しらすの保存方法や保存期間について解説します。
また合わせて、しらすの保存食レシピもご紹介します。
まず最初に、しらすの豆知識から。
しらすとは、白い稚魚の総称です。
いわしに限らず、イカナゴやウナギなどの稚魚も含まれます。
ただし、しらすの内、食用となるのはカタクチイワシの稚魚がほとんど。
ですから、一般的にスーパーで手に入るしらすは、大部分がカタクチイワシの稚魚と考えてOKです。
しらすには、乾燥の度合いや地域の違いによって、いろいろな呼び名があります。
「釜揚げしらす」や「しらす干し」や「ちりめんじゃこ」。
知らないと違いが分かりづらいですが、実は単純です。
乾燥度合いによって呼び名が異なるんです。
釜揚げしらすは、茹でただけ。
水分を多く含むので、この中では一番日持ちしません。
しらす干しはそれを少し乾燥させたもの。
ちりめんじゃこは更に乾燥させたものです。
この記事では、それらの保存期間の違いについても解説します。
さて、しらすの保存方法に話を戻すと、乾燥度合いに関わらず、しらすを長期で保存したいなら、冷凍保存がいちばんおすすめです。

また、しらすがたくさんあって使い道に困ったという時は、「しらすのオリーブオイル漬け」などの保存食を作るのもおすすめです。

詳しくお伝えします。
しらすの冷凍保存
まず最初は、しらすの冷凍保存についてです。
しらすを冷凍保存する場合は、小分けにしてラップで包み、保存袋に入れます。
日持ちは、釜揚げしらすでも、しらす干しでも、ちりめんじゃこでも3週間くらいが目安です。
しらすの種類 | 日持ち |
---|---|
釜揚げしらす | 3週間 |
しらす干し | |
ちりめんじゃこ |
解凍は不要
料理に使う時は、凍ったままでOK。
和え物やサラダに使う場合も、凍った状態で砕いて加えれば、すぐに溶けて食べられるようになります。
炒めものなどの加熱する料理に使う場合も、そのまま使ってください。
しらすの冷蔵保存
続いて、しらすの冷蔵保存について解説します。
しらすを冷蔵する場合は、タッパーなどの保存容器に入れたり、保存袋に入れるなどして密閉します。
しらすの種類 | 日持ち |
---|---|
釜揚げしらす | 3日 |
しらす干し | 3〜4日 |
ちりめんじゃこ | 1週間 |
このように、しらすは冷蔵ではあまり日持ちしません。
しらすは、基本的に鮮度が落ちやすい食品です。
冷蔵保存で長持ちさせたいのなら、保存食を作るのがおすすめです。
次に、しらすの保存にぴったりな、作り置きレシピをご紹介します。
しらすのおすすめ保存食
しらすを使った保存食のレシピを4品ご紹介します。
釜揚げしらすとしらす干しの保存食
まずご紹介するのは、「釜揚げしらす」や「しらす干し」を使った保存食のレシピ。
しらすをたっぷりのオリーブオイルに漬け込みます。
しらすは鮮度が落ちやすい食品ですが、オイル漬けにして空気を遮断すると、冷蔵で10日ほど保存が可能です。
しらすの中でも足が早い「釜揚げしらす」でも、このレシピだったら10日間大丈夫です。
しらす※ | 150g |
塩 | 小さじ1/2 |
にんにくチューブ | 大さじ1/2 |
オリーブオイル | 適量 |
酢 | 大さじ1 |
※「釜揚げしらす」か「しらす干し」
- しらすを熱湯にくぐらせ、水気をよく切る。
- 1を保存ビンに入れ、酢を混ぜる。
- 2に塩とにんにくチューブを加え、オリーブオイルをひたひたになるまで注いだらできあがり。
なお、このレシピだけでは分かりにくいという方は、「しらすのオイル漬けの作り方」をご覧ください。
写真をもとにレシピを詳しく解説しています。

こちらは、唐辛子を使った人気のペペロンチーノ風。
釜揚げしらすを使った場合の日持ちは、3日くらいです。
合わせて参考にしてください。
しらす塩にんにくチューブオリーブオイル酢
ちりめんじゃこの保存食
ところで、先にご紹介したレシピは釜揚げしらすやしらす干しの保存食ですが、ちりめんじゃこの保存食だったら、ふりかけがおすすめです。
リンク先で紹介しているのは、ナッツや鰹節を混ぜた旨味たっぷりのふりかけ。
材料すべてを混ぜるだけで完成します。
ちりめんじゃこは、そのままでは冷蔵で1週間ほどしか持ちませんが、少ししっかりめに味付けすると、2週間くらい保存が可能です。
ピーナッツまたはミックスナッツちりめんじゃこ削り節細切り塩昆布醤油・砂糖・みりん・酢・ゴマ油
「味噌ちりめん山椒」
こちらも、じゃこの保存に向いたふりかけ。
上のレシピと同じく、冷蔵で2週間ほど日持ちします。
山椒の実は初夏にしか手に入りませんが、このレシピだったら、粉山椒で代用できるので1年中作れます。
三ツ星ミシュランシェフが考案した、本格ちりめん山椒です。
ちりめんじゃこ実山椒サラダ油ピーナッツ酒みりん味噌
大量のちりめんじゃこが手元にある場合、長期保存することは考えずに、もりもり美味しく食べ切ってしまうという手もあります。
リンク先では、小松菜と一緒にじゃこがたっぷり食べられるレシピを紹介しています。
小松菜とじゃこという組み合わせは、カルシウムがとても豊富なので、健康に気遣う方には特におすすめです。
お味の方は、ちりめんじゃことごまの風味が効いていて、ご飯との相性もバツグン。
ご飯にかけるだけでなく、パスタやチャーハンや卵焼きの具材にするなど、料理にもジャンジャン使えて便利ですよ。
小松菜ちりめんじゃこいりごまごま油おろし生姜醤油塩
以上、しらすの保存方法とおすすめの保存食レシピでした。
保存食はどれもとても美味しいですよ。