塩漬け肉のレシピをご紹介します。
豚肉はもちろん、牛肉や鶏肉でも作れる、自家製パンチェッタの作り方です。
肉を塩漬けにすると、旨味が増すうえに冷蔵庫での長期保存も可能になります。
切るだけですぐに料理に使えますし、塩気を調整したい場合は、塩抜きして調理することもできます。
わが家の冷蔵庫には、塩漬け肉が常備されていることが多く、便利に使っています。
材料
豚の塊肉(または牛肉か鶏肉) | 好きなだけ |
塩 | 肉の重量の3~10%※ |
- 7〜10%の塩をすると、2〜3週間ほど日持ちします。
5%なら10日、3%なら1週間が目安です。
レシピ・作り方
- 塩をまぶす
- 冷蔵する
- ① 肉の水気を拭き取り、ラップの上にのせます。
塩をまぶして、ラップでぴったりと包みます。 - ② トレーにのせ、冷蔵庫のチルド室に入れます。
- 肉の水分
- ラップを替える
- ③ 保存している間に肉の水分が出てくるので、5日ほど経ったらラップを交換します。
- ④ 漬けて5日目くらいから旨味が増すので、5日目以降に使うのがおすすめです。
保存期間は、塩分3%で1週間、5%で10日、7〜10%で2〜3週間が目安です。
塩抜きの方法
塩漬け肉は切るだけですぐに使うことができますが、塩抜きして使いたい場合は、次の2つの方法がおすすめです。
-
⑤-1
塩水に浸す
-
⑤-2
茹でこぼす
- ⑤-1 水(1リットル)を容器に入れ、塩(小さじ1)を溶かし、肉を浸します。
ラップをかぶせて、冷蔵庫に3時間〜1晩入れます。 - ⑤-2 肉を適当な大きさに切り、好みの塩気になるまで茹でこぼします。
食べ方
塩漬け肉を使う際には、肉に塩気がある事を忘れないようにします。
ここでは、「塩分5%の塩漬け肉」と「塩分10%の塩漬け肉」の調理例と合わせて、塩抜きした場合の調理例もご紹介します。
補足:塩漬け肉の特徴
塩漬け肉(塩分5%)の野菜炒め
材料
塩漬け肉(塩分5%) | 好みの量 |
野菜 | 肉の重量の2〜3倍 |
作り方
- 塩漬け肉(豚肉か牛肉か鶏肉)を薄く小さく切ります。
- 野菜を薄く切ります。
じゃがいもなどの根菜類を使う場合は、小さめに切ってラップで包み、100gにつきレンジ600Wで2分ほど加熱して、柔らかくしてから使います。 - フライパンに油(分量外)を引き、塩漬け肉を炒めます。
- 肉に火が通ったら野菜を加え、野菜に火を通したら完成です。
お好みで、こしょう(少々)を補っても良いです。
この炒めものは、調味料を一切使わずに、肉の塩気だけで味付けします。
レシピの野菜の量には少し幅がありますが、肉の重量の2倍にすると、少し濃い目の味付けになります。
塩漬け肉(塩分10%)の煮物
材料
塩漬け肉(塩分10%) | 好みの量 |
野菜 | 肉の重量の4〜5倍 |
作り方
- 塩漬け肉(豚肉か牛肉か鶏肉)を薄く小さく切ります。
- 野菜を食べやすい大きさに切ります。
- 野菜と塩漬け肉を鍋に入れ、ひたひたくらいの水を加え、火にかけます。
- 沸騰したらアクを取り、汁気がなくなるまで煮たら完成です。
お好みで、こしょう(少々)を加えても良いです。
この煮込み料理も、調味料を一切使いません。
なお、レシピの野菜の量を肉の重量の4倍にすると、少し濃い目の味付けになります。
塩漬け肉の角煮(塩抜きあり)
材料
塩漬け肉 | 好みの量 |
作り方
- 塩漬け肉(豚肉か牛肉か鶏肉)を大きめの角切りにします。
- 【塩抜きの方法】
塩漬け肉を鍋に入れ、たっぷりの水を加え、火にかけます。
沸騰したらアクを取り、軽く火を通します。
少し味見して、好みの塩気になったらザルに上げます。
塩気が抜けにくい場合は、何回か茹でこぼすと良いです。 - 塩抜きした肉を鍋に入れ、かぶるくらいの水を注ぎ、1〜2時間煮ます。
お好みで、ローリエやこしょうを加えて煮ても良いです。
十分に柔らかくなり、汁気がなくなったら完成です。
レシピの補足説明
塩漬け肉の特徴
塩漬け肉の味や食感は、生肉とくらべて次のような違いがあります。
なお、市販のパンチェッタ(塩漬け豚バラ肉)もまったく同じです。
- 肉自体に塩気が付いており、旨味が強く感じられる。
- 塩で身が引き締まっているため、食感がややしっかりしている。
以上のような特徴があるため、塩漬け肉をそのまま料理に使う場合は、薄く小さく切って食べやすくすると良いです。
また、塩気が強い肉を使う場合は、他の食材と一緒に調理するなどして、塩気を調整してみてください。
塩気の調整の仕方としては、塩抜きをする方法もあります。
また、食感を柔らかくしたい場合は、1〜2時間煮るのも良いです。
チルド室で保存がおすすめ
塩漬け肉を保存する際には、冷蔵庫のチルド室に入れるのがおすすめです。
チルド室は、冷蔵庫の中で最も低温な場所で、凍る直前の温度をキープできるので、塩漬け肉が日持ちしやすいです。
塩抜きの時間
塩抜きの際に水に浸す時間は、塩漬け肉の塩気や大きさなどによって変わってきます。
たとえば、握りこぶしくらいの大きさの塩分10%の塩漬け肉を塩抜きして、肉だけで食べやすい塩気にしたい場合は、下の手順を参考にしてください。
水(1リットル)に塩(小さじ1)を溶かし、塩漬け肉を入れ、ラップをかぶせて冷蔵庫に一晩(9時間ほど)入れます。
途中、3時間おきに2回、塩水を取り替えます。
ちなみに、塩漬け肉の塩抜きをする場合は、水ではなく、塩水に漬けるのが基本です。
これは、たとえば「数の子の塩抜き」とまったく同じです。
水だけで塩抜きすれば時短になると思われがちですが、それは違います。
水を使った戻し方だと、たしかに表面の塩気は早く抜けますが、中心部分は表面付近ほどは早く抜けません。
短時間で済ませようとすると味ムラができますし、じっくり塩抜きしようとすると全体の味が薄くなるので、いずれにしろ失敗してしまいます。
作業の手間に関しては、塩水を使った場合もとても簡単なので、ぜひ塩水で戻してみてください。
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