
玉ねぎの理想的な保存の仕方をご紹介します。
玉ねぎは、常温保存が基本で、風通しの良い冷暗所に置きます。
ただ新玉ねぎや夏場の保存は、冷蔵庫がおすすめ。ケースバイケースです。
玉ねぎの冷凍・冷蔵方法と合わせて、玉ねぎの血流改善効果をアップさせる保存方法と、おすすめの保存食もご紹介します。
玉ねぎの常温保存
常温保存期間:2ヶ月
玉ネギは常温保存が基本です。
買ってきたらポリ袋から出し、風通しの良い冷暗所に吊るしたり、新聞を敷いたダンボールに入れるなどして保存します。
夏の保存・新玉ねぎの場合
夏の暑い時期には、玉ネギは、新聞紙に包んでビニール袋に入れ、冷蔵庫に入れるのがおすすめです。
また新玉ネギも同じです。
新玉ネギは、水分が多くて痛みやすいので、同じように新聞紙とビニール袋を使って、冷蔵庫に入れます。
新玉ねぎの保存期間は1週間くらいです。
玉ねぎの冷凍保存

冷凍保存期間:1ヶ月
玉ネギを冷凍する場合は、あらかじめ加熱します。
電子レンジを使った簡単な方法をご紹介します。
玉ねぎ | 1/2個(80g) |
- 玉ねぎ1/2個(80g)をスライスする。
- 1を耐熱皿にのせ、ラップをして電子レンジ(600w)で3分加熱し、粗熱を取る。
- 2を保存袋に入れ、袋の中の空気をしっかり抜いて、冷凍庫に入れる。
ちなみにこのレシピは、電子レンジの専門家 肥後温子さんが考案した「玉ねぎの甘みを最大限引き出す加熱方法」です。
肥後さんによると、玉ねぎは炒めるより、電子レンジでチンした方が圧倒的に甘くなります。
科学的に甘みの差を調べると、電子レンジで加熱した玉ねぎは、フライパンで炒めた玉ねぎの2倍の甘さに仕上がるそうです。
詳しい内容は、リンク先をご覧ください。
さて冷凍した玉ネギは、1ヶ月ほど日持ちします。
ちなみにレンジでチンするのではなく、油でさっと炒めたり、飴色玉ネギにしても、冷凍できますよ。
玉ねぎの冷蔵保存

冷蔵保存期間:3〜4日
玉ネギの皮をむいた後は、冷蔵がおすすめです。
ラップでぴったり包んで冷蔵庫に入れます。
切った玉ねぎの保存
また切った玉ネギも、ラップで包んで冷蔵庫に入れます。
玉ねぎの健康効果をアップさせる保存法

ところで、玉ねぎの健康効果をアップさせる保存方法があります。
玉ねぎには、血流を良くする成分が豊富に含まれていますが、切ってから1時間半〜2時間ほど常温(もしくは冷蔵庫)に置くと、その効果がさらに上がります。
ここで、玉ねぎ博士こと、北翔大学名誉教授の西村弘行さんがすすめる、玉ねぎの血流改善効果がアップする保存方法をご紹介します。
- 玉ねぎを繊維を断ち切るように垂直に切る。(もしくは細かく切る。)
- 1を皿に広げてラップをし、常温(もしくは冷蔵庫)に1時間半〜2時間置く。
玉ねぎの繊維に垂直に(横に)包丁を入れ、しばらく置くのがポイントです。
でもなぜこれだけで、血流改善効果がアップするのでしょうか。
そのメカニズムを簡単に説明すると次の通りです。
玉ねぎの細胞には「含硫アミノ酸」と「酵素」が膜で仕切られて別々に存在していますが、玉ねぎの細胞を断ち切ることで、これらが反応して「アリシン様物質」ができます。
そして玉ねぎを切ってからしばらく置くと、「アリシン様物質」は、血流改善効果が期待できる「硫化プロペニル」に変わります。
置く時間は1時間半〜2時間が理想的。
この「硫化プロペニル」には、血液の中の血小板が固まるのを防ぐ働きがあるので、血流の改善が期待できます。
ちなみに当サイトでは、西村さんが考案した「酢玉ねぎ」のレシピも紹介しています。
この酢玉ねぎは、玉ねぎの血流を良くする効果を存分にいかしたレシピになっています。
そうした健康効果を取り入れたい方は、リンク先も是非ご覧ください。
おすすめの玉ねぎの保存食
玉ねぎがたくさんあって困ったら、そのまま保存するのではなく、加工してしまうのも手です。
次に玉ねぎを使ったおすすめの保存食2品をご紹介します。
酢たまねぎ

「酢たまねぎ」
保存期間:2週間
まず最初におすすめするのは、健康に良いと人気の「酢たまねぎ」のレシピです。
「酢たまねぎ」の効能は大きく6つあります。
- 血流の改善・動脈硬化の予防
- 高血圧の抑制
- 血糖値の上昇抑制・糖尿病の予防
- 腸内環境・便秘改善
- ダイエット
- 疲労回復
主な材料は玉ねぎと酢です。
身近な食材だけで簡単に作れます。
完成した「酢玉ねぎ」は、そのまま箸休めに食べても美味しいですし、サラダドレッシングやポテトサラダに加えるとグンと美味しくなります。
また、卵焼きや煮込みに加えるのもアリ。
幅広い料理に使えますよ。
酢たまねぎ氷

「酢たまねぎ氷」
保存期間:2ヶ月
これは、先にご紹介した「酢たまねぎ」の進化系レシピになっています。
「酢たまねぎ」の栄養効果はそのままで、料理により手軽に使える便利な一品に変化しています。
「酢たまねぎ」よりも作る手間は少しかかりますが、日持ちがぐっとアップしますから、こちらも余った玉ねぎの使い道としておすすめですよ。
詳しい作り方はリンク先をご覧ください。
最後に新玉ネギの保存法をお伝えします。
新玉ネギの保存法

新玉ネギの保存期間:1週間
新玉ネギは、新聞紙に包み、ポリ袋に入れて冷蔵するのが基本です。
常温保存は傷みやすいためNGです。
また冷凍する場合は、普通の玉ネギと同じように、あらかじめ加熱してから保存袋に入れ、保存します。
詳しくは「新玉ねぎの保存方法」をご覧ください。