
冷凍卵の作り方と、それを使った応用料理4品をご紹介します。
卵を冷凍すると、黄身が濃厚でクリーミーになり、弾力が出てモチモチっとした食感になります。
(一部情報元:テレビ朝日「グッド!モーニング」2014年11月6日、日本テレビ「得する人損する人」 2016年2月11日、TBSテレビ「おびゴハン!」2017年5月24日、日本テレビ「ZIP!」2019年8月6日放映)
冷凍卵の作り方
まず、冷凍卵の基本的な作り方をご紹介します。
作り方
- 卵を殻つきのままパックごと24時間冷凍する。
- 1時間ほど自然解凍する。

上の写真は、24時間冷凍した卵です。
卵を冷凍するとヒビが入って中身が少し出るため、パックごと冷凍するか、もしくは何か別の容器に入れて冷凍するといいです。

冷凍庫から取り出したばかりの卵の中身は、上の写真のように、白身が半透明になっています。

冷凍卵を1時間ほど自然解凍すると、上の写真のようになります。
見た目は冷凍する前とあまり変わりませんが、黄身の食感にはかなりの差があります。
黄身は、簡単に箸でつまめるほど固まり、弾力が出ます。
卵の味はまったく変わりませんが、黄身がまったりとした舌触りに変化しているため、濃厚な味に感じられます。
冷凍卵が美味しくなる理由
情報元のテレビ番組によると、冷凍卵の黄身の弾力が増して美味しくなる理由は、次の通りです。
顕微鏡を使って卵を観察すると、生卵には膜で覆われたタンパク質が含まれています。
でも、卵を冷凍すると、この膜が壊れ、中のタンパク質が出てきて結合します。
タンパク質同士がくっつくことで、冷凍卵の黄身は弾力が増します。
また、味の方は冷凍しても変わりませんが、黄身の粘度が増すことで、口に入っている時間が長くなるため、じっくり味わえるようになり、美味しく感じられるということです。
食感と味には、深い関係があるんですね。
続いて、冷凍卵を使ったアレンジレシピを4品ご紹介します。
冷凍卵を使ったレシピ
濃厚クリーミー卵かけご飯

まずご紹介するのは、卵ソムリエの資格を持つタレントの友加里さんが考案した、「濃厚クリーミー卵かけご飯」です。
調理のポイントは、白身とご飯と混ぜてから、黄身をのせること。
ちょっとしたひと手間で、冷凍卵の美味しさが存分に楽しめる卵かけご飯が作れます。
レシピはリンク先をご覧ください。
冷凍卵のおにぎり

こちらは、「超時短!冷凍卵のしょうゆ漬けおにぎり」
料理研究家の島田まきさんのレシピです。
冷凍卵の卵黄をあらかじめ醤油漬けにしてから、おにぎりの具にします。
黄身は調味料に30分漬け込むだけですが、十分味が染みます。
冷凍卵の超おすすめレシピですよ。
「丸ごと卵のメンチカツ」のつくり方
次にご紹介するのは、料理研究家の浜田陽子さんが考案した「丸ごと卵のメンチカツ」のレシピです。
- 豚ひき肉と炒めたタマネギを合わせて、粘りが出るまでよく混ぜる。塩・胡椒で調味する。
- 殻をむいた解凍前の冷凍卵を1で包む。
- 小麦粉・溶き卵・パン粉に順に衣をつけ、170度の油で揚げたらできあがり。
黄身がトロっとした、美味しいメンチカツができます。
冷凍卵で温泉卵を作る
最後にご紹介するのは、冷凍卵を使った温泉卵のレシピです。
和食の名店「季旬 鈴なり」の店主、村田明彦シェフがすすめる、絶対失敗しない温泉卵の作り方です。
冷凍卵 | 2個 |
- 鍋に湯(卵がかぶるくらいの量)を沸かす。沸騰したら冷凍卵を入れ、グラグラ沸騰させながら1分加熱する。
- フタをせずにそのまま10分置き、冷水に取って冷やしたらできあがり。
少しゆるめの温泉卵が簡単につくれます。
冷凍卵は黄身がある程度固まっているので、普通の生卵とくらべ、加熱時間を短縮することができます。
たとえば目玉焼きをつくる場合には、白身が固まればOKです。
ところで、卵には「コリン」という栄養成分がたくさん含まれています。
コリンは脳機能を高める効果があり、認知症にも効くと言われています。
ただ、コリンは熱に弱いのが欠点。
卵の栄養を効率良く摂るには、なるべく加熱し過ぎない方が良いようです。
ちなみに、コリンをはじめとした卵に含まれるビタミン・ミネラル・アミノ酸といった栄養は、冷凍しても壊れることはないそうですよ。