
トマトとミニトマトの皮を簡単にむく方法を4つご紹介します。
トマトの皮むきの基本は、さっとお湯にくぐらせる「湯むき」です。
お湯を沸かす手間はかかりますが、逆にお湯さえあれば、ものすごく簡単です。
はじめての方は、湯むきを試すといいと思います。
この記事では、まずは湯むきのやり方を解説します。
ただ、湯むき以外にもトマトの皮をむく方法はあるんです。
具体的には、「火であぶる」・「冷凍する」・「電子レンジでチンする」の3つです。
それぞれ、次の特徴があります。
- 「火であぶる」は慣れれば「湯むき」よりも時短です。
- 「冷凍する」は保存と皮むきを兼ねた方法で、状況によっては便利です。
- 「レンジでチンする」は生よりもマシですが、他の3つのやり方のほうが簡単に皮がむけます。
それぞれの方法について詳しく説明します。
ちなみにミニトマトの皮むきは、普通サイズのトマトと同じです。
今回紹介している4パターンどれを使ってもOKです。
また、皮むきしたトマトを使ったレシピも紹介していますので、あわせてご覧ください。
トマトの皮をむく理由
ちなみに、なぜトマトの皮をむくのかというと、料理によっては、トマトの皮の食感が邪魔になるからです。
例えばトマトソース。
トマトソースに皮の食感が残っていたら、やっぱり気になります。
炒めものや煮物なんかもそうですね。
でも、もし気にならないのであれば、皮むきしないのも全然ありだと思います。
湯むきする
最初に紹介するのは、トマトの湯むきの仕方です。
はじめての方は、まずはこれを試してください。
普通サイズのトマトとミニトマトでは、やり方が若干異なるので、それぞれ説明します。
まずは普通のトマトから。
普通のトマトの湯むき
普通のトマトの湯むきの方法は次のとおりです。
トマト | 適量 |

トマトのヘタを包丁でくり抜きます。

次に鍋に湯を沸かし、トマトを10秒ほどくぐらせます。
この工程は、トマトにフォークを刺して熱湯に10秒浸けるだけでもいいですし、おたまにトマトをのせて湯にひたしてもOKです。

15秒経ったらトマトを冷水に浸します。
この段階で、トマトの切り口から皮が自然にめくれてきます。
トマトを湯にくぐらせて冷水に浸すと、皮がむきやすくなります。

最後に皮を手でむいたら完成です。
皮はスルッと簡単にむけます。
次にミニトマトの湯むきの方法をお伝えします。
ミニトマトの湯むき
ミニトマトの湯むきの方法です。

まず上の写真のように、ミニトマトの表面に、十字の切れ目を軽く入れます。
ちなみに切れ目を入れると皮がむきやすくなりますが、表面に十字のあとが残るという欠点もあります。
きれいに仕上げたい場合は、切れ目は入れなくても、皮はむけます。

次に鍋に湯を沸かします。

そしてトマトをさっとくぐらせます。
この工程は、普通サイズのトマトよりも短時間でいいです。
軽く湯に浸す程度でOKです。

続いてトマトを冷水に移します。

そして切れ目からトマトの皮をむきます。
切れ目を入れなかった場合は、ヘタの部分から皮をむいてください。生の状態よりはずっとむきやすいです。
火であぶって皮むきする

トマトを湯むきする場合は、鍋に湯を沸かす手間がかかります。
それが面倒な場合は、コンロの火で直接トマトをあぶると、もっと簡単に皮をむくことができます。
まずトマトのヘタの方にフォークを刺します。
そしてトマト全体をコンロの直火であぶります。(写真右)
20秒ほどすると、皮が少し焦げて弾けます。
そうしたらトマトを冷水に浸します。(写真左)
あとは皮が自然にめくれてきますので、手で皮をむいたら完成です。
湯むきよりも簡単なので、私はいつもこのやり方です。
冷凍して皮むきする
トマトをあらかじめ冷凍しておくのも、皮を簡単にむくための一つの方法です。
ただこの方法で皮をむいたトマトは、生のようなしっかりとした食感がありません。
また、水分が出やすくて潰れやすくなります。
ですから、トマトソースや煮込み料理などに使うのがおすすめです。

まずトマトを丸ごと冷凍します。
この時、トマトの表面に十字の切れ目を入れておくと、あとで皮がむきやすくなります。
でも凍っている間に亀裂ができることもありますし、切れ目を入れなくても比較的簡単にむけるので、そのままラップをして冷凍庫に入れてもいいです。
ちなみにトマトがたくさんあって使い道に困った時は、この方法で冷凍しておくのがおすすめです。
料理に幅広く使えますし、栄養もそのままキープできます。

次に凍らせたトマトを水に漬けます。

最後に手で皮をむいたらお終いです。
切れ目を入れなくても、皮はけっこう簡単にむけます。
この方法で皮をむいたトマトは、すでにお伝えした通り、生食には向きません。
水分が出やすい状態なので、トマトソースや煮込む料理などに使ってください。
用途は限定されますが、保存を兼ねているので、大量にトマトがある場合には便利です。
レンジで加熱して皮むきする
次に4番目の方法、レンジを使ったトマトの皮むきをご紹介します。

まずトマトの表面に十字の切れ目を入れます。
切れ目の代わりにヘタをくり抜いてもいいです。
そしてトマトを耐熱皿にのせ、ラップをせずに電子レンジ(600w)で30〜40秒加熱します。

チンした後はトマトがほのかに温かくなります。
そうしたらすぐに冷水に浸します。

あとは切れ目から皮をむいたらお終いです。
皮はスルッとむけるとまではいきませんが、生のままよりはラクです。
でも実際のところ、この方法よりも他の3パターンの方が簡単です。
通常は、湯むきか火であぶる方法をおすすめします。
保存も兼ねる場合は、冷凍。
そうやって使い分けるのがいいと思います。
湯むきしたトマトの保存方法

最後に皮をむいたトマトの保存方法をご紹介します。
皮をむいたトマトは、水分が出やすい状態なので、保存袋か密閉容器に入れます。
冷蔵保存で日持ちは2日くらいと考えると良いと思います。
冷凍すると1ヶ月ほど持ちます。
なお冷凍した後に皮をむいたトマトは、水分が出やすい上にベチャッとしやすいので、トマトソースや煮込み料理になるべく早く使うことをおすすめします。