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里芋のアク抜きは本当に必要?
簡単なアク抜きの方法やメリット・デメリットを分かりやすく解説します。
「アク抜きの手順が知りたい」「しないとどうなる?」という方は、ぜひ参考にしてください!
里芋のアクって何?
里芋のアクとは、エグミや苦味のもとになる成分のことです。
具体的には、「シュウ酸カルシウム」や「ホモゲンチジン酸」といった成分が含まれており、適切な処理をすることで里芋本来の甘みを引き出せます。
里芋のアクを取り除くには、次のような下処理が有効です。
- 皮を厚めにむく
- 塩で揉んで水洗いする
- 下茹でする(米のとぎ汁や米ぬかを使うと効果的)
里芋のアク抜きは本当に必要?メリットとデメリット
里芋のアク抜きには、次のようなメリットとデメリットがあります。
- エグミが抜け、里芋の甘みが引き立つ
- 料理全体の味がまとまりやすくなる
- 味が染み込みやすくなる
- 旨味や栄養が一部流出する
- 手間がかかる
アク抜きしない方がよい場合もある
なお、里芋のアク抜きは、必須ではありません。
しないことで風味やぬめりが残り、料理に独特のとろみや味わいが加わるのも魅力のひとつです。
例えば、「里芋の煮物」や「味噌汁」など、ぬめりを活かしたい料理ではアク抜きをしなくても美味しく仕上がります。
里芋のアク抜きの具体的な手順
【手順1】 皮を厚めにむく
里芋のアクは、皮を厚めにむくだけでも、ある程度取り除くことができます。

【手順2】 塩揉みして水洗いする

その後、しっかり水洗いすることで、えぐみが和らぎます。
- ① 塩を加えて揉む
里芋5個につき大さじ1/2程度の塩を加え、手早く30秒ほど揉み込み、ぬめりを引き出します。 - ② すぐに水洗いする
すぐに流水で何回かゆすぎ、塩をきれいに洗い流します。
ゆっくり作業すると里芋に塩気が入ってしまうので、塩を十分に流し終えるまで休まず手早く行うのがコツです。
なお、塩を使ったこのアク抜きには、ぬめり成分がすっきり落ちて、里芋に味が染みやすくなるというメリットもあります。
調理例は、里芋のそぼろ煮を参考にしてください。
【手順3】 下茹でする
手順2の塩揉みまで済ませれば、里芋のアクはかなり軽減されます。
でも、さらにエグミや苦味をしっかり抜きたい場合は、最後に下茹でするのが効果的です。

- ① 鍋に里芋と水を入れる
里芋を鍋に入れ、かぶるくらいの水を注ぎます。
水の代わりに米のとぎ汁を使ったり、水に米ぬかを加えると、アク抜き効果が高まります。
米ぬかを使う場合は、里芋5個に対して7g程度が適量です。 - ② 中火で茹でる
中火で加熱し、里芋に串がすっと通るまで茹でます。
中サイズの里芋を丸ごと茹でる場合は、15分ほどの加熱時間が目安です。
なお、「里芋の下茹で」については、リンク先でより詳しく解説しています。
以上、里芋のアク抜きについて解説しました。
今回ご紹介した手順通りに行うと、里芋のアクをかなり抑えることができます。
ぜひお試しください。
よくある質問(FAQ)
アク抜きを省略しても問題ない料理は?
アク抜きをしなくても美味しく作れる料理の例として、以下のようなものがあります。
- 里芋の煮物
里芋の自然な風味やぬめりが煮汁に溶け込み、とろみが出て味わいが深くなります。
調理例:トロっと旨い!里芋の煮っころがし - 里芋の味噌汁
里芋のぬめりが汁に溶け出し、クリーミーな仕上がりになります。
調理例:具沢山で旨い!里芋の味噌汁 - 素揚げや炒め物
アク抜きを省略することで、里芋の風味やぬめりがそのまま活きた料理に仕上がります。
なお、里芋のアクとぬめりは異なるものです。
ぬめりにはアクも含まれていますが、それ以上に栄養が豊富に含まれており、決して「取り除くべきもの」ではありません。
両者を区別して調理に活かすことが大切です。
アク抜きした里芋は冷蔵庫で何日保存できますか?
アク抜きした里芋は、冷蔵庫で保存する場合、2~3日以内に使い切るのがおすすめです。
保存する際は、里芋が乾燥しないようにラップでぴったり包むか保存袋に入れるなどすると、劣化を防ぐことができます。
参考:里芋の保存方法
冷凍保存した里芋にもアク抜きは必要ですか?
里芋を冷凍保存する場合は、必要に応じて事前にアク抜きをしておくと良いです。
冷凍後は、アク抜きが難しくなるためです。
その際のアク抜きの手順も、上の説明を参考にしてください。
手順2の「塩揉みして水洗いする」までで終わらせて、生のまま水気を拭き取って冷凍しても良いですし、手順3の「下茹でする」まで済ませてから冷凍しても構いません。
いずれにしても、保存袋などで密閉して乾燥を防いで冷凍庫に入れます。
冷凍した里芋は、そのまま煮物や炒め物に使うことができるので、下処理をしておくと調理がスムーズです。
参考:里芋の冷凍保存
下茹での仕方が分からなかったので、役にたち助かりました。
お役に立てて光栄です。
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