トマトの皮のむき方は、リンク先で詳しく紹介しています。
2つめは、カットしてから保存袋に入れて、冷凍する方法です。
解凍せずにそのまま料理に使えるので、このやり方も便利です。
応用編として、トマトソースに加工してから冷凍するという手もあります。
トマトの冷蔵
冷蔵保存期間の目安:2週間
続いて、トマトを冷蔵保存する方法を解説します。
トマトを冷蔵庫で保存する場合は、まずトマトを1個ずつキッチンペーパーで包みます。
キッチンペーパーはクッション代わり。
完熟したトマトは傷みやすいので、外部の衝撃から守ります。
そして、ヘタを下向きにしてポリ袋に入れ、袋の口を軽く閉じて、野菜室に入れます。
トマトはヘタのまわりが最もしっかりしているので、ヘタを下にして置くと、長持ちします。
トマトの常温保存
常温保存期間の目安:2〜3日
こちらは、トマトを常温で保存する方法です。
まだ青いトマトを保存する場合や、あるいは夏以外の季節にトマトを保存する場合は、常温に置くのもアリです。
トマトを1個ずつ新聞紙で包み、ヘタを下にして、冷暗所で保管。
あまり長くは日持ちしないので、早めに使いきってください。
ちなみに、トマトを熟させたい場合は、冷暗所ではなく、15~25度程度の室温に置きます。
トマトは暖かい地域で育つ野菜なので、20度前後の常温で保存すると、収穫後もどんどん熟していきます。
そして、熟せば熟すほど、血管の老化を防ぐ効果のある栄養素「リコピン」の量も増加。
トマトの栄養をしっかり摂りたいという方には、ぎりぎりまで常温保存しておくといいですよ。
ただし、30度を超える場所に置くと傷む可能性が高いので、そういう場合は諦めて冷蔵庫に入れてください。
トマトの保存食
続いて、トマトの保存食のレシピをご紹介します。
ドライトマト&セミドライトマトの作り方
トマトの定番の保存食、ドライトマトです。
リンク先では、ドライトマトとセミドライトマト(半乾燥トマト)の効率の良い作り方を紹介しています。
セミドライトマトを手作りする際には、オーブンを使って、低温でじっくり焼くのがおすすめ。
ドライトマトを作る場合は、オーブンを使って一旦セミドライトマトにしたうえで、さらにそれを天日干しすると、スムーズに作業が進みます。
トマトの旨味と甘みがぎゅっと凝縮した、濃厚な味わいです。
そのまま食べても美味しいですし、料理に使うと味がぐっと引き立ちます。
保存期間
ドライトマト:常温で1年
セミドライトマト:冷蔵で5日、冷凍で1ヶ月
美味しいトマトの見分け方
最後に、甘くて美味しいトマトの見分け方をご紹介します。
- 尻の中心から、白い線が放射状に長く伸びている。
- 尻にシミ(尻ぐされ)がある。
尻の中心から白い線が放射状にしっかり伸びているトマトほど、美味しいトマトと言われています。
この線は、トマト農家さんの間では「スターマーク」と呼ばれているのだとか。
水分と養分のバランスが一番良い時期に、スターマークが現れるのだそうです。
また、トマト農家さんによると、水分を抑えてトマトを育てると、お尻にシミ(尻ぐされ)ができることがあるそうです。
見た目が悪いので値段は安いのですが、食べると美味しい。
お尻にシミがあるトマトは、実はかなりお買い得なトマトですよ。
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