白菜の千切りの切り方を解説します。
千切りとは、食材を「線」のように細く、1〜2ミリくらいの幅に切り分ける方法です。
千切りにした白菜は、主にサラダや和え物などの生食用によく使われますが、工夫次第では、汁物や煮物や鍋料理などにも応用できます。
白菜を千切りにする際には、スライサーではなく、包丁を使う方が断然おすすめ。
白菜は、キャベツのように葉先までぎゅっと詰まっているわけではなく、わりと隙間が空いているので、スライサーだとかなり切りにくいです。
千切りには2種類ある
白菜の千切りの仕方には2パターンあります。
「繊維に沿うように縦に千切りにする」方法と、「繊維を断ち切るように横に千切りにする」方法です。
白菜の繊維は、白菜の根元から葉先に向かって縦にのびていますが、その繊維に沿うように切るか、断ち切るように切るかによって、食感や火の通り具合が変わってきます。
- 縦に千切り
- 横に千切り
「縦に千切り」にすると、水分が出にくく、シャキシャキした食感が出やすいです。
逆に「横に千切り」にすると、水分が出やすくて、食感が柔らかくなります。
また、火の通りがやや良くなります。
それぞれの切り方をいかしたサラダ2品のレシピも、調理例としてご紹介します。
白菜を縦に千切りにする
最初は、白菜を縦に千切りにする方法についてです。
まず、白菜1枚のオモテ面を下にして、まな板にのせます。
そして、根元の方から、4〜5センチ幅に切り分けます。
白菜の先端に近づくにつれて、芯が細くなって葉の面積が広くなっていきますが、そうした部分は、フニャッとしていてそのままだと少し切りにくいです。
そういう場合は、軽く巻いてから包丁を入れると、切り分けやすくなります。
次に、切った白菜を2〜3枚重ねて、90度回転させます。
そして、葉の部分を芯の下に折り曲げます。
白菜の芯の両サイドに付いた葉の部分は、そのままだと薄すぎて切りにくいので、芯の下に入れて芯と一緒に切ると、効率良く切れます。
端から1〜2ミリ幅に切っていきます。
他の白菜も同じように、2〜3枚重ねてから、葉を芯の下に入れます。
そして、端から1〜2ミリ幅に切ります。
葉の部分は、軽く巻いてから数枚重ねてコンパクトにすると、切りやすいです。
葉の部分も、端から1〜2ミリ幅に切ったら完成です。
白菜を繊維に沿って千切りにすると、サラダにしても水分が出にくいうえに、白菜の心地よい食感が際立ちます。
白菜を縦に千切りにした料理
「白菜シーザーサラダ」です。
シャキシャキ食感の千切り白菜に、和風にアレンジしたシーザードレッシングをかけていただきます。
シーザードレッシングは、粉チーズやマヨネーズで作ります。
粉チーズのしっかりとしたコクと、マヨネーズ&酢の柔らかな酸味。
そこに顆粒だしの素の旨味をプラスすると、白菜にとても良く合いますよ。
白菜を横に千切りにする
続いては、白菜を横に千切りにする方法についてです。
まず、白菜1枚のオモテ面を下にしてまな板に置き、芯の端から1〜2ミリ幅に切り分けます。
葉の部分が多くなってきたら、両サイドの葉を芯の下に折り曲げて切るといいです。
葉を芯の下に入れると、スムーズに切れます。
葉だけになったら、軽く巻くなどしてさらに細くすると、包丁で切りやすいです。
こちらが、白菜を横に千切りにしたもの。
この千切りは、先に紹介した縦の千切りとくらべると食感が柔らかく、加熱した場合に火が通りやすいです。
また、水分が出やすいのも、特徴の1つ。
芯の部分などは包丁を入れるそばから水分が出てくるので、この特徴は、料理初心者の方でも分かりやすいと思います。
白菜を横に千切りにした料理
「白菜コールスロー」です。
コールスローと言えば、キャベツを使うのが一般的ですが、このレシピでは、キャベツの代わりに白菜を使います。
白菜は、キャベツよりも水分が出やすく水っぽいので、その水分をしっかり取り除くことが美味しさの秘訣。
そこで、白菜を横に千切りにして塩を揉み込むことで、水分を短時間で効率良く取り除けるようにしています。
以上、白菜の千切りについてお伝えしました。
白菜を縦に千切りにすると、水分が出にくくて、食感はシャキシャキ。
一方で、横に千切りにすると、水分が出やすくて、食感は柔らかく、加熱したときに火が通りやすい。
それぞれに長所があるので、作る料理に応じて使い分けるといいですよ。
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