ふきのとうの上手な保存方法や冷凍保存について解説します。
ふきのとうは常温保存では傷みやすいので、冷蔵庫に入れて保存するのが基本です。
ふきのとうを冷蔵保存すれば、1週間ほど日持ちさせることが可能です。
ただ、日数が経過するにつれて風味はどんどん落ちていくので、美味しく食べたいのなら2〜3日中に使い切るのがおすすめです。
ふきのとうは春先にしか出回らない食材なので、冷凍保存したいニーズもあると思いますが、冷凍保存はなるべくしない方がいいです。
特に、ふきのとうを生のまま冷凍するのは、おすすめできません。
ふきのとうを冷凍すると、細胞が壊れて苦味成分が出やすくなるので、苦味やえぐみがより際立つからです。
茹でてから冷凍すれば、生のまま冷凍したものよりはずっと食べやすいですけど、冷凍前とくらべると、やはり、苦味とえぐみを感じやすくなります。
ふきのとうを冷凍したいのなら、ふき味噌に加工してから冷凍庫に入れるのがおすすめです。
詳しくお伝えします。
ふきのとうの冷蔵保存
ふきのとうは、常温に放置しておくと劣化が激しいので、入手したら速やかに冷蔵庫に入れます。
冷蔵した場合の保存期間は1週間ほどですが、ふきのとうは、採取した時点を境にどんどん風味が落ちていくので、できれば2〜3日中に食べ切るのがおすすめです。
- 2〜3日中に
食べる場合
- 4〜7日
冷蔵する場合
2〜3日中で食べ切る予定なら、スーパーで買ったパックのままビニール袋に入れて、密閉しておくだけでも構いません。
一方で、4日目以降でないと使わないと分かっている場合は、スーパーのパックから取り出して、乾燥をしっかり防ぐといいです。
ふきのとうは、乾燥にとても弱いうえに、湿気にもそこそこ弱いです。
そのため、乾燥させすぎず、かと言って水でびしょびしょにせずに、水で軽く湿らせておく程度の方が長持ちします。
ふきのとうの冷凍
- 生のまま冷凍
- ×
- 茹でてから冷凍
- △
ふきのとうの冷凍保存は、冒頭でもお伝えした通り、あまりおすすめしません。
ふきのとうの苦味やえぐみがよりはっきりと感じられるようになってしまうからです。
特に、生のふきのとうをそのまま冷凍保存すると、苦味やえぐみが際立ちます。
正直、生のふきのとうを冷凍したものは、茹でてしっかりあく抜きしたあとに食べたとしても、かなりまずいです。
ふきのとうをどうしても冷凍保存したい場合は、茹でてアクをしっかり抜いてから、水気をしっかり絞って冷凍庫に入れると、かなりマシになります。
なお、凍ったふきのとうを使う際には、冷蔵庫や常温に移すなどして自然解凍するか、レンジで解凍します。
ただし、冷凍せずに生のまま茹でてあく抜きしたものとくらべると、やはり苦味やえぐみが出やすいです。
ですから、ふきのとうは、なるべく冷凍しないで、冷蔵保存までで食べ切るのが一番です。
参考:ふきのとうの茹で方
ふき味噌の保存
一方で、冷凍保存しても問題ないケースもあります。
それは、ふきのとうをふき味噌に加工する場合です。
ふき味噌だったら、冷凍しても味がほとんど変わりません。
また、ふき味噌は保存食としてもとても優秀で、冷凍で2ヶ月、冷蔵保存でも1ヶ月ほど日持ちします。
ふき味噌は、ごく一般的な味噌と同様に、冷凍してもカチカチに凍ることがないので、解凍せずにすぐに使えます。
「ふき味噌」の作り方は、リンク先を参考にしてください。
ふきのとうの便利な保存食
また、冷凍から少し話がそれますが、ふきのとうを長期保存したいということであれば、オリーブオイル漬けにするのも便利です。
使い道も幅広く、たとえば、ご飯にのせて醤油を少したらして食べても美味しいですし、パスタの具材にしたり、納豆やクリームチーズと和えたりしても合います。
詳しい作り方は、別記事「ふきのとうのオリーブオイル漬け」を参考にしてください。
以上、ふきのとうの保存方法についてお伝えしました。
ふきのとうは、冷蔵庫に入れて早めに食べきるのが基本ですが、長期保存したい場合は、ふき味噌やふきのとうのオイル漬けに加工するのもありです。
ケースバイケースで上手に使い分けるといいですよ。
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