大根の栄養についてお伝えします。
大根に含まれる栄養成分の効果と、おすすめの食べ方についてです。
大根の栄養
大根は、根の部分と葉の部分で、含まれる栄養が大きく異なります。
消化酵素が豊富
大根の根の部分にはアミラーゼ・プロテアーゼ・リパーゼなどの酵素が含まれており、これらの成分には消化を助ける働きがあります。
酵素ごとに分解する成分が異なり、アミラーゼはでんぷん、プロテアーゼはたんぱく質、リパーゼは脂質をそれぞれ分解します。
辛み成分
大根には独特の辛みがありますが、これはイソチオシアネートという成分によるもの。
イソチオシアネートには、殺菌作用や解毒作用のほか、血液をサラサラにする効果も期待できます。
ビタミンCやカリウム
大根の根にはビタミンCやカリウムなども含まれています。
これらの成分は、野菜の中で特別に多く含まれているというわけではありませんが、大根の根を食べることで、ある程度の量を摂取することができます。
ビタミンCには抗酸化作用があり、美容や老化防止などに役立ちます。
カリウムには血圧を下げる働きがあり、適切に摂ることで、高血圧の予防効果が期待できます。
大根の葉の栄養
大根の葉には、根よりも多くのビタミンやミネラルが含まれています。
下の表は、可食部100gあたりの含有量を比較したもの。
この表を見ると、大根の葉の栄養面での優秀さをお分かりいただけると思います。
スーパーには葉付きの大根はあまり並んでいませんが、見かけたら優先して買っておくといいですよ。
葉 (生) |
根 (生) |
|
---|---|---|
ナトリウム | 48 | 19 |
カリウム | 400 | 230 |
カルシウム | 260 | 24 |
マグネシウム | 22 | 10 |
リン | 52 | 18 |
鉄 | 3.1 | 0.2 |
亜鉛 | 0.3 | 0.2 |
銅 | 0.04 | 0.02 |
マンガン | 0.27 | 0.04 |
数値の単位は全てmg
葉 (生) |
根 (生) |
|
---|---|---|
カロテン | 3,900 | 0 |
C | 53 | 12 |
E | 3.9 | 0 |
K | 270 | 微量 |
B1 | 0.09 | 0.02 |
B2 | 0.16 | 0.01 |
ナイアシン | 0.5 | 0.3 |
B6 | 0.18 | 0.04 |
葉酸 | 140 | 34 | パントテン酸 | 0.26 | 0.12 |
カロテン・ビタミンK・葉酸の数値の単位はμg
それ以外は全てmg
大根の食べ方
続いて、大根の根のおすすめの食べ方をお伝えします。
大根は皮ごと生で食べる
結論から先にお伝えすると、栄養を優先するのであれば、大根は皮ごと生で食べるのがおすすめです。
大根に含まれる消化酵素やビタミンCは、熱に弱いという性質があります。
また、ビタミンCは、大根の皮付近に多く含まれています。
そのため、加熱をせずに皮も一緒に食べることで、それらの栄養を逃さず摂ることができます。
大根おろしにしてもいいですし、サラダにしてもOKです。
大根をおろすと辛み成分が活性化
なお、大根をおろすと、細胞が傷つくことで、辛味成分イソチオシアネートが活性化します。
それによって辛みは増しますが、栄養効果もアップ。
殺菌や解毒作用などがさらに期待できます。
大根の先端部分の方が、イソチオシアネートの含有量が高く、辛みも強い。
また、目の粗い鬼おろしではなく、一般的なおろし器を使った方が、細胞に傷が付き、イソチオシアネートが活性化しやすくなります。
ちなみに、イソチオシアネートは時間の経過とともに減少していくので、イソチオシアネートを目当てに大根おろしを食べるなら、食べる直前におろすと無駄がありません。
大根の生食レシピ
加えて、当サイトでは、大根をつかったサラダなどの生食レシピも複数ご紹介しています。
下のリンク先もぜひ参考にしてください。