やるやらないはお好みで!厚揚げの油抜き(下ごしらえ)の必要性とやり方。

厚揚げの油抜き
レシピ動画

厚揚げ(生揚げ)は、「油抜き」という下処理をしてから使うと、料理がすっきり上品な味に仕上がります。
厚揚げに付着している油っぽさや臭みが取れるためです。

また、油が抜けることで、カロリーが抑えられるというメリットもあります。

厚揚げの油抜きの方法は、大きく4種類。
油がよく抜ける順に並べると、次のようになります。

厚揚げの油をしっかり抜きたいのなら、鍋で茹でるのが一番おすすめです。
1分ほど茹でて中心部分まで温めることで、油がきれいに抜けます。

厚揚げの下処理
一方で、厚揚げに含まれる油のコクをある程度いかして料理を作るのなら、キッチンペーパーで拭き取る程度に軽く済ませるのもアリです。

4パターンを試してみて、自分や家族の口に合う油抜きの方法を探してみてください。
ちなみに、同じ厚揚げでも、商品によって油っぽさは違うので、ケースバイケースで使い分けるのがおすすめです。

油抜きをしないのもアリ

とは言え、厚揚げ(生揚げ)の油抜きは、かならずしも必要なことではありません。

厚揚げの製法は日々進化していて、新鮮な油で上手に揚げられているので、ひとむかし前のように油抜きは必須ではなくなりました。

実際、しっかり油抜きした厚揚げと、油抜きを一切していない厚揚げを用意して、両方で食べくらべをしても、それほど違いはなかったりします。
私のまわりでそれぞれを試食してもらっったところ、ほぼ差はないという意見が多く聞かれました。

商品によっては、はっきり差が出る場合もあるとは思いますが、参考にしてください。

油抜きが不要な料理

また、料理によっては、油抜きをしない方が良い場合もあります。

油抜きをしない厚揚げの料理
たとえば、厚揚げをグリルやトースターなどでカリッと焼く場合。
バーベキューや鉄板焼きなどの具材にする場合も同様です。

こうしたお料理につかう場合は、茹でるなどして水っぽくなると、せっかくの味や食感が台無しになってしまいます。
ですから、油抜きをするとしても、キッチンペーパーで油を拭う程度にとどめることが多いです。


湯通しする(しっかりめ)

厚揚げの油抜き(湯通し)

厚揚げの油抜きをしっかりやりたい場合は、たっぷりの油を沸かし、厚揚げを1分ほどさっと茹でます。

1分くらい火を入れると、厚揚げの内部まで温まるので、中心部分に染みていた油もきれいに抜けてすっきりします。

この方法で油抜きすると、厚揚げが一番クセのない上品な味になります。


湯通しした厚揚げをザルに上げる
湯通しした厚揚げの水気をキッチンペーパーで拭き取る

1分ほど茹でたら、ザルに上げて水気を切り、キッチンペーパーで抑えて表面に付着した油を吸い取ります。


熱湯をかける(表面だけしっかり)

厚揚げに熱湯をかけて油抜きする

こちらは、厚揚げの表面全体に熱湯をかける方法。
油揚げの油抜きでもお馴染みのやり方です。

熱湯をかけるだけでは厚揚げの内部まで温めるのは難しいですけど、表面に付いた臭みのある油は、この方法でもすっきり取れます。


熱湯をかけた厚揚げをザルに上げる
熱湯をかけた厚揚げの水気をキッチンペーパーで拭き取る

熱湯を万遍なくかけたら、水気を切って、キッチンペーパーで拭き取ってください。

レンジで加熱する(熱湯不要)

熱湯なしで油抜きする方法

レンジを使って油抜きする方法もあります。

やり方は、厚揚げ(1枚)をキッチンペーパーで包み、水で濡らします。
そして、耐熱皿にのせて、ラップをせずにレンジ(600w)で2分加熱します。



油が抜けた厚揚げ
厚揚げをキッチンペーパーで拭き取る

加熱し終えたら、乾いたキッチンペーパーで水気を拭き取ります。
これでお終いです。

この方法が便利なのは、お湯を沸かす必要がないことです。
ただ、先に紹介した「茹でる方法」と「湯をかける方法」よりも、油の抜け具合はやや弱めになります。

しっかりめでも一番軽めでもなく中途半端なのでおすすめしづらいですけど、こんな方法もあるということで、参考としてお伝えしました。

キッチンペーパーで拭き取る(一番軽め)

厚揚げの油をキッチンペーパーで取る

最後にご紹介するのは、キッチンペーパーで拭き取るだけの方法です。

キッチンペーパーで軽くおさえるだけでも、厚揚げの表面の油は少し取れます。

ちなみに、当サイトでは、この方法で油抜きをしてから料理に使うレシピを複数ご紹介しています。
厚揚げの油抜きは、料理にもよりますが、それほど積極的にしなくても良いと私は感じています。

この一番軽い油抜きの方法を使った下のレシピも、ぜひ参考にしてください。

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