春菊は、栄養価が高い緑黄色野菜です。
この記事では、春菊に含まれる栄養素の効果(効能)と、栄養を効率よく摂れるレシピをご紹介します。
春菊に含まれる栄養
春菊は、βカロテン(ビタミンA)の含有量がとても多く、ビタミンCやE、また、カルシウムや鉄分などのミネラルも豊富です。
βカロテン
体の抵抗力を高める(免疫力をアップさせる)効果
ビタミンCやE
強い抗酸化作用や血流を良くする効果
カルシウム
骨粗鬆症の予防効果
鉄分
貧血の予防効果
また、春菊特有の香りのもとになっている、「αピネン」や「ベンズアルデヒド(ペリルアルデヒド)」といった成分には、胃腸の働きを促進して、食欲を増進させる効果があるとされています。
栄養が効率よく摂れる食べ方
ポイントは次の4点です。
水を使った調理を避ける
春菊の栄養をしっかりと摂るうえで、一番手っ取り早いのは、水を使った調理法を避けることです。
春菊に多く含まれる、ビタミンCやミネラルなどの成分は、水溶性の栄養素。
春菊を茹でると、それらの成分の多くはお湯に流れ出てしまいます。
そのため、栄養のことを考えるなら、春菊は、茹でずに食べるのがおすすめです。
茹でる場合は茹で時間を短くする
とは言え、春菊をおひたしや胡麻和えにする時は、下茹ですることが多いと思います。
茹で時間は、長くても1分以内にとどめると良いです。
参考:春菊の茹で方
味噌汁やスープにして汁ごと飲む
もし、水を使って調理をするなら、味噌汁やスープなど、汁も一緒に飲んでしまうお料理にするのがおすすめです。
汁物であれば、湯に溶け出した栄養も一緒にいただくことができます。
春菊の苦味をおさえる方法
なお、春菊を汁物の具材にする時は、鍋に入れる順番を最後にして、火を通す時間を10秒ほどにとどめると良いです。
そうすると、加熱時間を最小限に抑えられるので、春菊の苦味やクセが出にくくなります。
少し意外かもしれませんが、春菊には、加熱することで苦味などが強くなりやすいという特徴があります。
春菊と納豆の風味がとてもよく合います。
生のままサラダにして食べる
また、春菊を加熱調理せずに、生のまま食べるという手もあります。
栄養を無駄なく摂れるのはもちろん、加熱しないことで、春菊特有のクセも感じにくいというメリットも。
加えて、油を含むドレッシングを使ったり、タンパク質を含む具材と合わせることで、さらに効率的な栄養摂取が期待できます。
春菊に豊富に含まれるβカロテンには、油やタンパク質と一緒に摂ると吸収率がアップする性質があるからです。
油で炒める
他には、春菊を肉と一緒に油で炒めるのも、栄養面で優れた調理法です。
先ほどお伝えしたとおり、これらと一緒に調理することで、βカロテンの吸収率を高める効果が期待できます。
油炒めだったら、シンプルな「ベーコン炒め」や「豚肉炒め」が簡単です。
春菊は、ベーコンやお肉と一緒に炒めて塩こしょうするだけで美味しく食べられます。
以上、春菊に含まれる栄養と、栄養を無駄にしない食べ方についてお伝えしました。
春菊の栄養を逃さないために注意することは、「できるだけ水を使わない」ことです。
もし、水を使う場合には、「長時間茹ですぎない」ことも大切。
それらの点に注意して、料理に使うといいですよ。